第三話『スパイク、走る!』
GM:じゃ、そろそろ列車は出発するよ。みんなスシ詰め状態の27両目に乗ってねー。
ガルフ:厳しい、な(苦笑)
GM:……と言いたいところなんだけど、ホーグさんの好意でゴブリン達のうち何人か、26両目に入れてもらえる。
リース:……いい人ですね。
メリッサ:うんうん。
GM:(子供をタダで助けた君たちも十分いい人だと思うけど)というわけで、子ブリン’s(子供のゴブリン達のこと)を26両目に移す。リブ&リグと子ブリン達は、けっこうイイカンジで仲良くなってきた。
ユーファ:子ブリン’s、ね(笑)
GM:では、その夜。 みんなどうする?
スパイク:昼間のことがあるからなあ……俺は絶対起きてるよ。 ……みんな起きてたほうがいいと思うぜ。
メリッサ:そうね。スパイクの勘を信じて、起きてましょう。
GM:じゃあ、みんな起きてるんだね? さて、例の『鋼の団』なんだけど……どうも様子がおかしい。 もっとも、リースがジゴルズの様子に気づいてなければ分からない程、微かな違いなんだけど、ね。普通、見張りは交代でするもんでしょ? で、交代要員は毛布にくるまってはいるんだけど、寝てない。焚き火を囲んでるやつらも、どうも様子が違う。
ガルフ:そういえば聞いてなかったな。連中は何人くらいいるんだ?
GM:ジゴルズが抜けたから9人だね。
メリッサ:多いなあ。
ユーファ:一人で7人受け止めてた人が何言ってんの(笑)
一同笑
メリッサ:あのときとは相手の強さが違うでしょ(笑)
ガルフ:じゃあ、俺は残りの一人か二人、相手にすればいいんだな(笑)
メリッサ:もう、ガルフまで……
GM:(笑) さて、みんなピリピリしながら起きてるんだよね? 冒険者レベル+知力ボーナスでサイコロ振ってみて。これは……+2修正して。
一同:(ころころころころ)
メリッサ:18だ。あたしが一番高いね。
GM:まず現在いる場所の確認なんだけど、こう、両側は切り立った崖みたいになってて、谷底のような場所に列車は止まってる。で、例の『鋼の団』はホーグさんの列車の左側に陣取って守りを固めてるんだけど、よく見ると崖の上にチラチラと視線を送ってる。これ、気づいたのメリッサだけね。しかも、昼間リースにジゴルズの様子を聞いてなければ絶対分からないくらいの違和感だから。
メリッサ:ふうん……とりあえずみんなに伝えます。
スパイク:なるほどね。(武器を用意しながら)『トロイの木馬』ってやつだな。
リース:なるほど、この傭兵団はこれから強盗団に変わるわけですね。
スパイク:そ。おそらく崖の上にはお仲間の強盗が潜んでるって寸法さ。例のジゴルズってやつが先導してくるんだろうよ。……気づいて良かったなあ。
ユーファ:ほんとだねえ。サイコロに感謝!
メリッサ:サイコロ様さまだね。
ガルフ:……また多人数をこの5人で止めなきゃならんのか……。
リース:なんだか、そんなのばっかりですねえ。この前から。
ユーファ:もうちょっと楽な戦いはないのかねえ?
GM:強盗団はホーグさんの車両だけを襲うとは限らないしねえ。
ガルフ:たとえそうだとしても、そこまでは手が回らん。
スパイク:なに言ってんだよ。別に護衛がついてる車両はホーグさんとこだけってわけじゃないんだぜ?(にまっ)
こっちから騒ぎを起こしてやれば、気づいてそれなりの行動はとってくれるはずだ。(にまっ) というわけで……
「(前の車両に走りながら)強盗だああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……(フェードアウト)」
一同爆笑
スパイク:「強盗じゃないかもしれないけど強盗っぽい強盗に違いない強盗なんですみなさんんんんんんんんんん…………(ドップラー効果)」
さらに爆笑
GM:その瞬間、『鋼の団』の連中の顔色がサッと変わる。見破られてアワ食ってるのが見え見えだね。
「き、貴様あ!? 止まれ、止まらんかぁ!!」
スパイク:「古来より止まれといわれて止まった者はおりませんっ! つまりここで止まるということは私は『止まれと言われて止まったバカ」という史上最悪の愚か者となってしまうということでありっ! 私は後の世を『止まれと言われて止まったバカ』として語り継がれるのはどーしてもいやなのでっ! ここは人の誇りにかけて止まらずに頑張ってみよーと思ったりしていますっ!」
GM:鋼の団「なにバカ言ってやがるんだぁあああああああああああああっ!?」
スパイク:「ふぁいなるあんさー?」
GM:鋼の団「なにがファイナルアンサーだあああああっ!?」(笑)
一同大爆笑
リース:ああ、スパイクさん見えなくなってしまいました(笑)
メリッサ:誰も彼を止めることはできない(笑)
GM:これだけ騒ぎを起こしたので、ほかの車両の護衛たちもみんな起きるよ。そのうち、誰かの叫び声が聞こえる。「上だ! 上にだれかいるぞっ!」
崖の上には30人くらいの強盗団がいたんだけど、気づかれてやけになって突っ込んでくる。ほかの車両の護衛は合わせて50人くらいいるから、崖の上の強盗団とは消耗戦に突入することになるね。
で、君たちの相手はこの『鋼の団』。連中は、とにかくホーグさんの車両だけでも襲おうとしている。
メリッサ:スパイクはどこまで行ったのかしら?
