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第五話『安らぎのフルート』

GM : じゃあ、出発したってことでいいね。出発して(ころころ)4時間ぐらいてくてく歩いていると、向こうで悲鳴が聞こえる。
ガルフ:走る……あー、スパイク、行け!
スパイク:がってんっ!!
GM:森のほうをくぐって、ばーっと走っていくとこういう状況になってます(と見取り図を出す)。



 君たちがいるところがこういうところになっていて、で向こうのほうの崖に一人の盗賊風の男が血を流しながら悲鳴をあげている。だけどその奥からは狼が5、6匹襲い掛かってきている。
メリッサ:頑張ってっ! すぐ行くからっ!
リース:でも、オオカミ五匹があの位置だと、助け難いですね。
ガルフ:そうだな。どうしよう。
GM:と、んなことを考えてるうち、その男が崖から落ちるね。


メリッサリースガルフ:え"?


ユーファ
:『フォーリング・コントロール』はできない?
GM:届かないよ。
ユーファ:あう〜。
GM:ここから現場までは200メートルはあるし。
ガルフ:全力疾走しても……。
GM:間に合わなかったかもねぇ。で、その男は頭から落ちたみたいでぐったりしてる。で、狼たちが(男が落ちた)下のほうを見ているね。……どうします? 例の男は倒れている。死んでるかどうかはこっからは確かめられない。
ガルフ:崖はどのくらい?
GM:10メートルくらい。ロープがあれば簡単に降りることはできるね。
スパイク:オレならロープすらいらんな。
ガルフ:とりあえず、狼を追い払わないとそこまでは行けないね。
リース:助けに行きましょう。


GM:狼を追い払うんだね。じゃ、戦闘〜♪

メリッサ:(即座に)ダンス!

GM
:……やるの?
一同:(笑)
メリッサ:だって一度も使ったことなかったんだもんっ!(ころころ)

 瞬間、実際のプレイヤー全員見事に耳を塞ぐ(笑)

メリッサ:11っ!
GM:どれ……抵抗してみるか (コロコロ) 「うぎゃ〜〜〜!! ベキバコボキゴキッ!!」
メリッサ:?……なによその音?

GM:だって犬系と人系って骨格違うでしょ? 人にゃぁ普通のことでも、犬にとっちゃぁ関節技ってのがあるもの。だからベキバキゴキボキッ!(犬が人間のように踊ろうとして、骨が折れている様子を表現している・笑)

一同
:(爆笑)

ユーファ
:それっていいじゃない(笑)
メリッサ:怖い呪歌なんですけどぉ〜。
GM:冗談だって(苦笑) 狼たちは音楽に合わせてピョコピョコ踊るというか跳ねているね。
メリッサ:で、どする?(演奏続行)
リース:演奏している間は踊り続けていると思いますけど。
メリッサ:みんな耳が塞げない。ふっふっふ、一緒に踊りなさーいっ。
ガルフ:というか、塞いでるんだけど……。
ユーファ:塞いでるから手も使えないし、話し合いもできないよ。
リース:何を言ってるのか、わかりませーん。

メリッサ:誰か手を離して抵抗してみる人いない?
ガルフ:離すかな…… (ころころ) 成功。
ユーファ:うそぉ!?
ガルフ:だって達成値11だよ。
スパイク:追っ払うっていってもなー。踊っている狼を蹴飛ばすか。 「ほら、いけいけ〜」っていう感じで……殺す必要もないだろう。
ガルフ:まったくだ。
メリッサ:踊りながら逃げていくの?
GM:そりゃ逃げるよ(笑)
ガルフ:そんなもんだろうな(笑)


スパイク:とりあえず……その音楽、止めてくれるか?(抵抗失敗し、踊っている)
メリッサ:は〜い。じゃ、やめ。
スパイク:んじゃ踊りを止め終ったオレ様は、がけ下に下りて行ってみるぞ。んでもって男は……?
GM:(首を横に振るしぐさをする)
リース:やっぱりダメでしたか。
スパイク:10メートルの30発ダメージはさすがに致命傷だったようだ。
ガルフ:軽戦士なだけで、シーフではなかったか。
GM:じゃあスパイク、ちとサイコロ振ってみて。シーフレベル+知力ボーナスで。
スパイク:ん? (コロコロ) 14だが?
GM:この男の懐にね、キラキラ光る宝石がついたフルートがあるよ。
スパイク:こんなのがあったぞー。

ユーファ:キラキラしてるの? もしかしたら魔法の品かな?
リース:見た瞬間、「これはなんだろう」と鑑定してしまう……。
GM:セージの本能だね。ユーファには分かるけど、魔法のフルートだね。で、どんな品が知りたいならセージ・チェック!!

