第二話『貴族からの依頼』

GM:それでは、前回のシナリオから一週間後。 場所は、『スレイプニルの前足亭』より……。

 時の力とはある意味恐ろしいものがある。あの大事件からしばしの時。人々は、ほぼ元の生活へと立ち戻り、そして生き抜いている。
 それはあの事件の中心にいた者たちも例外ではない。 豪胆に、あるいは鈍感に……この『今』という時を着々と消費していく。
……もっとも、連続する『平凡な日常』を消費することは、彼らのような生き方――冒険者たちにはあまりに酷だろうが……。

スパイク:つまり、要約すれば、彼らは暇だった。 ってか?
GM:そゆことだ。 あまりにも暇だから、君達はティナが作る料理の実験台になったりしてる(笑)
 「ねぇねぇ、メリッサお姉ちゃん。これ食べてみて。今回『だけ』は自信あるよっ♪」
ガルフ:この前も同じこと言ってなかったか?
GM:「う……そ、そんなことないもんっ」
メリッサ:もぐもぐ……。♪ティナ、腕上げたじゃない。ちゃんと食べ物だよ。
リース:この間よりは進歩したみたいですけど……(皿の上の物を見る)
GM:「だいじょうぶだもんっ!」
リース:うん、それじゃ僕も一つもらっていいかな?
GM:「うんっ♪」
ガルフ:(食べながら)そういえば、メリッサは鎧買ったのか?
メリッサ:うん。買ったよ。チェインメイル。だから、残金たったの295!まだ、貧乏だ……しくしく……。
ガルフ:もしかして、メリッサ『だけ』貧乏?
GM:ふむ……金銭的に見てみると、『だけ』だねぇ(笑)
メリッサ:……それはいわないでくりーーーー。どーせ、貧乏さっ。でも、前で戦うためには投資も必要。
 リース:戦士は装備にお金かかかりますからね。
メリッサ:誰か、寄付してくり……。
スパイク:自分の食い扶ちはぁ自分で稼ごう(笑)
メリッサ:冷たいのねっ。ぷん。
スパイク:そうそ。冒険者の世界はシビアなのだよっ(笑)
メリッサ:う〜〜……今度、力ずくで食べ物奪っちゃる。
スパイク:冗談でもやめいっ(笑)
ガルフ:(笑)まあ、メリッサのためにも、そろそろ仕事を見つけないといけないな。
GM:とかなんとか皆さんがお話しまくってると、一人の身なりの良い男性が店の中で入って来る。
メリッサ:ん? とりあえず、外見とか、観察します。
ガルフ:同じく、観察。
GM:綺麗にカットされた髭が清潔感を誘う。見るからに家柄の良さそうな人だね(笑) んで、その男性は君たちの方へと歩いてきて、言うよ。 「『なめし皮亭』の主人から、ここに優秀な冒険者がいると聞いて来たのですが……」
メリッサ:優秀だってぇ(照れ)
スパイク:優秀かぁ♪ って、ホントに俺等のことか?(笑)
リース:リースは冒険者としての意識ってまだまだないですから……。
ユーファ:『優秀』と聞いて、周りを見まわしてました(笑)
ガルフ
:優秀かどうかは知らないが、腕には多少自信がある。仕事の話か?
GM:「はぁ、あの……ガルフ・ヴェイン?」
ガルフ:そうだが……なぜ、俺の名を?
GM:「『なめし皮亭』の主人から聞きました」
メリッサ:なめし革亭? 知ってますか?
GM:君たちの出発点だった冒険者の宿だよ。(笑)六つ星でもよかったんだけどね。一線をなすという意識付けでちょいと変更(笑)
ガルフ:あ、そういうことだったんだ。
GM:「もちろん、他の皆さんの噂もかねがね。特に数週間前の料理対決での話は、新聞で何度も読ませていただきました」
メリッサ:新聞もあるんですね。
GM:ほぼ毎日発行されてるよ。配達なんかの習慣はないけど。
ユーファ
:あんたたちってそんなに有名人だったのぉ〜。
ガルフ
:……いつのまにかずいぶんと有名人になってたんだな。
リース:あ、そうか新聞に載った段階でちょっとした有名人でしたね。
スパイク
:そーいや、そんなのもあったっけ。
メリッサ:ところで……ここはどこの街になるんですか?
GM:商業都市トロウ。大陸で唯一の100万都市。大陸で一番大きな国だよ
メリッサ:はい。見つけました。南の海の近くね。そんな大都市で、有名人?
GM:知る人ぞ知る、ってレベルだけどね。『あの事件』に多少なりとも興味を持ったなら、知って当然。特にユイファは元々有名だったしね。
ガルフ
:で、話とは?
