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第八話『レッスンレッスン、ひたすらレッスン!』

メリッサ:着替えて、髪の毛を整え。マッジーに化粧道具を借り、まだ本番じゃないから軽く化粧をし。唇に薄く紅をひき。で、戻ってきます。「(礼儀正しく、淑女の礼)団長、これでよろしいかしら?」
GM:「ガニまたで……歩くなあああああああああああっ!!!(すぱ〜〜〜んっ!!)」
メリッサ:(殴られて)……ってぇなぁ〜!っと。じゃなかった、「何をなさるんですの? やめて下さい」
GM:「うむ。そうじゃっ! その毅然とした態度を忘れるなっ! 刷り込めっ! ものにせいっ!」
メリッサ:(歩き方に注意……と)
GM:「綱渡りしているつもりでいけっ! そして歩幅を小さくっ! 内モモをすりあわせるくらいを意識してっ!」
メリッサ:はい。団長。

ガルフ
:(ボソッと)馬子にも衣装、だな。
リース:……メリッサさん、似合ってますね、その衣装。
メリッサ:ふふ、ありがとう。



リース:……とりあえず、着替えてきます……はああ〜〜〜、きつそうな服だなぁ……。

 (二十分後)

リース:……着替えてきましたけど……こんな感じでいいんですか?
メリッサ
:うん。リースはそのものね。似合ってるわ。
GM:「ほぅ。さすが神官じゃ。サマになっとるじゃないか。……まぁ、ちぃと若すぎるのはこのさいメイクでどーにかするとして(ぶつぶつ)」
メリッサ:なんかすごい話だな〜(汗)また一つ伝説が生まれそうだ(笑)


GM:「さっさとそこの盗賊は下半身がなんたるものかをモノにしてこんかああああああっ!!(ぺしぺしっ)」
スパイク:いでいでいでっ!? わかるかぁあっ! んなもんっ!

 (十分後)

スパイク:(ずるぺったん。ずるぺったん)……凄まじく歩きにくいぞ(笑)



ユーファ:これは……着るというのだろうか(ぽかーん)
GM:「さっさとお前は舞台衣装に取りつかんかああああああああああっ!!」
ユーファ:やっぱ、着るんじゃないのね。
スパイク:取りつくっておひ……。
リース:……ユーファさん……。
メリッサ:ユーファの場合は「装着」???
GM:ん〜〜〜……「パイルダーオン」が一番しっくりくるな(笑)
メリッサ:マジンガー(笑)


GM:「ほれっ! はよ着替えてこんかっ!」
ガルフ:分かったよ……。
メリッサ:ガルフ。そんな敵意をむき出しにしちゃだめ。
ガルフ:……一応、そんなつもりはないんだがな(苦笑)

 (5分後)

ガルフ:……動きづらいな、これは。
スパイク
:(シューラスグリュゥノゥの下半身パーツを履いて)……合わんにもほどがあるな……。
ガルフ:いや、けっこう似合ってるぞ(笑)
スパイク:お前にゆーとんじゃ。お前のその鎧に(笑)
ガルフ:俺だって、こんな実用性のない鎧など着たくない。

GM:「フェムリィ。あとこいつ(ガルフを指差して)シューラスグリュゥノゥの人間バージョンもやってもらう。黒甲冑も用意しておけ」
ガルフ:役を増やすな!
GM:「台詞はないっ! 問題はないっ!」
ガルフ:……そういう問題か?
GM:「黒甲冑バージョンの登場は今回予定はしておらんかったが、その分台詞が複雑なんじゃっ! 台詞を書きなおす分、他で場を濁すっ! それとも、三倍量の台詞を覚えるかっ!? 」

リース:……華麗な舞台の裏はこんなにも厳しい世界だったんですね〜……。
スパイク:それでもこ〜んな突貫工事はやってないと思うぞ……。
メリッサ:普通は少なくとも、3ヶ月はかけるわねぇ。
ガルフ
:味わいたくはなかったな。一生、無縁だと思っていたんだが。

