第二話『一同、ほとほと悩む』 
        メリッサ:あたしは……とにかくゴブリン達を守る。 
          GM:妥当なところだろうね。他は? 
          ガルフ:オトリだな。できるだけ相手を遠くに引き離すよう、努力するとしよう。 
          GM:ちなみに、列車の出発まであと30分。 
          ユーファ:げ。それしかないの? 
          リース:『リプレイス・サウンド』で小細工は……どうでしょう? 
          メリッサ:花火かなんかあるといいんだけどね。 
          GM:地下道出口から物陰を出るまでの間が20メートル。そこから列車までが80メートルとしよう。だから、この物陰のあたりにゴブリン達を出しておくことは可能なわけ。逆にいえば、出ておかないと4ターンでたどり着くのは無理だろうね。 
          ガルフ:『イリュージョン』でもあればなあ。 
          リース:ああ、なるほど……って、距離考えるとちょっと辛いと思いますよ。 
          GM:耳から血がでるほど拡大しないと(笑) 
          ユーファ:それはちょっと大げさかもしれないけど(笑) レベルが全然足らないよ(笑) 
          リース:そうか。じゃあ、『リプレイス・サウンド』もつらいのには変わらないですね。 
          メリッサ:柵を壊すのはあたしだから、先に行かなきゃね。 
          GM:柵は、『壊す』って宣言するくらいでいいよ。それくらいの強度しかないと思って。 
          メリッサ:じゃあ、誰でも壊せる? 
          GM:そうだね。ケリで壊せる。 
          メリッサ:じゃ、あたしは後ろから行こうかな。 
          GM:(苦笑)まあ、ケリはある程度選ばれた人でないとね。 
          リース:ゴブリン集団のケリでは? 
          GM:空腹・疲労集団‘sに期待をするな(笑) 
          ユーファ:体当たりでいいんじゃない? 
          GM:だからするなって(笑) 
          リース:でもまあ、ゴブリン達は体力の問題がありますよね。 
          GM:アックスでいいんじゃない?『振り下ろす』で簡単に壊れると思うよ。判定の必要がないくらい。 
          メリッサ:でも、一番初めに行かなきゃならない。その間、後ろには頑張ってもらわないいけないのよねぇ。 
          GM:他のPCは十分飛び越えられるんだろうけど、ゴブリン達には無理だろうね。で、そこでモタモタしてると、さらに何ターンか余分にかかることになる。 
          メリッサ:となると……。 
          GM:メリッサが1〜2ターン先行して道を作っておく。で、他の人がゴブリン達を誘導。さらにそれより4〜5ターン前に何かしらで兵士達をひきつけておく。ただね、単に兵士達の前をトコトコ歩いてるだけじゃ、あまり警戒はしないよ。 
           指名手配されてるとはいえ、みんながみんな君達の顔を知ってるわけじゃない。『何か』をして引きつけないと。 
          ユーファ:何をするか? 
          リース:どうしようかなあ。メリッサさんには先行してもらうとして、僕とユーファさんでゴブリン集団の前と後ろにつきましょうか。 
          GM:メリッサが出てきたら警戒するだろうねぇ(笑) 
          リース:斧持って、重武装で『ドスドス』来るわけですからね(笑) 
          ユーファ:それはあやしい(笑) 
          ガルフ:うん、恐い(笑) 
          リース:恐いですね(笑) 警告なしに弓撃ちたくなりますよ。 
            
