種族:ネルサンフス
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設定内容 |
グラードにいる珍しい種族の一つだとされていますが、その存在は不明です。 かつて、トロウにはネルサンフスの一人“ゼノン”がおり、警備隊長の地位にまでいましたが、どこにあるか分からない故郷に戻ったようです。
◆生態:
文献によると、スライムのようなゲル状をしており、手を剣のようにしたり、鳥になって飛んだり、霧状になって漂ったりと様々な形に姿を変えることができるといわれています(*1)。 人間などに姿を変えることも出来ますが、複雑すぎる形に変身するのは限界があるため、どこか違和感が残るそうです(*1)。
生命力が極めて高く、本来の姿がゲル状であるため、武器で斬ったり叩いたり刺したりしても意味がないといわれています(*1)。 また、魔法も純エネルギー系の《エネルギー・ボルト》やダメージ系の《ストーン・ブラスト》などは効かないようです。倒すには炎で燃やすか酸などで溶かす必要があると推定されています。
ネルサンフスは皇族意識が極めて高い種族で、自分たちのことを“無形種”、他の種族を「他の形に変わることが出来ない」と卑下する意味で“固形種”と呼んでいると言われています(*2)。 同族同士のコミュニケーション手段に『繋がり』という手法を持っており、お互いが体を溶け合わせることで、言語のような未熟な手段に頼らずに高度な意思疎通が出来るそうです(*2)。
◆生息域:
ネルサンフスの『国家』は、人間種などの文化とは大きく違います。種そのものが全て溶け合って『繋がり』を形成し、一つの巨大種として存在してるからです。イメージとしては全長1キロくらいのでっかいスライムがウネウネしてるようなものといえるでしょう(*2)。
かつては、ジェクトのはるか北東の未踏地帯に国家があるといわれていましたが、そのあたりを冒険した探検家によると、存在の形跡はなかったそうです。 そのため、この国家は、どこにあるか定かではなく、一説には無の森の地下の巨大な空洞の一つにあるといわれています。
このネルサンフスには、まったくの別種ですが『コルラン』と呼ばれる甲殻種が従っているそうです。このコルランはネルサンフスを絶対的に崇拝しており、『創設者』と言って崇めています。
このコルランは『ネルベ』と『アーバント』と呼ばれる2種に分かれ、ネルベは外見は人間に近く、非常に言葉も達者で社交的だそうです。もっとも、その社交性には必ず裏があり、一枚も二枚も裏を持っている狡猾な種族です。 一方アーバントは外見は巨大蟻で、一人のネルベがだいたい10〜20人単位のアーバントを『使役』します。アーバントにとってネルベの命令は絶対であり、戦士としての完成度は非常に高いです。 このネルベとアーバントの『軍』としての役割は、教育の賜物ではなく、蟻のように、そもそもの『種』としての本能として持っています。
*1:ネルサンフスの一人であるゼノンを直接観察したレポートから。 *2:ネルサンフスの一人であるゼノンの発言から。
(2007年12月22日:生息域等の細部を記述し直し)
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記入日時 2006/04/05/19:55:50
No.121
記入者 TEK
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