第三話 『弟の涙』
スパイク:えっと、北の町に行ったという8年前の記録が最後なんだろ。
メリッサ:その弟さんに会いたいねぇ。
GM:弟はね、近くの飲み屋でずっと飲んだくれてるんだって。
ユーファ:酔っ払いはいや〜。
ガルフ:とりあえず会いに行ってみるか。
GM:んじゃ、行ってみると……(といきなりテーブルにはいつくばる)
「おやじ、酒だっ! 酒持ってこいっ!」
「あんた、ちょいと飲み過ぎじゃないのかい?」
「うるせぇ、酒だったら、酒なんだよ〜」
「へいへい。うちも商売だから、出せと言われれば出しますがねぇ」
(むくりと起き上がる)……てな感じで、一人の男が飲んだくれてる。
一同:(笑)
ガルフ:うまいなあ……(笑) ゲームっていうのはこういう演技力が必要なんだな。
GM:どっちかって言うと、そっち(演技力)でやってるタイプのマスターだったんで。シナリオとか組み立てるよりも、演技力とかで場を稼ぐ……あわわわっ。
一同:(笑)
GM: 本音出ちゃった(笑)
メリッサ:もうすぐ3時だからね、本音も出てくるね。
ユーファ:壊れる時間帯だね(笑)
GM:まだまだっ! 私は睡眠を十分に取ったからな。
この時、GMだけは到着して早々ふてぶてしくも寝てしまっていたのでした(笑)
メリッサ:GMだけ元気。あとはみんな壊れる。
リース:GMだけ理性的にみんなが壊れる姿を眺めているという……。
GM:まあこうして(テープレコーダーに)記録にも残ることだしね。ということで、弟は飲んだくれてるよ。「おやじ、酒だよぉ」
ユーファ:だ、だ、誰か行ってくれい。酔っ払いはイヤや〜。
メリッサ:では、私が声をかけるか。「ドゥーンさんですか?」
GM:「あー? なんだおめえら?」
メリッサ:「わたくしたちはあのー、ショワさんのところから……」
GM:「(がばっ)おやじ、代金だ」と言って、お金を払うとさっさと出て行こうとする。
ガルフ:待てよ(がっしとドゥーンを掴む)
GM:「なんだよ? 姉貴と兄貴は死んだんだ。そうじっちゃんにも伝えてくれ」
ガルフ:いつ? どこで?
メリッサ:どうしてそれを話さないんですか?
GM:「死んだんだよ、とりあえず」
メリッサ:「とりあえず」ってことは、どういうことですか?
ガルフ:何かあったのか?
リース:お聞かせいただくわけにはいきませんか?
GM: 「何でおめえらに話さなきゃなんねぇんだ」
メリッサ:わたくしたちは調査を頼まれたのです。
GM: 「俺の知ったこっちゃねえ」
ガルフ:あんたのその姉(あね)さんっていうのは……ショワセプさんの娘だろ?
メリッサ:「あねさん」って(笑)
GM:「そうだ。俺の兄貴の嫁さんだよ」
ガルフ:死んだ理由とかをショワセプさんが知る権利はあると思うが?
GM:「俺に話す義理はねえ。調査に来たんだろ、だったら伝えな。(強調して)死んだんだ」
ユーファ:証拠がないじゃん。
GM:「それを探すのがおめえらの仕事だろ。勝手に探せよ」
ガルフ:いや〜な奴ぅ。
リース:なんなんでしょうね?
メリッサ:何かあって言えないんだろうね。
スパイク:聞くだけ無駄じゃねえか? 泥酔してるぜこいつ。
ガルフ:証拠固めから始めようか。んじゃ弟ほっといて外に出よう。
GM:君たちが出ていこうとすると、ドゥーンが「兄貴……姉さん、すまない……」って言ってすすり泣いている様子が見えるね。
メリッサ:やっぱり何かあったらしい。
ガルフ:だな。やっぱりその何かあったらしい場所に行ってみるしかないかな。
リース:そうですね。
スパイク:盗賊ギルドみたいなトコはこの街にもあるよな? そこに行って情報仕入れてくるわ。
ガルフ:あいよ。他に何か出来ることがあるかな?
GM:ちなみに魔法士協会はないよ。
ガルフ:はう〜
ユーファ:行ってもまた無駄話しそうだけどね(笑)
一同:(笑)
GM: 図書館みたいな所はあるけどね。
ガルフ:「パック料金」(笑)
GM:「これがオススメでございま〜すっ」って(お店の人のフリをする)
一同:(再び笑)
ユーファ:演技がつくとさらにおかしい(笑)
メリッサ:頭抱えたくなるなあ(笑)
GM:「こちらのほうはただいま1200ルクスでございますけどー、今回サービス期間中で1000ルクスでございま〜すっ♪」
リース:確かに安いんですけどぉ(笑)
メリッサ:(笑いをこらえながら)とりあえず、その北の村について調べよう。
ガルフ:(ぼそっ)予約だけしとこうか。
一同:(笑)
スパイク:(ぼそっ)ガルフ変わったと思わねえか?
メリッサ:またバトルアックスで殴られたいみたい(笑)
スパイク:よかった〜、俺は握りこぶしで済んでるしなあ(笑) んじゃ、盗賊ギルド行ってくるわ。
GM:あいあい。スパイクは盗賊ギルドっと。
メリッサ:じゃあ、図書館に行ってみましょう。
GM:図書館っていうのはこの町の歴史とか付近の地図なんかがいろいろ載っている所です。全員で行く? それとも別行動とる?……じゃあ、図書館組の人!
リース・ユーファ:はい!(挙手)
ガルフ:他に思いつくところないから、俺も図書館に行ってみよう。
メリッサ:バードはどうだろう? ギルドあるのかな?
GM:「バードマンギルド」っていうのはないけど、近くのバードマンに話を聞くことはできる。
メリッサ:「バードマンギルド」ってちょっとカッコイイぞ(笑)
スパイク:「ばさばさぁ〜〜〜!!(羽をはばたかせる仕草をする)バードマンギルドにようこそっ!」
一同:(笑)
ユーファ:「ガッチャマン」みたいだ(笑)
リース:「鳥人間コンテスト」みたいな(笑)
スパイク:「ばさばさぁ〜〜〜!!(また羽をはばたかせる仕草をする)我々は人力飛行部門で今年こそ200m代突破を目指す強者どもの集まりっ!!」
一同:(笑)
メリッサ:何やってるか分からなくなってくるんですけど……(苦笑)
リース:(話を戻して)えっと……他にも冒険者ギルドってあるんですよね?
GM:ギルドっていうか、冒険者の店がね。
リース:もしかしたら、昔の依頼がらみで何か情報があるんじゃないですか?
GM:古株がずっと居座っているとは限らないけど、噂話ぐらいなら聞けるかもしれないね。
ガルフ:なるほど。それじゃ冒険者の店も貴重な情報収集源だなぁ。
GM:じゃあ、挙手で決めるよ。図書館組!
リース:はい。セージ2レベルしかないんですけど。
ユーファ:わたしも行っていい?
リース:はい。一緒に行きましょう。
メリッサ:(ガルフに)冒険者ギルドに一緒に行こっか?
ガルフ:行きましょうか。
メリッサ:御互い肉体派だし(笑)
GM:(さりげなくガルフに)知力は?
ガルフ:19!
メリッサ:(知力)あるじゃないか〜〜(笑)
ユーファ:わたしと同じじゃないか〜。無駄な知力だなあ。
ガルフ:ロールプレイに知力は関係ないんじゃあ〜〜。
メリッサ:肉弾戦にも知力はいらないもんっ(笑)
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