第二話 『老人の頼み』 
         
      ガルフ:とりあえず消耗品の補給をしておくかな。 
        GM:あ、その前に宿を探すところから始めてもらえる? 
        ユーファ:はーいっ。って、宿屋あるのかな? 
         リース:手近な宿が空いてるといいんですけどね。 
        ガルフ:冒険者の店とかあるのか? 
        GM:当然ありますばい。だって、ここは列車が必ず止まるから人が集まる → 人が集まってくるからその人目当てに他の人が集まってくる 
        → 当然さらに人が寄って来る……ってな感じで大きくなってから、結構長いからね。 
        リース:ということは、モメ事も多くなるから、冒険者も必要になってくると。 
        GM:しかも王がいない完全自治領だから、モメ事も自分たちで解決しなければならない。 
        スパイク: 危険というわけじゃないが、遊園地気分でいるわけにもいかないってことか。 
        GM:そうだね。 
         
        メリッサ:ちょっと緊張しながら、宿屋さがしてるかも。 
        ガルフ:そこまで固くなることはない。ようは油断はするなってことさ。 
        GM:んな感じで皆さんがキビキビと探したおかげで、宿はすぐに見つかるよ。威勢良く呼びこみやってる。「1泊40ルクスでごぜーます。食事つき。泊まるかいっ!!」 
        リース:40ルクス……前だったらまったく泊まれなかったような。 
        ガルフ:ちょっと感動だなぁ。 
        メリッサ:泊まれるよぉ〜(感涙) でも、ちょっと高くない? 
         
        GM:「うちの宿はちょっとコッテリ味付けのドワーフ料理が名物でね。コックもドワーフを雇った本格派でね。ちぃと高くなるのは当然さっ」 
         
        ガルフ:……それって、スパイクがふらふら寄って行ってない? 
        スパイク:「このボッボラージスープと、ツバトリ肉の照り焼き風味をとりあえずもらうとしようか」 
         
        一同:(爆笑) 
         
        リース:あああ、もう座って注文した後ですー(笑) 
        メリッサ:もうダメだ。ここだ。 
        スパイク:みんなっ! ここは料金は先払いだぜいっ!(笑) 
        ユーファ:もう決まった。問答無用ね。 
        スパイク:見ろよっ! 大抵の食い物はバイキングだぜい!(笑) 
        ガルフ:……あきらめよう。 
        GM:「まいどっ♪ 四名様追加〜〜〜♪(笑)」 
        メリッサ:3日で120ルクス? 
        GM:「そうです。先払いでお願いします」 
         
         
         
        GM:と、そんなこんなしていると、一人のじいちゃんが話し掛けてくる。「すいませんが、冒険者の方ですかな?」 
        リース:このフレーズは久しぶり(笑) 
        メリッサ:「犯罪者」でなくて「冒険者」と言われるこのうれしさ(笑) 
        スパイク:しまった、反応できなかった。そうだった、「冒険者」だったなぁ(笑) 
        リース:何だと思ってたんですかぁ〜(笑) 
        スパイク:「逃亡者ですか」とか聞かれたら、迷わず「はい」と答えるんだけどな(笑) 
         
        一同:(笑) 
         
        ユーファ:「はい」って言うんかい(笑) 
        ガルフ:(話は戻って)とりあえず「はい」と答えるよ。 
        GM:「今、時間に余裕はありますかな? お願いしたいことがあるのですが?」 
        ガルフ:ここには3日間しか滞在しないが。 
        GM:「おそらく3日でなんとかなる仕事だと思うのですが……一応、話だけでも聞いてくださらんか? もちろん報酬はお支払いする」 このじいさん、身なりはそれなりに良いよ。 
        ガルフ:聞くだけ聞いてみようか。 
        GM:「ありがたい。ワシの名前はショワセプと言います。実はですな、私にはファエンという一人娘がおったのじゃが、今から10年くらい前に冒険者の男と駆け落ちしましてなぁ」 
         
        スパイク:なるほど。その一人娘さんをスケコマシ野郎から取り戻してこいとっ!?(びしっ!) 
         
        GM: ちゃうちゃう(笑)「もちろん、最初は怒り狂ぅたのですがのぅ、その冒険者の話を聞いてみても悪い噂はないし、月に一、二度送られてくる手紙を読んでみても幸せそうにしておるようで」 
         
         スパイク:なるほど。一人だけ幸せそうで腹立たしいから一発殴ってこいとっ!?(びしびしっ!) 
         
        GM: ちゃうわっ! 
         
         メリッサ:ちょっと黙ってなさーいっ! 
        スパイク:はうぅ〜〜。 
        リース:すみませんショワセプさん。話、続けてください(ぺこぺこ) 
         
        GM:あいよー(笑)「ところが8年ほど前から急に連絡がとれなくなりましてのぅ。冒険者という職業柄ワシも覚悟しておったのですが、ついこの間ドゥーンという、娘と結婚した男――リックサムの弟が帰ってきましてなぁ。半ば諦めておったワシはドゥーンに『娘とリックサムはどうしたのか?』と聞いたんですが、『二人は死んだ』とだけ言ってきおったのですわ。最初ワシはどうしても信じられなくて、ドゥーンに問い詰め続けておったんですが、『死んだ』と繰り返すばかりでどうにも要領を得ませんのじゃ」 
         
        ユーファ:要領を得ないって? 
         
