第一話『いなくなる子供たち』

GM:んじゃま、時間も限られてることですし、始めてもいいですかね?
リース:了解です。
ユーファ:いいですよー。
ガルフ:了解。
GM:では、君達はリーデンさんの待つ応接部屋へと入る。そこは意外にもこじんまりとした部屋だった。無論、それは他の部屋の規模と比べて、だけどね。 中には、ニコニコと笑っているリーデンさん。「やあ、よく来てくださいました。さ、どうぞ座ってください」
メリッサ:リーデンさん一人だけですか?
GM:んにゃ。後ろに二人、召使いの女性が二人(一人はドワーフ、一人は人間) あと、君達が入ってきたところにエルフの召し使い、ティシティニーがいる。
ユーファ:こんな狭い空間にいろんな種族がいるなぁ(心の声)
GM:あ、この世界(グラード)ではこれが常識なのであしからず。世界人口のうち、人間の人口が若干勝っているだけで、人間中心ってわけじゃないの。亜人種が最高議会を勤める国も当然ありますし、エルフと人間を別種族と定義していない国もあるくらいです。
ユーファ:じゃあ、ハーフエルフも珍しくないですね♪
GM:ハーフエルフは、グラードでは、幸運神の『ト・テルタの使い』って言われるほどの、幸運のシンボル。エルフと人間の間にほとんど偏見などがはいらないからね。友好関係の産物ですから、大事に扱われるくらい。
ガルフ:アレクラストだと忌み嫌われる存在なのに、えらい違いだ。
GM:ハーフエルフの不遇の時代は終わったのさ(笑) あ、リーデンさんがリーデンが立って皆を迎え入れる。 「さ、座ってください。あぁ、ティシティニー、皆さんにお茶をお願いします」 「かしこまりました」
リース:取り合えず、席につきますね。
メリッサ:勧められるままに席に着きます。
ユーファ:ああ、席に着きます。出入り口に近いほうに。
ガルフ:約束どおり伺った。早速だが、仕事の話をしようか。
スパイク:約束どおり伺った。早速だが、今日の献立はなにかな?
メリッサ:どすっ(ボディに右フック)
スパイク:はぅっ。
ガルフ:この二人はほっといてくれ(笑)
GM:「はぁ(笑)」んじゃ、リーデンさんはほっといて話しを続ける(笑) 「話しというのは、私の二人の子供のことなのですが……実は、子供達がいなくなるのです」
ガルフ:?? よく分からんな。それは、子供達が家を出る、ということなのか?
GM:「いえ、文字通り『いなくなる』のです。この屋敷から消えるということです。 そして、数時間も経つとまたひょっこり戻って来るのです」
ガルフ:子供の年齢は?
GM:「長女のミティが八歳。そして長男のユートが五歳です」
メリッサ:消えるということですか? 誰か見た人はいますか?
GM:「いえ、いつの間にかいなくなるのですよ……」
リース:ええと、それは単に邸から抜け出しているというわけではないんですか?
GM:「八歳と五歳の子供たちが、大人たちの誰の目にもとまらずに屋敷から外に出る……ほぼ不可能だと思われます。リース神官」
ガルフ:遊び盛りの年頃じゃないか。どこかで元気に遊んでいるだけなのではないか?
スパイク:だけど、『いきなりいなくなる』ってのは穏やかじゃないしなぁ。
ガルフ:それはそうだが……。
GM:「この屋敷で、『誰の目にも付かず』いなくなるというのが、正常じゃないのです」
メリッサ:ふうん……で、私たちへ依頼したいことは、その原因解明ってところですね?
GM:「そうです。お願いできるでしょうか?」
メリッサ:どうしましょうね?
ガルフ:この屋敷に、使用人は何人くらいいるんだか知らないが、子供達からまったく目を離さない訳にもいかないだろう。これだけ広いんだ。人の一人や二人いなくなったところで、くまなく探すのは無理だと思うがな。
スパイク:それ、庶民の感覚。こんくらいのお偉いさんの子供なら、きっと四六時中誰かに監視されてる。
ガルフ:そんなもんか?
リース:う〜ん、誰かがこっそり連れ出している……のかな?
メリッサ:いや、妖しい魔道の力で(笑)(をい)
リース:確かに魔法使えば、結構簡単かも知れないですけど……う〜ん……(素)
メリッサ:いや……あのね……? リース君?
スパイク:ある意味、どんな突っ込みよりきっついよなぁ(笑)
リース:???
ユーファ:お店では「護衛」とも言ってたけど、その子たちを護衛すればいいのかな??
メリッサ:護衛が必要というほど、危険そーでもない気がするんだけどなぁ〜。
GM:「それでも大掛かりに探しても見つからないというのは異常です。そしてもっと異常なのは、そのあと誰の目にも止まる場所に子供達がいるということです 」
ガルフ:ふむ……例えば、どんなところで見つかる?
GM:「くまなく屋敷を探し終わった後、庭の探索に出ようとしたら、ひょっこり台所にいたりするのです」
ガルフ:子供達から話は聞いたのか?
GM:「もちろん聞いたのですが、なにぶん子供の言う事、どうにも要領を得なくて……」
スパイク:わけわかんねぇなぁ。たかが子供のかくれんぼを大人が見つけられねぇなんて。
ユーファ:子供ってすごいところに隠れたりするんだよ。
スパイク:そーいえば、俺も昔小麦袋に隠れてて、ひでーめにあったことがあるよ(笑)
GM:「それと、こちらの方が重要な問題でして……実は、夜中に屋敷の中をゴブリンが歩いていたというのです」
メリッサ:へ?ゴブリン?なんでだろ?
ガルフ:目撃者は?
GM:「(後ろの召使い二人を示し)この二人です。私も、最初はなにかの見間違いだろうと思ったのですが、食料庫からごっそり食料が盗まれたりすれば、さすがにほうってはおけず……」
メリッサ:それは……放ってはおけないですね。実害が出ているのでは。
GM:「ええ。そうです」
ガルフ:当然、ゴブリンを追いかけるなり、人を呼んだりしたんだろう? どうなったんだ?
GM:「大声で叫びながら後を追ったんですがねぇ、さすがにすばしっこくて、途中で見失ったんですわ」とドワーフの召し使いさん。
ガルフ:ふむ……(ゴブリンのほうが素早いのか)ゴブリンが現れたのはその一回だけか?
GM:「報告は、二回ありました」
リース
:なるほど。だとしてもゴブリンが外から入ってくるような場所ではないですよね?
GM:優秀な盗賊でも、この屋敷に忍び込むのは相当な技術と覚悟がいるよ 。
スパイク :だろうなぁ。たかがゴブリンごときが、そう簡単に忍び込めんだろう。
メリッサ
:ゴブリンが出入りしているポイントがこのお屋敷のどこかにあると考えられますね。
GM:「まだ、ゴブリンと断定はできないんですけどね」とリーデンさん。
メリッサ:あ、忘れていたけど、ゴブリンについて基本的な知識はあってもいいんですね?
GM:一応、チェックしてみましょっか?(笑)  全員、セージチェックっ♪ 達成値は5です

