グラード資料

　グラード大陸南方中央部にあるトロウ王国、その首都トロウ市についての設定を以下に掲載します。

・赤い道路がアドベンチャラーストリート
・オレンジの道路は冒険者関連の店や下宿などが多いエリア
・黒の大通りは、トロウ市の幹線道路

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　海・陸・空の三大商人が本拠を構える、世界最大の経済都市トロウの中でも、一二を争う冒険者の宿「銀の月灯り亭」と「太陽の陽だまり亭」を結ぶ道路は「アドベンチャラーストリート」と呼ばれ、冒険者にかかわる様々な店や、冒険者たちがよく住まう下宿などが集中しています。

銀の月灯り亭

　銀の月灯り亭は50年前より経営を営んでいる、冒険者の宿としてはトロウでも老舗中の老舗です。“英雄”と言われる冒険者たちを多数輩出し、その抜群の知名度と信用度、そして付き合いの広さで、世界に名が轟くほどの宿に成長しました。
　ここの店主であったリック・シャンザリオンは他界しており、現在はその息子アクレス・シャンザリオンが主人を勤めています。

　規模の大きさと今まで培ってきた信頼性のためか、窓口情報が早く、駆け出し冒険者は銀の月灯り亭に行けと言われるほど。もっとも、これは、いわゆる“臭い・暗い”仕事は受け付けないという方針と、リスクに見合ったレベルを斡旋する、宿の主人アクレス（アックス）の眼力によるところも大きいです。

　以前は比較的大きな宿程度でしたが、20年前に冒険者より多額の寄付と投資が行われ、今ではパイフールゥ種でも泊まれる大宿として経営されています。
　長年の増改築で、部屋数の多さだけではなく、保育施設、専用図書館、茶室、馬小屋、地下訓練場などもあり、冒険者以外の人々にも利用されています。
　そのためか、依頼人が泊まったり、301号室のゲイ・スルー氏や401号室のクレリオン氏など、一般の人々が長期・短期の宿泊をしているのも特徴です。

　こういったことから、月灯り亭本体の部屋は慢性的に足りないため、周囲の下宿やアパートも一括で借り上げています。トロウ市内に住むところがない冒険者たちにはその下宿などを斡旋し、月灯り亭本体の部屋に長期宿泊している冒険者はほんの一握りです。

　月灯り亭の周囲にはそれら冒険者が住むアパートや、冒険者にかかわりの深い店などが立ち並び、そのため、いつしか、この通りは“アドベンチャラーストリート”と呼ばれるようになりました。

太陽の陽だまり亭

　トロウに数ある冒険者が集う酒場の一つで、「銀の月灯り亭」に負けず劣らず信頼と実績のある店です。
　店主のファスリィ・ダムシアン（ドワーフ）は銀の月灯り亭の前主人リックと飲み仲間で、アックスのことを「アクレス坊や」と呼べる数少ない人物の一人です。

　銀の月明かり亭と同じく、登録冒険者をランク分け（初・中・高・超の４ランク）しており、店主ファスリィの熟練の経験で適切な力量の冒険者を紹介しています。
　銀の月灯り亭冒険者とかかわりが深い者も多く、かなり大規模な人手のいる仕事などでは、両店が協力して当たることもよくあります。

その他の店など

柳の根っ子亭

　古物商。銀の月灯り亭の旧主人リックの友人で、アックスとも顔なじみ。
　質屋も営業しており、冒険者が冒険で手に入れた品を引き取ったり、入手した品の鑑定などを銀の月灯り亭に依頼したりすることもあります。

テセア診療所

　基本的に定休日がなく、深夜や早朝でも緊急で診療を受け付けてくれる診療所。なので住民だけではなく、冒険者も結構お世話になることがあります。スタッフのなかには引退した冒険者もおり、冒険者の扱いは手慣れてるといえるでしょう。