ユーファ
:(ころころ)15。
リース:(ころころ)14。
その他:(ころころ)……(平目なのであまり高い数字ではなかったらしい)

GM
:ユーファなら分かるね。ま、魔力で見たんだろうね。『安らぎのフルート』ってやつだね。自動的に「サニティ」の効果がかかる。

ユーファ:へぇ〜〜♪ 便利便利っ♪

GM:ただ、これは本来なら永久的に使えるものなんだけど、ヒビが入ってしまっている。さっきの落下の衝撃だろうね。だから、使える回数がおそらく無制限から制限制に変わっているはず。何回使えるかは分からないけど。ただ、光の色から見ると残り4、5回使えるか使えないかといったところだね。

メリッサ
:それは大事に使いましょう。
ユーファ:使うことになってるのか(笑)
メリッサ:たぶん、使うことになるかと(笑)
GM:バード技能を持っている人が吹けば使えるよ〜。
メリッサ:あたしっすか?
GM:うん。
ガルフ:とりあえずメリッサ、持っておいて。

メリッサ
:じゃあ、持っておく。(ちょっと考えて)……でも、あたしが混乱した場合はどうするの?
スパイク:超パニック(笑)
リース:えと、その時は僕が『サニティ』かけますから(笑)

GM
:ま、全員がいっぺんにパニクらん限りは大丈夫だと思うけどね。
ガルフ:……他に何か持ってないのか?
GM:あとは小銭が200ルクス少々と、ショートソード、シーフズキッド……。
ガルフ:あ、シーフだったんじゃないか。
スパイク:まぁ、5レベルシーフだったとしても15発。もたんだろ。
ガルフ:あぁ、そうか。

リース:受身が取りきれなかったようです。
ユーファ:ケガしてたし。
メリッサ:死ぬわな。

GM:いくらシーフでもね。「受身〜」が致命傷になったんじゃない? ほとんど即死みたいだったからね。傷でもうろうとしていて落ちたんじゃないかな。どうする? 放っておく? 埋めてやる?

メリッサ
:とりあえず埋めてあげたいな。
ガルフ:バトルアックスで掘る?
スパイク:どかーん! ばきーん! ぐしゃーん!(メリッサが掘っている場面を演出)
リース:それはちょっと……(笑)
メリッサ:なんか、死者に対して冒涜しているような。
ガルフ:はい、冗談です。

GM:じゃあ、どれくらいで掘れたか、誰かサイコロ1個振ってみて。
ガルフ:(コロコロ)1。
GM:じゃあ1時間で掘れたね。はえ〜
スパイク:どかーん! ばきーん! ぐしゃーん!(笑)
リース:では、アグラム式に。
スパイク:盗賊式に。……トイソースをかけて……。

一同:(笑)

リース
:それは何か違うような(笑)
スパイク:ま、もちろん冗談だよ(笑) 酒をかけよう(笑)
ガルフ:とりあえず行こうか。

GM
:で、『やすらぎのフルート』……これは本来買うのであれば、12万ルクスぐらいする。ま、あと4、5回くらいの効力しかないからそこまでの値段はないだろうけど。で、村のほうに行くんだよね? 残りは特に何事もなかったね。まぁ、強いて言えば先ほどの狼がへばって倒れているぐらいで……。

一同
:(笑)

スパイク
:さっきの奴、多分冒険者ギルドで聞いた例の冒険者だろうな。先に行ったっていう。
リース:でも、なんで一人で動いていたんでしょう?
ユーファ:他の人たちはどこにいるんだろうね?
メリッサ:その話も聞けなかった。
スパイク:まあ死んでしまったからな。村に行けばわかるだろうよ。



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