 全員判定の結果……。

メリッサ:ごびりんってどんなんだっけ?(爆)

 となりました(笑)

GM:メリッサ以外は、明確なイメージを持ってます。メリッサは……勉強しようね(笑)
スパイク:……おひっ(爆)
ガルフ:セージ持ってないの、うちらだけなのね。でも、けっこうメジャーな妖魔だと思ってたんだが……。
メリッサ:あうぅ〜……しくしく……。
ユーファ:はいはい、あとで補習授業をしましょうね♪(笑)
メリッサ:こうなったら、開き直ってとりません。ええ、知らなくっても叩ければ……。
スパイク:そーそー、叩けばいい奴だから、見つけたらぶっ叩け(笑)
GM:おいおい(笑) 「それで話を戻しますが、引き受けていただけますでしょうか?」とリーデンさん。
ガルフ:どうする? 俺は受けても問題ないと思うが。
メリッサ:私も引き受けてみてもいいんじゃないかと思う。でも、それが自分たちの実力で解決できるものかどうかは、わからないけどね。
ユーファ:わたしはおっけーだよ。ごぶりんなんて楽勝楽勝♪
リース:僕としても、困っている人は見捨てられませんし……それに原因が気になりますしね。
スパイク:俺はこっち(頭をこつこつ叩く)で勝負することにする(笑)
ガルフ:だ、そうだ。引き受けよう
GM:「ありがとうございますっ。では、捜索経費と滞在費はこちらで負担いたします。もちろん、ここに泊まっていただきます」そすると、ティシティニー(召使いエルフ)と召使いドワーフが、皆の武器をさっそくもってくる。
メリッサ:お屋敷生活!!きれいなベットにお風呂!!(目がキラキラ)
スパイク:贅をつくした貴族料理っ!!(目ぇ血走り)
ガルフ:食い物に不自由しないねえ、このパーティー(笑)
リース:なんか……豪華過ぎてなじめなさそうですけど……
メリッサ:グルメですから。グルメと豪華な宿泊先。それに事件。これでお風呂がそろえば、2時間ドラ(笑)
ユーファ:それは言えてる(笑)『○○殺人事件』とか(笑)
GM:「あの、よろしくお願いしちゃってホントにだいじょぶ?」とリーデンさん(笑)
リース:あ、は、はい。僕にできる限りのことはさせていただきます。
GM:「よろしくお願いいたします。リース神官。(皆を振り向いて)では、私は仕事のほうがありますので、捜査のほう、よろしくお願いします。当然ですが、屋敷内は自由にどうぞ」 そういって、リーデンは席を立つ。そして、ドワーフの召使いを一人だけ残し、部屋を出て行った。


GMの独り言
 メリッサ以外は、正しいゴブリン認識をされたよーで(笑)
 子供たちがいなくなる。この事を、最初皆はたんなる子供のいたずらかちょっとしたかくれんぼくらいに思っていたようです。
 甘い。甘いな。
 この私が、そんなシナリオを組むと思うのかね?(笑)