          一同爆笑 
            
          GM:ガルフもスパイクもそれに比べれば軽装備に見えるしね。メリッサほどの反応は、望めないだろうね(笑) 
          メリッサ:ガルフが柵ぶっ壊して逃げる? 
          ガルフ:……なるほど、そういう手もあるな。 
          メリッサ:ダーッと行って柵壊して、引き付けられるだけ引き付けといて、逃げる。 
          リース:それでどれくらい行ってくれますかねえ? 
          GM:数人がいいとこだろうね。80人全部が全部「なんだこいつらっ!? それっ〜ワーッ!!とは行かないと思うよ(笑) 
          メリッサ:いきなり兵士の誰かに殴りかかって……。 
          GM:殴りかかって? 
          メリッサ:そしたら、人集まらない? 
          GM:集まるかもしれないけど……捕まったらボコボコにされて終わっちゃうよ(笑) 
          ガルフ&スパイク:ひ、人ごとだと思って!(笑) 
          GM:ねぇ?(笑)……おっと、あと25分♪ 
          一同:げ 
          ガルフ:建物一個燃やすか? 確実に人は集められると思うぞ(笑) 
          スパイク:あのなあ……首締めるぞ。ガルフ(笑) 
          メリッサ:そう。そこまで人道外しちゃいけない(笑) 
          GM:じゃ、ここでファイター技能を持ってる人、サイコロ振ってみて。……リース君、君もだよ(笑) 
          リース:あ、僕も持ってたんだ(苦笑)  
          ガルフ:(コロコロ)13 
          リース:(コロコロ)12 
          メリッサ:(コロコロ)問題外(笑) 
          GM:(笑) じゃあガルフとリースは、80人いる中に隊長クラスがいることが分かる。1人の隊長は、だいたい10人くらいを率いてるらしい。だから、何か行動を起こすときには10人が同時に動くだろうね。 
          ガルフ:ふむ……。 
          GM:で、隊長はこいつだろう、というのはだいたい察しがつく。 
          スパイク:俺にはどいつもこいつもむさいおっさんにしか見えないんだけどなあ(笑)どれがどれ? 
          リース:(笑) とにかく、柵近くの班にケンカふっかけて、移動させた隙に突入ですかねぇ? 
          GM:ちなみにねえ……ひとつの班につき3人くらいは、弓持ったのがいるよ。 
          メリッサ:弓かあ…………痛いなあ……。 
          スパイク:うん、痛いぞ。 
          リース:それに対抗するには……時間もお金もありませんね。盾を持たせる、ってのは有効な作戦だとは思うんですが……。 
          GM:あ、そうそう。リース君、君だけもう一度サイコロ振ってみて。これ大事だからね。 
          リース:あう、大事とか言われてしまった(コロコロ)あ〜〜、あんまり高くない。 
          GM:プリースト+知力ボーナス。7以上出てる? 
          リース:あ、それなら大丈夫です。 
          GM:突入予定の場所の、右翼のほうは神官戦士だ。アグラム神殿の。だから、お父さんの配下ということだね。 
          リース:あ〜〜〜、どうしよう〜〜?(悩) 
          ガルフ:面識あるやつ、いるか? 
          リース:います? 
          GM:何人かは知ってる顔があるね。 
          リース:ん〜、顔だけなら何人か知ってるんですけど……。 
          GM:向こうは(知ってる顔は)、確実にリースのことを知ってる。何しろ、神官長の息子だからね。 
           さてさて、あと20分♪ 
          リース:どうしましょう……。 
          メリッサ:顔を見られるのはヤバイか、それともそれを利用してどうにかするか……。 
          ガルフ:リースの父君には迷惑をかける、な。まあ、いまさらかな? 
          メリッサ:いまさらかもね〜。な ・ ぜ ・ か♪ なくしたファイル(過激派のデータがつまったファイル)がここにあるしね♪(笑) 
            
