第三話『一同、芝居をうつ』
ガルフ:では神官戦士団の前まできてっと……えっと『そういえば、リース神官はゴブリン達と行動を共にしてるらしいな。なんでも、この列車にゴブリンを引き連れて乗り込もうと画策しているとか』
スパイク:お、おお?『お、おう! その話なら聞いたことがあるぞー。ガルフ=ヴェイン(棒読み)』
一同爆笑
ガルフ:なんでそこで名前を出す!?(笑)(負けじと)『そうか、スパイク=トライアード(これまた棒読み)』
スパイク:(笑)『なんでもー、ここのアグラム神殿の神官長の息子だとかー。どーする?ガルフ=ヴェイン16歳(またまた棒読み)』
ガルフ:だからなんで……(笑) 『そうだな、スパイク=トライアード独身』
スパイク:『そうさ、僕の趣味は料理さっ!』
みんな笑いが止まりません。
メリッサ:さっきの『先行者』の名残があ(笑)
GM:(笑) まあ、そんなふうに話しながら前を通るわけだね。
ガルフ:そこまでアホな会話かどうか知らんが(笑)
GM:するとね、兵士達はあぜんとした表情で最初見てるんだけども、中の隊長クラスが兵士達の胸当てのあたりを肘でつついてる。
メリッサ:あの〜、笑って走っていけないんですけど〜(笑)
GM:大丈夫。実際にはメリッサの位置からじゃ聞こえない(笑) その位置からだと、分かるのはせいぜい兵士達が『ほけ〜〜』というような表情になってるくらいだ(笑)
ユーファ:何話してるんだろうね〜(笑)
GM:で、隊長クラスが兵士達をこう、肘でつついてる。「注意しろ」ってところだろうね。
ガルフ:隊長って、何レベルくらいだか分かるか?
GM:(サイコロを)振ってみて。ファイターレベル+知力ボーナス。
ガルフ:(コロコロ)ん、高いな。17だ。
GM:4レベルくらいだね。
ガルフ:やれやれ厳しいな。なんとか勝てるかもしれない、というレベルか。
スパイク:と、なると……(さらに嫌そうに)もうひとつのプランで行くしかないよなあ……。敏捷度はこっちが上。いくぞ、ガルフ!!(コロコロ)……12!
ガルフ:(コロコロ)くそっ、当ててくれ。一本足りなかった。
リース:あ、激しい戦いが始まりましたね(笑)
GM:スパイクの右こぶしは……ぎりぎりガルフの左の頬をかすめる。
スパイク:『お前ムカツクんだよほほ〜〜〜んっ』(笑)でも、ホントに殴ったりするもんかい。
ユーファ:不自然な乱闘〜〜。
ガルフ:なにしやがるんだ……と、剣を抜くと1ラウンドかかるから、こぶしでなぐりかかる。
スパイク:剣を抜きたかったのかよ(笑)
GM:するとね、乱闘騒ぎが始まったのを見て、こっちの神官戦士団30人が……。
ガルフ:30人!?
GM:『ケンカをやめなっさ〜〜い』ってやってくる(笑)
ガルフ:と、とりあえず……逃げるぞ(笑)
スパイク:まともにやりあってられっか(笑)
GM:さて待機組。神官戦士団が動いたので、それにつられるように突入予定付近にいた兵士達も動いたよ。『なんだなんだ?』ってカンジで、ガルフ達の方に。
メリッサ:ちゃ〜〜んす(キラ)
GM:で、神官戦士団のほう。隊長が『取り押さえるんだー』と兵士達に指示を飛ばしている。
ガルフ:取り押さえようとしてくるのか……。
メリッサ:捕まんないでよ。
ガルフ:全力で逃げてみるか。
GM:ダメ。騒ぎを聞きつけた別の部隊が道を塞ごうとしてるよ。
スパイク:後ろから近づいてくる神官戦士団に向かってダッシュ。
ガルフ:おい!? なにとち狂ってる!?
スパイク:あのなあ、30人いっぺんに動くなんて不自然だろうが。
ガルフ:???
メリッサ:あたし達は見てるしかないよね。
GM:ちなみにあと5分ね♪
ガルフ:…………マジ? じゃあ、スパイクを信じて神官戦士団の方に向かおう。
GM:とりあえず隊長の1人がパンチを放ってくるよ。いきますばい(コロコロ)6ゾロ!
