第六話『石になっている人たち』
GM:さてさて、その後ぞろぞろと進みますと「めぇ〜」という子ヤギの鳴き声が聞こえる、のどかな農村風景見えてきます。牧草と放牧で生活しているらしくてね、歓迎の石像なんかが立っておりますわ。恐怖に怯えた顔をして、2人の夫婦が逃げ惑う超リアルな石像が立っております。
スパイク:……はぃ?
ユーファ:それはもしかして……。
メリッサ:それはなんか、和んでた牧草地帯の村にはふさわしくないような(笑)
スパイク:……道のど真ん中にこんなモノ作ったら、交通に不便だろうに。
他一同 : そーゆー問題ではないでしょ!!
ガルフ:とりあえず、どかそうか?(笑)
GM:よく見ると最近のもののように見えるね。
メリッサ:人種は何?
GM:人間です。で、回りを見てみると牛も石になってるしね。他のところでは鎌で刈っているところで振り返って、パッとみて恐怖に引きつっているようなやつもあるね。
リース:リアルな彫像っていうか、明らかに何かがおかしいような……。
ガルフ:村全体が?
GM:そこまでは一望できないけど、辺りを見るとこうなっている。いつやられたかまでは分からないけど、そんなに古くはないだろう。
ユーファ:新しいのやら……。
GM:新しいっていうよりも、寝起きの状態のもあれば、活動時ばりばりの服装もあるってこと。何回か襲ってきたような感じだね。
メリッサ:いや〜な感じだなあ。バードとかでそういう現象はわかるかな?
GM:(なぜバード……?) んじゃ、全員セージでチェックしてみて。
メリッサ:平目〜(コロコロ)
スパイク:(コロコロ)13。
GM:スパイクが分かったか。えっと……外傷もないし、はおそらく視線によるメデューサみたいなタイプのモンスターじゃないかなと。
メリッサ&ユーファ:いや〜ん。
GM:動物の鳴き声もなく、辺りはひっそりしております。どろりらどろりら……。
ユーファ:あれ? じゃあ最初の「めぇ〜」は何だったのよ?
GM:(あ、ユーファが気付いた)ん? ああ、子ヤギがそこを歩いているよ。
リース:あれ?
ユーファ:子ヤギさんは無事なの?
GM:無事ですね。
ガルフ:視線を合わせなかったからかな?
GM:そばにいる母親の乳を吸おうとしてるけど、母ヤギは石になってるから、吸えないでぐずってる。
ユーファ:子ヤギはそっち(乳)に集中してたから見なかったのかな。
スパイク:うーん。それにしても子ヤギ1匹だけが。っていうのはおかしいぞ。
リース:……運良く6ゾロで抵抗に成功したなんてオチじゃないでしょうね?
一同:(笑)
ユーファ:「子ヤギパワー」(笑)
スパイク:ふっ……根性を遥かに超える大根性で、メデューサの視線をレジストっ! ふっ。子ヤギを舐めんねぃっ!(笑)
GM:何のオチもないよ(笑)……そんなことはいいとして、今「ヘンだな」と気づいた人は?
ガルフ:ユーファじゃないの?
GM:じゃあユーファ、セージ技能でチェックして。えーと、12以上。
ユーファ:12? サイコロで7以上か……(コロコロ) あ、出た出た。
GM:それじゃね、「ヘンルーダ」という野草を先に食べておけば、石化を防げるという事に気付くね。
ユーファ:なるほど。それで子ヤギは石化しなかったんだ。
リース:それって、牧草地に生えているものなんですか?
GM:その可能性はあります。
メリッサ:じゃあ、あたしたちも探して食べなければ。
GM:どういう草かっていうのは、ユーファが今のセージチェックでわかったからね。たぶん子ヤギの活動範囲内だから、そんなに遠くにないだろうけどね。
ガルフ:その辺を探してみようか。
ユーファ:みんなで捜索〜! こーゆー草を探せ〜!
GM:というわけで全員、セージで振ってみてください。
ガルフ:(コロコロ)平目で8。
ユーファ:(コロコロ)あ、やっちまった(笑)
ガルフ:1ゾロ?
ユーファ:「この草を探してねっ!」って、全然違う草を掲げる。誇らしげに(笑)
リース:雑草を引っこ抜いてるだけです(笑)
スパイク:(コロコロ) セージと知力ボーナス足して15。
GM:ということは、探せたのはスパイクだけか。(コロコロ)3人分見つけたよ。
スパイク:あった!
ユーファ:ぱくぱく……
スパイク:なに食っとんじゃゴルァ!? 吐けよこらぁ〜! 俺じゃあ、俺が飲むんじゃあ〜!
ユーファ:醜い争いだなぁ(笑)
ガルフ:真っ先に食った奴が言うな(笑)
その後、なんとか人数分探そうと右往左往します。
肝心のユーファが一ゾロを振ったため、戦力にならなかったので時間かかりまくりです(笑)
ガルフ:……結局何本集まった?
スパイク:10本。1人2本ずつだな。
メリッサ:これって効力どのくらいもつのかな?
GM:1回飲めば約半日はもちます。ただし保存がきかないです。摘んでから2、3日で飲まないといけません。
ガルフ:今すぐ飲んじゃおう。
ユーファ:半日しか持たないんだよ。飲むの?
スパイク:(モグモグ)……まずいぞこれ。
リース:スパイクさん、もう飲んじゃったみたいです(笑) まあ、村の状況からして出会い頭という可能性もありますし……。
メリッサ:すぐ飲もうっ。
スパイク :しかし、なんでいきなり襲われてるんだろうな?
リース:ざっと見て回ったところ、石像になっているのは村人だけなんですよね? 例の冒険者たちは塔に行ったのかな?
GM:剣を帯びてるとかっていうのはないね。どう見ても普通の村人っていう感じ。逃げ惑おうとしてやられてるって感じだね。さて皆さん、冒険者レベル+知力ボーナスでチェックして。
ガルフ:(コロコロ)6ゾロ!
スパイク:(コロコロ)同じくって言いたかったのにな(笑)
GM:んじゃ、ガルフは近くの納屋から物音が聞こえたのがわかる。
ガルフ:……なんか聞こえるぞ。行ってみよう。
スパイク:おうっ! ヘンルーダは食べたかっ!?
ガルフ:食べた。
スパイク:おっけい! ……さあサポートするぞ(笑)
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