第三話『一生懸命な子供たち』 
        GM:んじゃ、皆一階に降り、そしてそこから離れの方に歩いていく。すると、そこそこの大きさの道場が見えてくる。アグラムの紋章がかかげられているよ 
          。 ミティとユートは更衣室で動きやすい運動服に着替えてきている。タッジーと、あのエルフの召し使いのティシティニーも運動服に着替えてくる。タッジーが皆に言うけど?「 
          皆さんも参加されますか?」って。 
          メリッサ:はい。もし、よろしければ。 
          ガルフ:軽く体を動かしておこうかな……。 
          ユーファ:絶対、見学。 
          ガルフ:戦闘用技能、持ってなかったっけ? 
          ユーファ : わたしは頭脳で生きていきます。シーフ技能を持っていることをあまり良く思ってないのよ、この子(ユーファ)は。 
          リース:昔を思い起こしつつ……見学(笑) 
          GM:リースは昔の地獄……もとい(笑) 昔の訓練を思い出すかのように、アグラム神殿式の戦闘訓練が始まる。ミティとユートは元気良く挨拶する「お願いしますっ!タッジー先生っ!」「おねがいしますっ!」 
          メリッサ:気合いはいっているねぇ……。 
          GM:ミティはタッジー相手に一生懸命。ユートは、ピコピコと、一生懸命ティシティニーが指し示す手の平にまんまるの拳で叩いている。 
          んで、訓練を見てて分かるんだけど、タッジーはそこそこ戦闘経験があるねぇ。 
          メリッサ:ティシティニーは? 
          GM:どーでしょ? ユートの相手をしているから、実力までは推し量れない。 
          ガルフ:ほう? タッジーと手合わせ願おうかな。 
          GM:「まぁまぁっ。よしてくださいな。お恥ずかしい」ガルフ・メリッサ・ファイター技能+知力ボーナスでチェックしてみて。 
          ガルフ:? なんだろう(コロコロ)12だ。 
          メリッサ:はい。(コロコロ)9です。 
          GM:ふむ……ガルフが見るタッジーの実力は、五本試合をやって、一本ガルフが取られるかどうかくらいの実力と判断した。 
          ガルフ:でえ〜〜〜!! 強いんじゃん。 
           リース : 三レベルファイター相手に5本中4本ですか!? 
           GM:ん?ガルフほどじゃないでしょ? 
          ガルフ:だって、五本に一本俺が取られるくらい……あれ? あ、逆か。(笑) 
          リース:あ、ほんとだ。良く読むと逆でした(笑) 
          GM:日本語って、難しいよね〜(笑) さて、ミティとユート、二人は訓練を続けてるんだけど、ミティは戦士二人の目から見てもスジが良いね。 
          メリッサ:ミティ、すごいじゃない。ちょっと教えて。まず、どうやるの? 
          GM:「こーやってね。振り下ろしたら、いったん地面を叩くようにして弾ませて……振り上げるっ!」 
          メリッサ:こう?よいしょっと……。あれ?……も、もう一回っ。 
          GM:「ここで、地面に弾ませるタイミングが難しいの」 
          メリッサ:うんうん……こう? 
          GM:そうすると、タッジーが注意してるよ「アックスで『返しの大地』をやっちゃだめですよっ。刃が欠けちまうっ」 
          メリッサ:あれ?素手だと思っていたんだけど……。 
          GM:素手でどーやって地面を叩くの(笑) 『返しの大地』って技は、武器(ここではメイス)を一旦地面にわざと弾かせて、切り上げの威力を上げる技なのよ。 
          メリッサ:それ、確かにアックスでやると危険だ……。 
          リース:基本的に打撃武器用ですね。 
          GM:「手首を返して、アックスのみねを弾かせるって方法もあるんだけどねぇ。ヘタすると手首を痛めちまうから」 
          メリッサ:ふむふむ……参考になります。 
          ガルフ:振り下ろす勢いにためらいがあれば、意味がないな。けっこう難易度は高そうだ。 
          GM:「そういうことさ。だが、勢いが良すぎれば地面をえぐっちまって切り上げが出来ないんだよ」 リースが覚えているアグラム神殿流戦闘術でも、かなり実戦向きの技だよ。 
          リース:う〜ん、メリッサさんは我流の勢いのある攻撃の方があってるような気がする……。 
          メリッサ:そうかなぁ……。よけるときにも型どおりの動きを知っておいてもいいと思うんだけどね。自分が使うかどうかは別として。それに、接近戦の時の戦い方ってあまり知らないのよ。 GM:「覚えるんだったら、じっくりと型から入りな。生兵法でやると、手首を痛めるよ」とタッジーさん。 
          メリッサ:今度時間があったら、是非教えていただけませんか?基礎から。 
          GM:「ああ、ぜひおいでッ」 
           
           とかなんとかで、訓練が続く。 
           
          GM:ティシティニーがね、「リース神官殿。ユート様が、かかり稽古を願いたいそうですが、よろしいですか?」だって。 
          リース:あ、ええと、はい。分かりました、お引き受けします。 
          ガルフ:3番テーブルご指名ですよ〜(笑) 
         
         
        GMの独り言 
           いやいや。日本語って難しいね。あやうくタッジーおばちゃんがすっげぇ強いファイターになるとこでした(笑) 
           それはそれでいいんだけど、ガルフやメリッサ並の実力者がそうゴロゴロいないって世界ですからね。 
           やたら強くしてもしょうがないし。 
          ……もともとやたら強くしたがる性格なんだから、自制せねばっ(笑) 
         
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