GM:はるか向こう、一番先頭の車両のほうまで(笑)
ユーファ:あ〜あ、また行っちゃった。
ガルフ:結局4人で9人の相手をするのか。やれやれ……。
スパイク:大丈夫。3ターンで戻ってこれるから。
ユーファ:そういう問題かい。
GM:ホーグさん、じつは元傭兵だからね。連中と対峙してるよ。
ガルフ:加勢しよう。
GM:ふっふっふっ、大事なことを忘れてないかい? 君たちには、あと10人くらいは一緒に戦ってくれる仲間がいるんだよ?
メリッサ:そうか、彼らがいたんだっけね。
GM:3日間ちゃんとした食事をとって、鼻血が出るほど元気なゴブリン達が!(笑) 「くそう!」と『鋼の団』の連中が君たちの方を振り向くと、彼らの目に飛び込んできたのはゴブリン'sと子ブリン'sの赤い目がズラーッ(笑)
ユーファ:それはある意味怖いかもしんない(笑)
リース:強盗団vs冒険者・ゴブリン連合チームですか(笑)
GM:さて、ゴブリン達の行動。まず、子ブリンsが彼らの炊いてたたいまつを叩き消していってるね。
ガルフ:なるほど、うまい手だ。連中と俺たちは互いに見えなくなるだけだから不利には働かない。
GM:そういうことだね。で、火が消えた瞬間マグタニを先頭に突っ込んで行く。向こうも負けじと突撃してくるよ。その中には見知った顔が。「思い出したぜ、小僧!」
ガルフ:やつだな。
GM:そ。ジゴルズっす。彼は竜馬に乗ってガルフたちを見下ろしている。 「貴様……」……あれ?ガルフの養父の名前ってなんだっけ?(笑)
ガルフ:あ……なんだったかな?
メリッサ:お父さんの名前も思い出せないの?
ガルフ:親父、すまない(笑)
一同笑
メリッサ:(笑)墓参りとかも行ってないんでしょ?
ガルフ:(パソから情報を確認中)……ん、あった。『ガーヴァング』だ。
GM:んじゃ、改めて。「貴様、ガーヴァングのガキだな!」
ユーファ:タイマンだ、タイマンだ(笑)
ガルフ:ああ、受けて立とう。
GM:「いつもいつも涼しい顔して俺を見てやがったよな」なんて言ってる。
リース:それ、今も変わってませんよ(笑)
スパイク:い〜い場面なんだけどな。一言で崩れるな。「(ジゴルズに)……誰だっけ……?」
俺だったら言ってみたい(笑)
一同笑
ガルフ:PLとしては非常にやってみたい(笑)
スパイク:すっげぇまじめな、素の顔で「……誰だっけ……」 う〜ん、やってみたいっ(笑) 表情は『きょとん』とした表情でね。このときだけフツーの16歳に戻るの(笑)
一同大笑い
GM:と、とりあえずガルフとジゴルズ(&竜馬)はサシね。あと9人がとにかく動こうとしてる。
リース:そっちを押さえに行ったほうがいいですよね?
ガルフ:こっちはこいつで手一杯だ。頼むぞ。
GM:ジゴルズの獲物はバトルアックスね。
ガルフ:バトルアックスか……メリッサに叩き殺されかけたいやな思い出があるな(笑)
メリッサ:歌ったら迷惑かな?
一同笑
リース:戦場が荒れますよ〜(笑)
メリッサ:そだね、やめとこ(笑)
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