        GM:「どこで死んだか聞いても教えてくれない。なにを聞いても『とにかく兄は死んだ。義姉は死んだ』と言い張るだけ。じゃから、ワシは真実を付きとめたい。もちろん死んでいたら死んでいたでいい。屍でも遺留品でも、それと分かるものを手に入れて欲しいんじゃ」 
         
        ガルフ:その2人がどのへんに行ったかという話は聞いているのか? 
        GM:「ワシなりに調べたんじゃが、八年ほど前、ここから半日くらい北にある村への冒険で行方がわからなくなっておる」 
        メリッサ:娘婿も娘も弟も冒険者? 
        GM:「そうです。一緒に仕事をやっていたらしいですな。10年間会えなかったこともそうですが、いきなり死んだと言われてもどうしても納得がいかんのですわ。ワシには死んだとは思えん」 
        メリッサ:半日ということは、往復で一日。調査に出られるのは最大で2日。 
        ガルフ:なんとか一日で収めたいところだが。 
        メリッサ:しかも宿代は前払いしている……(真剣) 
         
        一同:(笑) 
         
        ユーファ:何がなんでも泊まらないと(笑) 
         
        GM:「引き受けてくださるんだったら、もちろんその前払い分の宿代はお支払いします。報酬は全部で1万ルクス。前払いで2000ルクスお支払いする。成功報酬というのは、とにかく正確な情報をワシに知らせてくれること。死んだのなら、死んだという証拠を。生きてた場合はできれば連れて帰ってくるか、もしくは生きているという証拠を持ってきてほしい」 
         
        メリッサ:生きてる証拠って? 
        GM:「手紙でもいい。筆跡はわしが見れば分かる。死んでいる証拠は髪の毛でも、もちろん骨でもいい」 
        ガルフ:ん〜……依頼の内容に比べて、報酬が高いような気がするな。 
        GM:そう? 「高いというなら、値を下げましょうか?」 
         
        一同:いやいやいや〜。 
         
         スパイク:(苦笑)あのな、調査の依頼っていうのは案外成功率が低いんだぜ。何も見つからないで終わる可能性も高いんだ。だから前払いで必ず2000ルクス。相場で考えると、普通は4000ルクスぐらいだから。成功報酬の半分くらいを払っておいて、成功するかどうかを見てみるんだ。10年前の話だろ? 見つからない可能性を考えると、1万というのは妥当じゃないかな。 
         
        ガルフ:難易度がそれだけ高いということか。 
        スパイク:そういうこった。 
        ガルフ:受けるだけ受けてみようか? 
        スパイク:受けるの? 
        リース:スパイクさんはここでご飯が食べたいなぁ〜と。 
        スパイク:もう2品目のドワーフ料理も頼んだからなぁ。 
        ユーファ:こらこら(笑) 
        ガルフ:食ってから出ればいいだろ。 
         
        GM:「(しょんぼり)御願いできませんかのぅ?」 
         
         スパイク:う……。くそっ、じっちゃんの顔を見ちまった。 
         
         一同:(笑) 
         
        GM: 「お〜ね〜が〜い〜で〜き〜ま〜せ〜ん〜か〜のぅ〜〜〜〜?」(笑) 
         
         スパイク:あー、わかったわかった。受ける。受けるよ(笑) 
         
         一同:(再び笑) 
         
         スパイク:だから、じっちゃん、そんな顔するな。 
        メリッサ:目が合ってしまったのね。 
        スパイク:見つめるな、そのしわがれた目で。 
         
         一同:(再々笑) 
         
        ガルフ:あんまり嬉しくないらしい、でも断れないらしい。 
        メリッサ:こういうのに弱いらしい。 
        スパイク:やかましい(笑) 
         
         
         
        GM:んじゃ、受けるでいいですか? 
        メリッサ:断る理由もないですし。 
        リース:人助けができるのなら。 
        メリッサ:リースはそういうな。 
        ユーファ:お金がもらえるなら。 
        スパイク:うん。いい理由だ。 
        ガルフ:それ重要。 
        スパイク:俺は、じっちゃんの目を見てしまったから。 
        ガルフ:それもカッコいい理由だね。ある意味な。 
        スパイク:ある意味ね。これが一人の女性とかだったらいいんだけど、じっちゃんだもんな。 
        ガルフ:趣味疑うね。 
        スパイク:うん。 
        リース:これこれ。ガルフさんっ。スパイクさんっ(笑) 
         
        一同:(笑) 
         
         メリッサ:ノーコメント。「がるふ〜、そんなキャラだったっけ〜?」って、冷ややかな目で見ていてあげよう。 
        ガルフ:あはははは……。 
        スパイク:思春期だから不安定なんだよ(笑) 
        メリッサ:あたしだって十分思春期だよ。 
        GM:「じゃあ、調査をお願いいたします」 
        ガルフ:おじいさんはずっとここにいるのかな? 
        GM:「3日間滞在されておるんですよね? いつでも連絡がつくようにここの主人に話しをつけておくから。何か見つかったらここに知らせてくだされ。では、これが前払い金です」 
        と言って金貨を20枚(1枚100ルクス相当)置いていくね。 
        スパイク:(しゅばっ!)4枚はオレんだぁ〜! 
        メリッサ:(しゅたっ!)おあづけ〜〜〜〜〜!!(げしっ!) 
         
        一同:(笑) 
         
        ガルフ:メリッサのゲンコツが飛んだらしい(笑) 
        スパイク:(コロコロ)ふう、生きてるぜえ。 
         
         
         一同:(笑) 
         
        スパイク:ヘビー級の右ブロウはさすがに効くぜえ。 
        メリッサ:ヘビー級ゆーなぁっ!!……えっと、一人2枚ずつだね。 
        スパイク:4枚ずつだよ……あ、そっか。2枚ずつにして、残りの12枚はオレ様への褒貢。いやありがとー♪(笑) 
        ガルフ:ダメ! 
        ユーファ:(つんつんっ)メリッサメリッサ。もしかして、素で計算間違い?(笑) 
        メリッサ:はうぅぅぅぅぅ(涙)  
       
     |