妄想展示室:「矛と盾」

タカラ編:基本的な削り込み
Tutorial for TAKARA and Noix de Rome body: Basic sanding

まえおき
Introduction

 タカラ・ノアド系ボディの基本改造という事で、関節部外装の重なりなどから動作に制限の出る箇所について削り込みを行なうことで可動域の拡大を行ないます。
This is basic remodeling of TAKARA's and Noix de Rome's body. Cut out overlap of a parts and carve some point to get more moveable joint.

<材料および工具>
Tools and materials

<削り込み箇所>
Carving point

 ボディ種類別に、以下に指定した各部を削って行きます。ナイフ・彫刻刀等でおおまかに削ってからペーパーを番号の小さい順に掛け、最後にめがねふきで磨いて表面を整えます。
Carve circumference about each following joint. After carving roughly with knife, chisel, and file, sand it. Finally polish it. (satin finish)
 このめがねふきですが、下ろしたての状態で1000〜1500番前後相当のペーパー+コンパウンド磨きに相当する研磨力を持ってます。研磨で楽をしたい人にはかなりおすすめ。・・・・ですが、こんな研磨力のあるもので眼鏡を拭いても大丈夫なんでしょうか(汗)。

☆タカラ・フルポーズ(SAJ)ボディ
For TAKARA full-pose (SAJ, Super Action Jenny) body

・首ジョイント(マルチヘッド化)
 SAJの首ジョイントは軸の細さに対して爪がかなり大きくなっています。首とジョイント爪のクリアランス(ここでヘッドを挟み込む)も小さいためヘッドを固定する力は大きいのですが、逆にヘッドを抜くにはこつが必要で軸を折るリスクもあります。
 ジョイントの爪を左右1〜2mmづつ削ることでヘッドの抜き差しをかなり楽にすることが出来ます。
・胸部の肩関節周囲
 この部分は腕側に向かってへりが出ていますが、そのため脇を締めることが出来ません。前から脇の下にかけておおよそ深さ1mm位、肩関節の球がちょこっと見える程度まで削ってやります。バストラインのRをサイドに繋げて行くように削れば見た目上さほど目立ちません。
・上腕の内側、及び肘関節周囲
 前項に続き「脇を締める」ために肩関節球のすぐ下を透けない程度に削ります。さらに、1度前腕を抜いてから肘関節軸の差込部周囲を前側と内側を重点的に2周りほど細くします。これで肘は90度ちょい程度(前腕の向きによっては120度近く)の可動域を得ることが出来ます。上手く削れば「左手で右乳を抱える」位まで曲げる事も出来ます。
・股間前面
 SAJはもとより、SAJ-DBでも脚を90度近くまで上げると少しづつ開脚していってしまうので、まずここをもう少し平らになるよう削ります。下腹がぷっくり見えなくなるおまけ付き。
・腿の股関節切り欠き部
 前項に続き開脚問題の解決の為、おもに前側の切り欠き部を穴が空かない程度に大きくします。また、切り欠きの始まる位置も少々外側にずらします。前項と合わせれば「膝を閉じて座らせると脚を組んでしまう」事が無くなるばかりか逆に「膝を閉じたまま足先を開いて座る」(いわゆるお子ちゃま座り)事も出来る様になります。
・足首関節周辺(SAJ自立化処置
 足首関節のふくらみを、前方を重点的に削ってやります。足首前面と中の関節軸リブが面一になるあたりが目安。また、関節軸自体も前面の足と繋がる所を気持ち切り込んでやります。これで足首をわずかですが前に振ることができ、自立も容易になります。

☆ノアド・ミリーボディ
For NDR Milly body

・首ジョイント(マルチヘッド化)
 ミリーの首ジョイントはSAJ程ではありませんが爪がかなり大きくなっています。
 ジョイントの爪を左右2mmづつ程削ることでヘッドの抜き差しをかなり楽にすることが出来ます。
・胸部の肩関節周囲
 SAJ以上にミリーの肩関節周辺にある「へり」は大きく、ポーズ付けの支障となります。
 SAJの例に倣い、前から脇の下にかけておおよそ深さ1mm位、肩関節の球がちょこっと見える程度まで削ってやります。
・腿の膝関節回り
 膝関節ブロックの入る周り、特に正面に大きな段差がありますので角を落としてやります。下記にありますが膝の皿が薄いので、これがもう少し目立つよう前を派手目に削った方が見た目が良くなります。
・膝関節の皿パーツ
 このパーツは上下の脚と比較して妙に幅広い上に厚みが不足しています。厚みに関してはパテ盛り塗装が必要ですのでこの項目の範囲外ということで、まずは全体の幅を左右1mm位づつ削り落としてから上下の角を落として少しでも脚のラインが繋がるように整形します。

☆ノアド/エポック・ニニーボディ
For NDR ninie body

・首ジョイント(マルチヘッド化)
 ニニーの場合そうでもないですが、ヘッドの抜き差しを頻繁に行う場合ジョイントの爪を左右1〜2mmづつ削るとかなり楽になります。
・前腕の手首回り(気になる人のみ)
 手首の軟質樹脂部と腕の端で関節周りの形状が違うためポーズによってはすき間が開くことがあります。腕側の角を落とすことで多少見た目を良くする事ができますが、ニニーの場合手足首の太さが持ち味の1つとも取れますのであまり気にしない方がいいかもしれません。

☆ノアド/エポック・怜ボディ
For NDR Ryo body

・全身(汗)
All serface
 怜の場合全体的な工作精度が低く、製造時に行われた接合跡消しがかえってボディに傷を付けている事が多いため傷のチェックも含めて全身の接合面を削り直します。もし傷があればなるベく周辺とラインが繋がるよう丁寧に削って表面をならして下さい。関節の切り欠きもずれていたらデザインナイフで修正します。
・首ジョイント(マルチヘッド化)
Neck peg
 他のタカラ/ノアド系ボディと同様に怜の場合でも首ジョイントの爪を左右2mmづつ程削ることでヘッドの抜き差しをかなり楽にすることが出来ます。
・腰の股関節切り欠き部
Front side of clotch section
 特に前側の切り込みが浅く、そのままでは腿を90度まで曲げる事ができませんのでへりの部分を全体的に1mmほどナイフで削り落としてやります。