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鮎釣りロゴ


 「鮎釣り」…ここでは、一般によく言われます「鮎の友釣り」についてご紹介
します。実際「鮎釣り」には、毛鉤リ(けばり)を使った「ふかせ釣り」、さらに…
通称「どぶ釣り」と言われるものがありますが、現在圧倒的に人気があるのが
この「友釣り」です。                                 



この名前のとおり…鮎を鮎で釣る…これが「友釣り」なのですが、本当はむしろ
「喧嘩釣り」とでも言うべき激しい闘いの釣りなのです。では何故、鮎で鮎が釣
れるのか?これは、成長した鮎が、川の中に自分の食の「テリトリー」を作るこ
とに始まり、そこに侵入してくる別の鮎を激しく体当たりをして「追い出す!」こ
の習性を利用したのが、この釣り、「友釣り」なのです。つまり、このなわばりを
侵す鮎…通称:「おとり(おとり鮎)」と言いますが、この「おとり」に「かけ針」
 装着しておく事で体当たりしてきた「野鮎…野生の鮎」がかかってしまうのです。
次からは今度はこのかかった野鮎に「かけ針」を付け「おとり鮎」とします。この
繰り返しをする事で、次々に鮎がかかる…これが「友釣り」なのです。実際には
このように簡単にはいきませんが、竿先に付けた釣り糸(道糸)の先に勝手に
泳ぐ鮎をしたて、激流の中で大型の野鮎がかかった時の醍醐味は、他の釣り
では到底味わえない別格の釣りなのです。魚が2匹ついている事と、口にかか
った魚ではない為、25cm程度の鮎といっても、その引く力は、30〜35cmの
魚がかかった時と同じ位の強力な感触になります。そして、何よりも…髪の毛
よりも細い0.1〜0.2号という、かなり細い糸を使用する為これを切らずにとり込
む、…このかけ引きもこの釣りの大きな魅力の一つになっています。     



 釣りのウエアーとしてはネオプレーンというウェットスーツに似たものを身につ
けます。これは、防寒の役目も果たします。竿は9m〜10mの長いものを使用
し川のあちこちに「おとり鮎」を誘導します。おとり鮎は、最近では川のそばに、
「おとり屋」があり大体一匹¥500で売っています。本格的に「野鮎」を「おとり」
として売っている川もありますが、これは前日におとり屋の主がかけた野鮎の
場合が多く、これで生計を立てている人もいます。                 
                   


               
 「鮎の友釣り」…これは、一度経験すると病みつきになる「魔性の釣り」とも言
えます。また釣りの技量と奥の深さは、尽きるところがありません。       
       


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