妄想展示室:「矛と盾」

番外編:コンパクトドール@MMS
Tutorial of the legacy method: Compact doll head on MMS1 body

まえおき
Introduction

 当サイトの趣旨と若干離れますが、1/12(16cm級)のアクションフィギュア改造について触れてみます。
 このクラスの人形は過去何度か製品化されましたが、いずれも傍流として終わっています。その一方、数年前からアクションフィギュアの世界では数多くの製品がリリースされ、幾つかは市場的成功を収めました。こうした可動フィギュアは可動ボディを用いた人形と遊ばれ方が似ており、実際に超小型着せ替えとして購入、使用される人々もかなりの数になります。
※ この流れを踏まえたかどうか不明ですが、2011年夏にオビツ製作所は11cm級ボディをリリースしました。

 今回はこうした可動フィギュアのうち、コナミ製のMMSボディに過去の小型人形の1つ「コンパクトドール」(タカラ)のヘッドを乗せてより人形っぽい見た目にする方法を紹介します。
 MMSの首は当然ですがドールヘッドを搭載するようにできていませんので、何らかの方法でジョイントを用意する必要があります。幾つかの方法がありますが、今回は首ごと取り替える方式を採用します。
 この改造を行うと、MMSボディとしての使用は出来なくなります(MMS装備の使える人形素体にはなりますが)ので、良く検討の上加工して下さい。

<材料および工具>
Tools and materials

<首ジョイント>
Step 1: make a neck joint

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  •  まえおき記載の通り、今回はMMSの首を捨ててドールヘッド用の首を新造します。
  •  適当な肌色のプラ棒として、写真にあるボークスボディの足パーツからランナー部分を切り出して使います。
  •  MMS素体には記載時点で5種類の肌色と白、黒の7種の色がありますが、ドールヘッド及びジョイント構成部品と色合いが近いのは「肌色2」だけですので注意して下さい。
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  •  まず、足の付いていた部分をなるべく長く切り出します。
1-3
  •  ランナーですので段差と表面荒れがすごいですが、やすりとペーパーで奇麗にならします。
  •  表面処理終了後、内部に3mm径の穴を掘ってパイプ状にします(貫通しても構いません)。
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  •  出来た部品を、さらに長さ7mm程度の所で切断します。先端部も使用しますので捨てないように。
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  •  球状ジョイントのうち最小(球体径6mm)のものを組み立てて、先ほどの肌色パイプで挟みます。
  •  写真のものは失敗していますが、ジョイント側の球体根本を削ってパイプと完全に接するように仕上げて下さい。
  •  最後に、先端側のパイプとジョイントを接着します。(こちらがヘッドに入る側になります)

<組み込み>
Step 2 : Assemble

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  •  MMS1素体の首を、根元のジョイントごと切り落とします。
  •  切った跡をやすりでならした後、先に作った首ジョイントのパイプ部分を接着します。あまり面積が取れないので、瞬間接着剤ではなくABS用のような溶剤系の接着剤を使用して強度を稼いで下さい。
2-2
  •  乾燥後、ジョイントの残り部分をはめ込みます。
  •  余談ですが、MMS1のヘッドについているボールジョイントの軸はこのジョイントより太いので入りません。
2-3
  •  あとは人形素体と同様にヘッドをジョイントにはめ込めば完了です。
  •  写真では見えていませんが、真横から見るとジョイントの球体部分が半分露出します。