第四話『なめし皮亭にて』
GM:なめし皮亭にガルフが来ると、気楽な様子で店のマスターが声をかけてくるよ。「おう、どうした? もう解決したか? さすがに早いな」
ガルフ:……依頼人から何も話は来てないのか? まあ、当初の問題自体は解決してるんだが……。
GM:「ふむ?……なんかあったのか?」
ガルフ:かくかく、しかじか(笑)
GM:そのまま正直に喋るの? マスター驚くぞ(笑) 「……コラ(苦笑) 違約金ものだな(さらに苦笑)」
ガルフ:まあ、そういうことになるだろうな(苦笑)
GM:マスターはひとしきり苦笑しまくるだろうなぁ。「……だが、グーデルバード家の方からは苦情は来ていないぞ」
ガルフ:……そうか。子供達のおかげかもしれんな。
GM:「……いいえ。グーデルバード様のおかげですよ。ガルフ・ヴェイン……」と、不意に店の入り口の方から声がかけられる。そこにいるのは、グーデルバーグ邸で召し使いをやっていたエルフ。
ガルフ:あんたは……ティシティニー、だったな。どういう意味だ?
GM:「あの後、お嬢様からリーデン様が聞きだしたのです。今回の事は事が事だけに、不問にするとおっしゃったのですが……」
ガルフ:が……?
GM:「……ガルフ・ヴェイン。あなた、恨みを買った覚えはありませんか? しかも、かなり高位の位にいる人物の」
ガルフ:……しいて言えば裏料理大会をつぶした時かもしれんが、あとは身に覚えがない。
GM:それを聞いてティシティニーは神妙な顔をするね。「そうですか。例のあの事件ですか……その関係かどうか分かりませんが、どうやってか今回の事件を貴族連が嗅ぎ付け、あなた方の首に賞金をかける相談がたっているそうです」
ガルフ:……まいったな。俺は金になりそうな話がないか探しに来たつもりだったんだが、自分に賞金がかかるとはな(苦笑)
GM:「笑いごとじゃねーだろが」と苦笑混じりのなめし皮亭マスター(笑) 「どーすんだよ」
ガルフ:さて、ね(苦笑) その点、グーデルバーグ氏はどういうスタンスに立っている?
GM:ティシティニーは軽く肩をすくめるね。「話を聞いた限りでは、あなたたちに非はありませんからね。このことには目をつぶる心積もりです。ですが、その貴族たちの動きを封じるまでのことはなされていません」
ガルフ:ふむ、十分だ。グーデルバーグ氏にはずいぶん迷惑かけてしまっているな。とりあえず、ゴブリン達を市民権が認められている町まで連れて行かなければならない。しばらくはこの国に戻らないだろう。
GM:「そうか。幸運を祈る……すまないな。お前の言葉を信じず、私はお前を傷付けた。ガルフ・ヴェイン……」
ガルフ:気にするな。あの場では仕方のないことだ。じゃあ、グーデルバーグ氏によろしくな。
GM:「あ……まて、ガルフ・ヴェイン」と、ティシティニーが呼びとめるよ。「リーデン様より言伝がある」
ガルフ:?なんだ?
GM:「これを……」と言って、紙切れが渡されるね。「リーデン様が懇意にしてる、サラディン家直下の輸送会社だそうだ。今回のことに関して、力を貸してくれるかもしれん」
ガルフ:……感謝する。グーデルバーグ氏にそう伝えてくれ。そうだ、マスター、伝言頼んでいいか?
GM:「ああ。なんだ?」
ガルフ:『スレイプニルの前足亭』の人々に、しばらく留守にするが、必ず戻ると伝えてくれ。
GM:「……ああ。いいか? 必ず戻れよ? お前さん達に頼むはずだった依頼は、残しておくからな」
ガルフ:……いい仕事を頼む。じゃあ、な。
GMの独り言
おお。なにやらハードボイルド(笑)
カッコイイじゃないですか、ガルフ君。エルフのティシティニーも、なめし皮亭のマスターも、なんかカッコイイしっ。
個人的にはドワーフのタッジーおばちゃんが私は好きなのですが(笑)
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