22日(6:20)大泉学園=(9:46)本長篠=(10:10)棚山林道入り口の橋→ (11:05-15:00)棚山高原→(16:20)海老→(17:05)本長篠→(18:20)豊川
1週間と間をおかずに棚山高原を再訪する。前回は産地全体を見て回る余裕がな かったが、資料を調べ直すと産地はもう少し上流らしい。やっぱり、ちゃんと確 認したほうがいいと思えてきた。もちろん、もうちょっとがんばればノーブルを 拝めるかもしれないという期待も少しはある。
砂防ダム下流のナメ |
今回は1泊2日で新城の吉川鉱山も回る予定だ。朝一のひかりで豊橋へ。飯田線は 特急・伊那路号に乗る。本長篠は無人駅だと思っていたのに駅員がいた。朝から 昼ごろまではいるんだ。バスが出るまで1時間半以上あるんでタクシーを呼ぼう としたら、ちょうどやってきた。ラッキー。棚山林道まで直接乗り付ける。とは いっても橋まで。「ゲートまで行かされたことがある」と運転手はいっていたが、 林道の“惨状”を前回に見ているので、それは頼めなかった。まずは登山道をい く。よく見ると道はいくつも枝分かれしている。今回は一番しっかりしている山 側の踏み跡をたどった。そしたら、林道に出てしまった。数分歩くと前回のポイ ントに出た。結果として近道になった。崩れていた個所がすっかり直っていて驚 いた。
ここから林道ゲートまでが採集場所となる。まずは、奥までいってみる。ゲート 前には車が2台止まっていた。同好の士がいるかと沢に降りてみるが誰もいない。 ここは棚山沢で少し下で宇連山側からの沢と合流する。たぶん、人がたくさん入っ ていると思うのだが、痕跡はあまりない。蛋白石が入っていそうな球顆を集めて 割る。とはいっても見ただけでは分からないからがむしゃらに割る。でも、実が 入っているのは1割くらい。なんだかむなしい。しゃがんだ姿勢が続くので腰が 痛くなる。
適当なところで見切りを付けて下流を探る。砂防ダムの下はナメになっていてあ まり転石はないのだが、めこぼしを期待して探索する。対岸には今は使われてな さそうなトイレがある。林道工事をしたときの施設跡なのだろう。転石を観察す ると表面に蛋白石が見える物がある。これを目安に割れば当たりが出る確率は高 い。ちょっと考えればあたり前のこと。なぜいままで気が付かなかった。欲に目 がくらんでいたからか。ここでは結構大きめの蛋白石が採集できた。
残念ながら今回もノーブルはなかった。それでもこの、青味がかった卵の白身の ような半透明の質感を持つ蛋白石は美しいと思う。もともと、自分はカットでき そうな塊系の鉱物が好きだから、ひいきめに見てしまうのかもしれないが。
今回は道草せずに真っ直ぐ下る。海老のバス停までは約70分くらいで着けた。翌 日筋肉痛になった前回の轍を踏まないために、バス待ちの時間にじっくりとス トレッチをして筋肉をほぐす。天気は下り坂という予報だったが、日が差すこと もあり何とか持った。バスに乗ったら小雨がぱらついてきた。豊川まで戻って泊 まる。豊川の駅前はまだ午後6時過ぎだというのにかなり寂しい。少ない食堂を 物色して回り、うなぎ屋でうなぎ定食上を食う。夜はかなり激しく雨が降った。 明日の採集は大丈夫だろうか。