妄想展示室:「矛と盾」

オビツ編:基本的な削り込み
Tutorial for OBITSU body: Basic sanding

まえおき
Introduction

 オビツボディの基本改造という事で、関節部外装の重なりなどから動作に制限の出る箇所について削り込みを行なうことで可動域の拡大を行ないます。
This is basic modifying of Obitsu's body. Cut out overlap of parts and carve some point to get more moveable region.

<材料および工具>
Tools and materials

<削り込み箇所>
The points of carving

 以下に指定した各部を削って行きます。ナイフ・彫刻刀等でおおまかに削ってからペーパーを番号の小さい順に掛け、最後にめがねふきで磨いて表面を整えます。
Carve the body around each following joint.
1) Carve it roughly with knife, chisel, and file.
2) Sand it.
3) Finally polish it to gloss you need.
 このめがねふきですが、下ろしたての状態で1000〜1500番前後相当のペーパー+コンパウンド磨きに相当する研磨力を持ってます。研磨で楽をしたい人にはかなりおすすめ。・・・・ですが、こんな研磨力のあるもので眼鏡を拭いても大丈夫なんでしょうか(汗)。

☆27cm女性体共通
For 27cm normal female

・首ジョイント軸(ノーマル版のみ)
 オビツヘッド×オビツボディのような構成では問題になりませんが、特にタカラ系ヘッドを使う時などオビツボディノーマル版の首ジョイント軸は爪パーツに対して長過ぎ固定力が低くなる傾向があります。
 ジョイント軸の長さを1〜2mm短くすることでヘッドをしっかり固定する事が出来るようになります。
 余談ですが、SB版の首ジョイントは金属のヒートンをねじ込んでいるだけですので、ねじ込み深さを変えるだけで強度を調整できます。
・肘関節周囲
 肘関節周辺のエッジが立っているのと腕全体が直線的な印象を解消するため、肘関節周りの角を落として少し細くなるように削ります。また、この加工で肘関節の可動域も若干広くなります。
・前腕及びすね全体
 表面に成型時の湯流れ跡がタトゥーよろしく刻まれているので、表面が均一になるようにペーパーで磨いてやります。
・膝関節の腿側
 肘関節と同じく、ここもエッジが立っているほか成型時の押し出しピン跡も目立つためエッジを落としてやります。

☆23cm・21cm男女共通(2005/09追加)
For 23cm and 21cm

・首ジョイント軸(気になる場合のみ)
 23ボディの首は1/6クラスとしては最も細いため内部に可動のための余裕がありません。ジョイント軸を固定する金属棒の向きも首に対して垂直でないためお互いが干渉し合い、ほとんど首を曲げることが出来ません。他サイトではボールジョイント化の他、ジョイントを捨てて自遊自在のような曲げやすい金属線に置き換える方法が紹介されていますが、ここでは生かす方向で考えてみます。
 ジョイント軸の根元部分は長円形の板になっていますが、上半分を削って「なすび」型にすることで左右へ振る事が出来るようになります。また、金属軸の通る穴を上に向かって1〜2mm広げることで前後へ振る事が出来るようになります。どちらも気持ち程度の角度ですので、ただでさえ細い軸を更に削ることで折れやすくするリスクを踏まえた上で検討して下さい。
(2010/05/05追加)旧知のことですが、オビツ23ボディは発売後すぐに胸部と首ジョイントの再設計が行われたため、現在ではこの方法は使用できません。
こちらに補足を記載しましたので、参考にして下さい。
(2010/05/05) Obitsu 23 body was updated 2 times from first release, and this text was annulled. please check this text.
・肘関節周囲
 27cm版と同様、肘関節周辺のエッジが立っているので角を落としてやります。子供設定のボディですのであんまり細くしない方がぷにぷに感が出るかも知れません。
・前腕及びすね全体
 27cm版のように全数発生はしていないようですが、表面に成型時の湯流れ跡がある場合は均一になるようにペーパーで磨いてやります。
・膝関節の裏側
 肘関節と同じく、ここもエッジが立っているほか成型時の押し出しピン跡も目立つためエッジを落としてやります。
・膝関節のお皿(気になる場合のみ)
 腿側の関節軸の通る部分が腿の外装と干渉するために、正座近くまで膝を曲げていくと腿と関節ブロックの間に1〜2mmほど隙間ができます。膝を裏から見たとき中央にある関節部品のリブを、中心上よりにある逆R部分だけを削り落とすことで隙間ができないようにする事ができます。
 文章では非常に分かりずらいと思いますので、加工の際はこの写真を参考にして下さい。