第一話 『別行動』

GM:で、旅は続きます。1週間後、<ガーヴィ>という国でホーグさん親子が降りていきました。「またいつか会いましょうね」
リース:ええ。ぜひっ。
GM:んでもってまたゴトゴトと列車は進み、次に<ゴ・デ>という国に着きました。そこでは駅員さんたちは迅速無比。速攻で補給を済ませて出発します。
メリッサ:えー?
スパイク:なんでよ? 観光とかしたいのに。
GM:あのね。ここ<ゴ・デ>は別名『犯罪都市』と言われるほどの犯罪率の高さ、そして検挙率の低さなんだけど……観光する?
スパイク:(ころっと)こんなところに長居は無用っ!
メリッサ:補給作業手伝うーっ!

GM:ってな感じに作業を手伝ってくれたので迅速にすんで(笑) そして<ツーテー>という街に止まる。ここでは必ず列車が点検をするために、3日滞在するよ。

スパイク:なんだよー。また滞在かよー。
リース:ついこのあいだ、油樽運んだ気がするんですけどね(苦笑)

GM:義務というわけじゃないが、だいたい<トロウ−ヴァギラータ>間の中間地点にあるということで、大抵の列車はここで作業するんだよ。んでもって点検、補修作業も行うためにいろんな人が寄り集まって、それ目当てに人が集まって……ってな事を繰り返して町が出来上がってるってわけ。国家でなく、自治領のような感じかな?

ガルフこの時代に自治領か。凄いな。
GM:まぁ、グラードではそこまで珍しくないかな? ドワーフ、ボーンレットが中心の国家は大抵民主国家だし。んで、滞在中は列車自体の点検などを行うので、一度荷物を全て降ろさなければならんのよ。
ガルフ:ということは、ゴブリンたちも降りないといけないのか。
GM:そそ。もちろんここはサラディン領区内だから、ゴブリンに危害を加えられることはないけどね。
ユーファ:よかったね〜。

GM:周りにはいろいろな人種がいるね。エルフやドワーフはもちろん、ダークエルフなどもちらほら見られます。その他にもラーバード(多手種族と呼ばれる四本腕の種族で、普通は絶対に街中には降りてこないという、極端に偏狭の種族)、ボーンレット(甲殻族と呼ばれるドワーフ、エルフと同じ様に種族独自の国家を持つ種族の一つ)、それにフェアリーなんかもいるね。

ガルフ:人種のるつぼ。
リース:遠くに来ましたね〜(笑)
スパイク:リースって大都会出身なのに、御上りさんだな(笑)
リース:旅慣れてませんから。周囲を見回すと、セージ技能が刺激されるような……(笑)
GM:リース君以外は慣れてるんじゃないかな?

ガルフ:生まれが傭兵だからあちこち行ってただろうから。
メリッサ:生まれが旅人だからあちこち行ってただろうから。
ユーファ:生まれが悪党だからあちこちでギってただろうから(笑)

一同:(爆笑)

ガルフ
:ぼそっと言うね、ぼそっと(笑)
ユーファ:隠れ悪党だから(笑)
スパイク:気にすんな。俺も悪党だ(笑)
メリッサ:このパーティ、悪党が2人もいるのか。(ため息)
スパイク:何を言ってるんだ、犯罪者にして賞金首(笑)
ガルフ:それはみんなや!
ユーファ:というわけで、全員悪党。
スパイク:だから「悪党」という言葉は諸刃の剣なんだよなぁ。誰にどー言おうと自爆になる(笑)
リース:ですねー(笑)



ガルフ:ところで現金収入あったけど、ここいらって買い物できる?
GM:ここは買い物できますよ。もちろん宿は自分たちでどこか抑えてね。
スパイク:ん? ゴブリンたちはどうすんだ?
ガルフ:あ。
メリッサ:そっか、ゴブちゃんたちいたねー。
スパイク
:忘れるなよ(笑)
GM:ん〜〜……そだねぇ。3日間だけ別行動ということに……とマグタニが提案しているよ。
ガルフ:大丈夫か?
リース:たぶん、何事もないと思いますけど……。
メリッサ:何かあったらすぐ連絡するように。
ユーファ:ケータイで(笑)
ガルフ:んなもんはない(笑)
GM:三日くらいだったら十分どうとでもなるよ。ゴブリンたちは靴みがきとかやるつもりだし。
ガルフ:靴みがきは子供の仕事かな。
GM:じゃあ、ゴブリンの大人たちは肉体労働、荷物運びをします。包丁研ぎます(笑)
ガルフ:包丁研ぎはスパイクの仕事では(笑)
スパイク:オレ??
リース:見事な腕前ですねって(笑)
スパイク:作るほうは出来るけど、研ぐほうはできんぞ。
メリッサ:包丁、隠し持ってるんじゃなかったっけ?
スパイク:誰だよ、メリッサに隠し持ってるなんて言ったの(笑) ここに(上着の裏)に持ってるのは調味料。
ガルフ:その逆側を開いてごらん。
スパイク :こっちにはトイソース(笑)
一同:(笑)