ガルフ:げ。
GM:でもね、パンチと見せかけてこうガルフの腕を取る。んでこっそりと『ルナイシア神官長ご子息の御友人だな。ここは任せろ』と言って、関節をとられる。
ガルフ:そういうことか。言うとおりにしよう。
GM:スパイクはといえば……あっちのほうで囲まれてボコボコにされてる(笑)
スパイク:うひいいいいいい!?
メリッサ:あ〜あ(笑)
GM:そのうちガルフとスパイクは30人の神官戦士に囲まれる。でさらに普通の兵士達がその周りを取り巻いている状態。神官戦士の隊長と兵士の隊長が言い合ってるね。
『なにをしてるんですか!?』
『我々はケンカを止めに来たんだ』
『それにしても30人も動かすことはないだろう!?』
『そうか?』
こんな感じ(笑) どんどん兵士は集まってくるから、騒ぎはますます大きくなってくる。
メリッサ:そろそろ行きましょう。
リース:行きますか。
メリッサ:重装備でがっしゃんがっしゃん。全力疾走で柵に取り付いて、壊します。
GM:1ターンのうちに全力疾走したあとに柵を壊すとなると、ちょっとチェックが必要だね。振ってみて。目標値は……(コロコロ)……12にしよう。
メリッサ:(コロコロ)え〜っと、どれ足せばいい?
GM:器用度ボーナス+冒険者レベル
メリッサ:ああ、1つ足りない
GM:じゃあ、柵は次のターンで壊れる。
んでね、メリッサが飛び出してきた瞬間、兵士達がいっせいにそっちを向くんだけど、神官たちが行く手を塞いでるかっこうになってる。
『おっとごめん、足がからまった』
『おい、何するんだ! って槍をこっちに向けるなー!』
『ごめん、手が滑った』
『滑るなぁあああっ!!』
大パニックだね(笑)
リース:みなさん、すいません〜。
ガルフ:帰ったら父君にちゃんと孝行するんだな。
メリッサ:そうだね。
GM:さてガルフ。腕を掴んでた隊長が腕をほどいて言うよ。『走れ』って。
ガルフ:そういう意図だったんだな。始めまったく気がつかなかった。
スパイク:……だったら殴るなよぅ(半泣)。
GM:(笑)スパイクの顔面はけっこう腫れ上がってる。生命力にダメージ受けたとかはないんだけどね。さあ、次のターン。
メリッサ:あたしは、壊す。
GM:はい、壊れた。
リース:そのタイミングに合わせて、出ます。
GM:それを見ていた兵士達から『ゴブリンだあ』という叫びが上がる。でも、
『何するんだあ』
『やめろ〜』
『あ、ゴメン』
『うひいい!?』
という声のほうが圧倒的に多かったりする(笑)
ガルフ:こちら、まだまだ混戦模様(笑)
GM:サイコロ勝負にしよう。こちら普通の兵士側。でそっちが神官戦士側。そっちが振り勝ったら、うまく兵士達は食い止められたことにする。こっちが振り勝ったら、その勝った差の分だけ兵士がゴブリンのほうに向かう。
ガルフ:単純な出目の勝負でいいのか?
GM:うん。あ、そっちは出目−2ね。人数は普通の兵士の方が多いから。さて、誰が振る?
リース:厳しいですね。
ユーファ:わたしは絶対やだよ。
スパイク:んじゃ、リーダーに頼もう。
ガルフ:誰?
スパイク:お前。
ガルフ:俺?
スパイク:そう(笑)
ガルフ:うそ(笑)
メリッサ:そうそう、一応リーダーだよ。
ガルフ:なんだか都合よく使われてる気もするんだが……(笑)
スパイク:気のせいだ。気にすんなよ(笑)
GM:じゃ、ガルフね。どっちから先に振ろうか?
ガルフ:同時に振ればいいだろう。
GM−H、ガルフ:せ〜の!(コロコロ)
リース:おお!
GMの出目は5、対してガルフの出目は6ゾロでした。
GM:う〜ん、よっぽどひどい騒ぎになってるんだなぁ(笑)まず1ターン稼げた。
『うおお、なんだこの槍は!』
『ありがた〜い御神槍だよほ〜んっ』
『神官殿、こんなところで槍を振り回すのはやめてくださいぃ!』
一同:(爆笑)
GM:どんな騒ぎや、一体(笑)
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