GM:「他に方法はなかろーがっ! 3分の1にしても50は台詞があるんじゃぞっ! 150が50になるだけでもありがたいと思えっ!」

ガルフ
:分かった分かった。やればいいんだろ、やれば。
GM:「『はいっ! 分かりましたっ!』 じゃっ! 腹から声をださんかいっ! 腹からっ!」
ガルフ:(げっそり)

GM
:「 げっそりしてる暇があったら台本を読まんかあああああっ!!」 「書きあがるわけないでしょっ! 修正くらいさせてくださいよーっ!」 「むっ!」

 一同笑

メリッサ:笑う時にも気を付けなくちゃ。大口を開けないで。口元に手を当てて。うふふ。とかくすす。とか。
スパイク:……(げっそりした顔でメリッサを見る)
メリッサ:なにか?(にっこり)
スパイク:……下半身に微笑ながら語りかけるなよ……。
メリッサ:下半身……(笑)でも、普段の行動から治していかないと、この短期間ではとても無理なのよ。そして、それが、うちのやり方。じゃなかったかしら?

GM:「『律を追うもの』マハーデービィが説明口調をするなぁあああ……(首をぐいぐい) 」

メリッサ
:あうあう……ごめんなさぁぁぁい。頑張りますぅ。
スパイク:一番・修正に苦労しそーなんだと思うがなぁ……(ポリポリ)
メリッサ:なにか?(にっこり)スパイクの下半身っ
スパイク:スパイクの下半身ゆ〜なあああああああっ!!

 一同爆笑

ユーファ:(爆笑)それじゃ〜、意味が違ってきますよ〜。
メリッサ:だってぇ。スパイクに話しかけたら、「下半身に話しかけるな」っって本人が言ったもん。
ユーファ:スパイクの下半身でなくて、スパイクが下半身なんでしょ〜。
スパイク:そーだっ!……あまり威張って言いたくはないのだが……。
ガルフ:それも呼びにくいな……下半身と呼んでやろうか?
スパイク:貴様……(笑)

リース:スパイクさん……このままだと呼び名が『下半身』に……。
スパイク:……頼むから、お前だけは俺を普通に呼んでくれぇ。
リース:はい、スパイクさん(笑)
ユーファ:かはんしん〜、かはんしん〜♪
スパイク:てめえぇっ!(笑)
メリッサ:スパイク=下半身(笑) なんかすごい話だ……自分で種を蒔いておきながら。。。おかしい(爆笑)



ユーファ:(そびえたつ小林幸子風の衣装――いや、もはや舞台装置を見て) しくしくしく……どーせならもーちょっといい役がよかったよぉ。
スパイク:サイコーじゃん(笑)
GM:「ハーフエルフっ! パイルダーオン終わったかあああああああっ!?」
ユーファ:まだじゃ〜!!
GM:「 はよパイルダーオンせんかああああああああああっ!!」
ユーファ:よっしゃ〜! 「ぱいるだ〜おん〜!!」

 一同爆笑

スパイク:おおっ! 空に聳える鉄の城っ!!(笑)
ユーファ:(爆笑)誰かとめて〜〜。
リース
:……ゆ、ユーファさん、一体何にパイルダーオンを!?
GM:んで小道具係のフェムリィさんが機能説明してくれる。「ここが前進、んでここが羽根を開く。 んで、これが中華キャノンになってます(笑)」

 再度爆笑

メリッサ:ちゅ……中華キャノンっ! まだ引きずってたんかいっ!
GM:まぁ、最後の機能は冗談ですんで(笑)
ユーファ:当たり前だぁ〜!

