![]() ヨルダン人情編 1999年9月25日(土)アンマン 「ドーハの悲劇」でおなじみのドーハで給油後2時間ちょい、 KLから9時間かけてつつつつつついにアンマンに到着。わ〜〜とうとうついたよ、ヨルダンだよ〜〜! さて、ヨルダンは到着ビザでいいとの話。さあ!イミグレのステキなお兄さん(イタリア人風)、どっからでもかかってきなさい!と心は勇ましく、 態度は柔軟におずおずとビザカウンターへ。 「あなたは日本人?」 「はい(にこにこにこ〜笑顔アピール)」 「日本人はビザ要らないからね〜エントリーカードは?」 「あっ!」←機内でくれなかったので完全にわすれてた 「わはは、じゃはい書いて。手伝おうか?」 「い、いえ。なんとか書けます・・・(せっせっ)はい、書きました」 ポンポーンとスタンプを押す音。 「2週間ビザのスタンプ押したよ。welcome to JORDAN!」 どきどきしながら迎えたイミグレーションをあっさりと通過。 よ、ようこそ?ほんとに?なんだかジ〜ンとうれしくなっちゃいました。 アンマンは喧燥とアラビアングラフィックまみれ さて両替を終え、インフォメのおじちゃんに聞いたところによると、 街のバスターミナルと空港を結ぶエアポートバスは6時台からしかないらしい。 (しかしバス停の時刻表には4:50のがあった・・・ようわからん) しょうがないので、タクシーのうざい客引きをかわしながら 2時間ほどじっと待つ。なんだかみんなの視線が痛い。 この時はジョルダニアンの優しさを知らなかったので、恐いだけだった。 「無事に街までつけるのかな〜」 乗り込んだバスで一緒だったイエメン人5人組の明るさだけが 救いだった。空手のポーズを見せると大喜び! 「僕らバクダット(イラク)にも行くんだよ。 よかったら一緒にいこうよ」 お、おいおい。カンタンにいうねえ・・・いけるか!!!行きたいけど。 空港からのバスがついたところはアブダリバスステーション。 土地感もなにもない私はとにかく、他力本願上等!と、とにかく歩いてる人をつかまえることにした。 と思ったときすでに私の目の前には 「welcom to JORDAN!」 とにこやかに笑う殿方。わお。 なにかお役にたてますか?といわれ、社交辞令とは思わないピュアな私は、まず ダウンタウンの目印であるキングフセインモスクへ行きたい!と 告げる。その青年は、おいでおいでと坂道をあがる。 へっ?そんなに近いの?彼はレバノン人だそうで、なにかといえば ウェルカムウェルカムと言ってくれる。 で、ついたところはキングアブドゥラモスク。 ・・・そ…そうねそうね。わたくしの発音が悪かったのよね… 「ここもいいけど、キングフセインモスクもいいから行ってね」 と言われ、門の前で別れる。ま、いいかしょっぱなから観光も。 しかしホント、ただの親切でこの坂道をあがってくれたんだなあ。 キングアブドゥラモスクはピカピカででかかったけど、歴史はないので 見ても「ホホウ」くらいで終わる。 それよりもさすがにバッグパック背負って、その上に黒いマントを かぶり〜の見物はなんともみっともないものだったので早早に退散。 タクシーでさっさとダウンタウンへ向かうことにした。 唯一内部に入れた。キングアブドゥラモスク
ああ、なんだかそういうのいいなって思った。さくっとした会話。 この男の子、チョクとの出会いがさらにヨルダン滞在を おもしろおかしくしてくれるとはこの時は知る良しもなかった。 ドミの空きベッドに無事滑り込み、カンタンに洗濯をした後 泥のように眠りこけた。まだ朝も早いのに今日はもう動きたくない・・・・夕方目がさめると、黒髪で同じ東洋人のオンナノコがいた。 「ハーイ」 同室の台湾人、オフィーリアはむちゃくちゃ元気印の子で、たどたどしい単語英語でしゃべる私に根気よくつきあってくれたキトクなお嬢さんだ。 「きあ、ご飯たべにいかない?」 アメリカ人のジョンと3人でホテル前の定食屋にしけこむがまだ疲れがとれていないのか、わたしはまったく食欲がない。 もう、なんだかやるせない気持ちだ。とにかくこの時のブルーな心は今考えても謎なくらい。旅に出たのを後悔しそうになるくらいなぜだか落ち込んでいたのだ。 そんな私の気持ちをしってかしらずか、ふたりは店をでて、夜景を見にいこうと坂道をあがり始めた。 途中、ランプ台をつくる職人の工房などを冷やかしながら。 ジョンはヘンなうら道や近道になぜか通暁していて、 あやしいガケをのぼってたどり着いたのが、アンマンの丘の上に立つ 城塞跡とヘラクレス神殿跡だった。・・・ああ、きれい。 山にへばりつくように建つ家のあかり、月夜にうかぶ遺跡。 「満月だね」 寒いほどの風に吹かれ、いろんな話をし、それぞれ好きな場所に いたりしてその夜を過ごした。 「きあ、ジェラシュはね風で動く柱があるの。そりゃもうすばらしいわ。ぜひ見に行ってね」 なんだか、さっきまでの鬱な気分が少し晴れた気がした。 いっぱい動いて考え込む暇がないくらい楽しもう。 もう今の時点で道行く人に「welcome to JORDAN!」を100回くらい言ってもらってるじゃないか。 その夜はよく眠れた。昼間あれだけねたのに安心感からか ほんと、コテっと眠りにおちた。 オフィーリアとジョンは、テラスでチェスをしている。 ホテルのみんなはテレビでサッカー観戦。 わたしといえば、朝一番のアザーンが聞こえるまで、しばし休息。 なんだか明日からいいことが起こりそうな気がする。 高台からアンマン市街を望む。きれいだにゃー 本日の出費 ■バス(クイーンアリア空港−アブダリバスターミナル)1JD ■絵葉書 6枚 1JD ■タクシー(キングアブドゥラモスク−キングフセインモスク)500F ■バナナジュース 400F ■ブーザ(粘りのあるアイス) 300F ■ネットカフェ 1時間1JD ■お菓子 550F |