妄想展示室:「矛と盾」

開店!百均ジュエリー
Tutorial: Basic bead jewelly

まえおき
Introduction

 以前から知られていることですが、ビーズクラフトブームの影響か百円ショップでもビーズ関連商品を見かける事が多くなってきました。これらを使えば安くかつ大量に人形用アクセサリーを生産する事ができます。
 既にどこかのサイトで作り方自体は紹介されているでしょうから、当サイトでは「安く済ませる」ことに重点をおいて説明したいと思います。

※ というより、1セットの必要量が少ないので大量にできてしまいます。

<材料および工具>
Tools and materials

 今回使用する工具・素材は基本的に全て百円ショップで購入可能です。

<ビーズ用品の選択>
The choice a kind of bead

 1/3クラスやジーンドール、デュエルやタイラーなど大型人形ならば相当凝ったものも出来ますが、1/6クラスではモチーフを組むとオーバースケールになってしまいがちで、個々の玉の形状に頼る部分が大きくなります。なるべく多くの店を巡っていろいろ探してみて下さい。
 ビーズ玉そのものとして売っていなくても、裁縫用アップリケや携帯ストラップ、アクセサリー完成品として売られているものを分解すれば相当量の玉(しかも色形とも多種)を手にすることが出来ます。
 作る物にもよりますが、接続具(ピンやチップ)とテグスや糸もお忘れなく。もっとも、これらは手芸店でも大体百円〜二百円で1人で使うには多過ぎるほど入手できます。

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  •  写真のビーズのうち、右上の猫目石は数珠を分解したもの、右下の音符風はアクセサリーを分解したものです。
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  •  もっとかっこいいもの、例えば写真のようなドロップ形状も本物に劣らないものを見つける事ができます。(左の青いのはスワロフスキービーズ/1個180円(入手時)、右が百均アクセ分解品/1個10円以下)

<首飾りの製作>
Case 1: To make a necklace

 では簡単な物として「首飾り」を作ってみましょう。必要な素材はおおむね以下の通りです。

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  •  写真右側にあるのがボールチップ、左側の2種が貝チップです。これらを使って留具を製作します。百均のビーズコーナーではちゃんとした留具がない事が多いですが、これで十分賄う事ができます。
  •  なお、貝チップには写真左上のテグスを通すタイプと右下のテグスを挟むタイプがあるようです。以下の説明では通すタイプで説明しますので、挟むタイプをお持ちの方は適宜読み替えをお願いします。
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  •  用意した糸もしくはテグスの片端を2〜3回結んで玉を作ったら瞬着で固定します。これを写真の通り2つのチップのどちらかに通します。「く」の字になっているチップの開いている方に結び目が有ることを確認すること。
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  •  ペンチを使って、開いているチップを結び目を内蔵する形で閉じます。接着の必要はありません。
  •  これで片端の処理は終わりですので、反対側からセンスのおもむくままピーズを通していきます。経験上の目安として、センターにモチーフとなる玉を1個だけ置く場合、左右は小玉で13〜15個ぐらいずつが首元にちょい余裕の出るサイズになります。特に糸を使う場合、伸縮性がないのであんまり左右を短くすると完成後に装着不能になります。
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  •  気の済むまでビーズを繋いだら、先程用意したチップの片割れを入れます。今度は「く」の字がビーズ列の逆に向くようにすること。
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  •  チップから出ている糸を先程の要領で玉に結びます。この時、糸の張り加減に注意して下さい。あんまり張ると装着した時に玉が綺麗にそろいませんし、緩過ぎるとかたかた動いてしまいます。私はぶきっちょなので、糸を引いた時緩まないよう結び目の輪に植毛針を刺して固定してから引いています。
  •  結びおわったら余分な糸を切り落とし、先程と同じく結び目を瞬着で固定してからチップを閉じます。
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  •  留具を作ります。ボールチップの先から出ているフックをペンチで伸ばして・・・
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  •  小さく曲げ直します。これで完了。
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  •  装着時はボールチップのフックに貝チップの穴を通して固定します。
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  •  貝チップが入手できなかった場合の対処法。両方をボールチップにして、片方は上記通りフックに。もう片方はそのままフックを閉じてリング状に加工します。
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  •  人形との対比はこんな感じ。これはモチーフ1個+左右に小玉16個ずつと言う組み合わせ。若干後ろに余裕があります。

<ピアスの製作>
Case 2: To make a pierced earring

 今度は少々力のいる物ですが「ピアス」です。必要な素材はおおむね以下の通り(1/6用)。

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  •  左上にあるのが9ピン、右下にあるのがTピンです。これらがピアスの芯になります。Tピンが入手できない時もありますが、その場合はテグスで。
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  •  Tピンに好きなようにビーズを通してから、約8mm程残して余りを切ります。ビーズによっては穴径がピンを通すには小さ過ぎたり精度にばらつきがあったりしますので、その辺は臨機応変に。
  •  Tピンがない場合、代わりにテグスを通しておきます。大小2つの玉を使って、上を大、下を小の組み合わせにすれば小玉をストッパー代わりにして大玉の方は穴の中にテグスを往復出来るので目立たなくなります。
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  •  ピンの先を加工してリング状にします。ここはできればまともなビーズ用ペンチを使うと楽。(百均ペンチだとピンの強度に負けてペンチの方が広がることも
  •  これでピアス本体は完成。
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  •  9ピンのリングを、ペンチ2丁で開きます。写真の通りリング部分をねじるように開くと、後で閉じた時に綺麗な円に戻ります。ちなみに本体がテグスの場合はこの作業は不要。
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  •  先程のTピンの穴を通して9ピンを閉じれば完成。ちなみにテグスの場合は直接リングに縛りつけます。好みに応じて9ピンの長さを調節して下さい。
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  •  人形のヘッドにピンバイスか千枚通しで穴を明け、9ピンを差せば装着完了。

 以上、こんな感じでいろいろ作って楽しんで下さい。