GM:「失礼しました。私、リーデン・バーグ・グーデルバード と申します。実は、皆さんに折り入って相談があるのですが……」
メリッサ:とりあえず、こちらにお掛けください。
ガルフ
:自分ちみたいだね(笑)
メリッサ:立って話してるのも、目立つでしょう? お仕事の話ならなおさら。お金欲しいし(爆)
スパイク:たくましいねぇ(笑)
メリッサ:『私だけ』貧しいもん!(力一杯)
スパイク:だったらそんなピカピカの鎧なんぞ買うないっ! (笑)
メリッサ:死んでもいいのか?前衛が。次はあんたの番ぞ(笑)
スパイク:く……扉開けんぞ(笑)
メリッサ:……ま。痛み分けってことで(笑)
スパイク:持ちつ持たれつ、ってことでな(笑)
GM:がやがや騒いでいる皆を見てリーデンさん不安そうだぞ(笑)「 あの……話を、続けていいですかな?」
リース:ああ、すみません!
メリッサ:はいはい。ごめんなさい。ちょっと白熱しちゃって……。
ガルフ:ああ、すまない。続けてくれ
GM:「実は、仕事の依頼で来ました。私の屋敷の護衛と、捜査を依頼したいのです」
メリッサ:護衛?捜査?自分の家の?
GM:「ええ。そうです」
ガルフ:護衛はともかく、捜査というのが引っかかるな。なにを捜査するんだ?
GM:「それは、仕事を受けて下さると判断してよろしいのですか?」
ガルフ:聞いたら、引き受けるしかないということか。まあ、それは俺が一人で判断することじゃない。
ユーファ:詳しいことを聞かないと受けられないわよねぇ〜(お金のある余裕・笑)
リース:困っている人は助けたいですけど……確かにそうですね
GM:「なにぶん、身内の恥をさらすことになります。これから先はちょっと……」
スパイク:どーするよ?
メリッサ:危険度にもよりますね。
ガルフ
:……報酬はどれくらいを考えている?
GM:「前金で500ルクス。成功報酬で2500ルクスです。もちろん、滞在費はこちらが負担します」
スパイク:ふむ。どーすっかねぇ〜……。
メリッサ:あとは、倫理性。これは、聞いてみないと解らないと思うけど、あまりに人の道から外れたことはしたくないな。
ガルフ:あまり安請け合いして良さそうな依頼ではない気がする。
GM:「そこまでの危険はないと思いますが……なにぶん、素人判断ですので」
メリッサ:話していいところまで話して貰う?でも、これ以上は無理なのか……。
GM:「……では、明日屋敷の方まで来ていただけますか? ここではさすがにこれ以上は……」
メリッサ:屋敷に伺う=即承諾と言うことにならなくてもかまいませんか?
GM:「もちろんです」
ガルフ:では、明日屋敷に伺おう。場所は?
GM:「『海の』グランカルヴァー領にあります、グーデルバード邸です」
スパイク:むぅ……どー思う?
ユーファ:むー、なんだか胡散臭い……でも、ヒマだし行ってみようよ 。
スパイク:……む、無茶苦茶軽いな(笑)
リース:なんかパーティーに加わってもらうときもそんな感じだったのでは……?
スパイク:そーいやー、そーだったっけ(笑)
メリッサ
:ん〜〜……この間の事件に関わっていたなんてことはないわよねぇ……?
GM:「もちろん。ありません。それは契約と炎の神アグラムの名において誓いましょう」
メリッサ:ごめんなさい。でも、万が一客だったりしたら、嫌だから……解ってくださいますね?
GM:「いえ、分かってます。あの事件に最も近い場所にいたあなた方です。当然でしょう」
メリッサ:ご理解いただけて恐縮です。じゃ、明日伺う(何時に???)ってことにします?
スパイク:さて、昼くらいでいいんじゃねぇの?
ガルフ:……昼、か……魂胆が見え見えだぞ。
スパイク:ほっとけや(笑)
GM:「 あの……では、明日来ていただけますか?
ガルフ:まあ、明日伺うことでよさそうだな。何時頃行けばいい?
GM:「では……(懐から懐中時計を取り出す) 11時くらいでは?」
ガルフ:分かった。その頃に伺おう。
GM:「ありがとうございます。では……(そう言って、席を立つ)」


GMの独り言
 第一部が第一部だっただけに、皆さんかなり警戒気味です(笑)
 信用せず、裏を取りたがり、警戒に警戒を重ねやがります(笑)
……私、そんなに第一部でドロドロのシナリオを組みましたっけ?