          一同笑 
            
          メリッサ:なくした、って落ち度がすでに彼にはあるわけだから……。 
          ガルフ:ついでにもうひとつくらい被ってもらうか?(笑) 
          リース:あああああ……(汗) 
          GM:他人の父親なもんだから言いたいこと言ってるねえ(笑) 
          ガルフ:請け負った仕事優先なんでな(笑) 
          ユーファ:他の場所からは侵入できないの? 
          GM:ブラドゥは一番見張りの薄い場所に案内してくれたんだよ。他の場所からじゃまず無理だろうね。 
          メリッサ:やっぱ突っ込むしかないじゃん。 
          ユーファ:せめて半分くらいなんとかしてもらえないかな。 
          ガルフ:せめて半分? 
          ユーファ:うん。 
          リース:説得してなんとかなるかなあ、という気はするんですが。 
          ガルフ:まあ、少なくともリースがいることが分かれば、多少は神官戦士は止まるだろうな。 
          GM:止まるか、何かしらの行動を起こしてくれるだろうね。 
          ガルフ:それに賭けるか。 
          GM:でも、まずリースだって(神官戦士団に)分からなければ、向こうは手加減ないだろうね。『フォース』が使える分、普通の兵士なんかよりやっかいだ。 
          ガルフ:う〜ん。 
          GM:何らかの手段で、こっちにリースがいる、ということを教えないと。 
          一同:う〜〜〜〜ん……。 
          ガルフ:み、身分証明書なんて、ないよなあ……。 
          GM:ない(笑) あっても80メートル向こうからじゃ分からんよ(笑) 
          ガルフ:じゃあ、彼らの前をリースが堂々と歩いて行くとか。 
          ユーファ:『やあやあ、君達ご苦労さん』って?(笑) 意味ないじゃん。 
          メリッサ:あたしが前歩いてたら怪しまれるだろうなあ。 
          GM:メリッサの装備じゃあねえ。あと15分ね♪ 
          ガルフ:どうも今日は頭が冴えないな。やっぱり『アレ(先行者)』のせいかな? 
          スパイク:し、仕方がない……ここは『中華キャノン』だ!! 
            
          一同爆笑 
            
          リース:そ、それは確かに一気に道が開けるような気はしますけど……(笑) 
          GM:よし、まずは大地のエネルギーだ!! 
          リース:ゴブリンみんな集めて……。 
          GM:みんなでそろって足踏みだ!!(ギッチョン、ギッチョン) 
          メリッサ:間違いなくみんな病院送りだね(笑) 
          ガルフ:5〜6ラウンドは、もちそうだけどな(笑)やっぱり隊長を斬るか。 
          メリッサ:斬ったら、ヤバイでしょ。 
          ガルフ:列車に乗り込んでしまえば、大丈夫じゃないか? 
          メリッサ:そういうことじゃなくて……まず間違いなく、帰ってこれなくなるよ。 
          リース:どんどん追い込まれてますね。 
          GM:そうしている間にも時間は過ぎていくよ。 
          ガルフ:殺さなきゃ、いいのか? そういう問題でもない気がするが……。 
          スパイク:いや、そういう問題だろ。 
          メリッサ:そうそう、殺しちゃまずい。グーで殴っても、けっこう痛そうだけどね(笑) 
          GM:うん。メリッサのグーは痛そうだ(笑)……あと10分♪ 
          ガルフ:だんだん突撃する方向に向かってるな。誰か止めてくれ(笑) 
          メリッサ:あたしが突破口をつくる。リースがゴブリン達を守る。ユーファはゴブリン達の誘導。で、二人(ガルフ&スパイク)は兵士をひきつけるという役割分担でいいでしょ? 
          ガルフ:問題はどうやってひきつけるかなんだよなぁ。 
          スパイク:とりあえず神官戦士団の前を歩いてみるか? ざーとらしく話でもしながらさ。『リース神官が○○』『なに!? あのルナイシアの御子息がは〜〜んっ』とか言いながら(笑) 
           でそのあとにケンカでもおっぱじめりゃあ、いやでも注意を引くさ。 
          メリッサ:それって怪しすぎ(笑) 
          ユーファ:でも、それくらい怪しくしないと(笑) 
          ガルフ:……突然、何の脈絡もなくケンカするのか?  
          スパイク:『おめーなんかムカツク』『俺もおまえムカツクんだよ!』『なんだとー!? 俺がお前をムカツクんだよほ〜〜んっ!』ってな具合に(笑) 
           おお、注目度バツグン。場合によっては相手の隊長クラスを殴っても可。 
          ガルフ:……まあ、注目を集められるだけでもよしとしようか(笑) 
           じゃあ、「神官戦士団の前をリースの話をしながら通りすぎ、兵士達の目の前まできたら突然ケンカを始めて注目を集める。その隙にゴブリン達を誘導して列車に乗り込む」と、いう感じでいいか? 
          一同:(こくり) 
          ガルフ:では、作戦を決行しよう。 
          スパイク:……(ふと気付いたように)俺、ガルフと殴りあうの? もしかして墓穴掘った?(笑) 
         
         
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