 んでもって、さっそくレッスン開始。

リース:とにかく……台詞を覚えて役作りしないといけないんですよね……。

GM:「くぅお〜らメリッサっ! そこは『あはんっ♪ ごめんあそばせっ♪ 頑張らせていただきますわんっ♪』 じゃろがあああああっ!!!」
メリッサ:そ、そんな軽くていいんですかっ!?
GM:「 強調せいっ! 強調をっ!!
メリッサ:はぁい♪頑張りますぅ〜♪
GM:「そーだっ! 媚びろっ! 萌えろっ!」
メリッサ:(PL心の声:頭いたい……)これでいいんですねっ☆
GM:「そうだっ! その状態をあと三日維持しろっ!」
メリッサ:(三日間も維持……)わかりましたっ!でもぉ、ちょぉっとテンションが高いかなぁって気もするんですぅ。これで、本当にいいのかしら〜?

GM
:まぁ、この話を知っているメリッサになら分かるんだけど、脚色にもほどがあるね(笑) ホントは、こんなんじゃないよ(笑)
リース:……この演劇の登場人物って……(汗



GM:「よぉ〜〜し次はガルフっ! 腹から声をだしてこの台詞を言えっ! いいかっ!『世界の平和と全種族の希望のためっ! ボク(カタカナがポイント)はお前を倒すっ! 覚悟っ! シューラスグリュゥノゥっ! ボクの正義の剣で、滅ぶがいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!』」

ガルフ:「(棒読み状態・声は大きく)世界の平和と全種族の希望のためー! ボクはお前を倒すー! 覚悟ー。シューラスグリュゥノー! ボクの正義の剣で、滅ぶがいー!!」こんなもんか?
GM:「ケンカうっとんのか貴様わああああああああああああああっ!?」

メリッサ
:ん〜。発声はいいわねぇ。流石、鍛えてあるだけあるわぁ〜。ぽ。
GM:「ばかかっ! 小僧のは威圧じゃっ! 腹から声を出すのと威圧するのは違うわっ!  発声がなっとらんっ! 人を怯えさせてどうするっ!? 」

ガルフ
:(ため息つきながら)こんなセリフシラフで言えるか。セリフの変更を要求する。
GM:「溜息を……つくなああああああああああああああああああっ!!!(パコポコペコッ!)」

メリッサ
:見得を切らないとね〜。うふん。(げげ)
スパイク:(ずるぺったん、するぺったん)
メリッサ:下半身のスパイクっ!足取りも軽やかじゃなきゃ〜。
スパイク:……(ずるずるずるずる……)
メリッサ:一応この劇団にいたことになっているから、頑張ってるけど〜。いつもこうだったのかしら?頭痛いわ〜。

GM:マッジーがヒラヒラと寄ってきて「いつもこんな感じだったじゃない。わすれたの〜?(笑)」
メリッサ:思い出したわぁ。そうね。いつもこうだったわねぇ〜。懐かしいわぁ。でも、他の人たちは驚いているみたいね。くすす。

GM:「爽やかに笑えっ! 歯をきらめかせろっ! 背筋はまっすぐ、台詞を言う時は斜め四十五度じゃああああああああっ!!!」
ガルフ:こ、こうか?(引きつった笑み)
GM:「 誰が顔面神経痛になれと言ったああああああああああっ!?」

 一同本日何度目かすでに忘れた爆笑

ガルフ:多分、配役が間違ってると思うよ……ガルフってば、あんま目つきよくないし。
スパイク:そもそも。根本から間違ってるんだ。そこだけ突っ込んでも始まるまい。
メリッサ:ガルフっ!歯をきらっと光らせるのよ〜。ほら、はい。キラッ☆
ガルフ:爽やかな笑み、爽やかな笑み……難しいな。
GM:「ボソボソ……呟くなぁっ!! ハキハキっ! キビキビっ! そしていつも全力投球っ! それが『武を追うもの』アトールシャンだあああっ!!」
ガルフ:(もうヤケ)わかりましたっ、団長殿!


リース
:スパイクさん、どんな具合ですか?
スパイク:無理だよ……俺にたった三日で下半身のなんたるかを理解するのは…… 。
リース:はあ……でも、やれるだけ頑張りましょうよ。
メリッサ
:リース。見ている場合じゃないわよぉ。あなたも頑張らないとね。

GM:「よぉしっ! そこの神官少年っ! この台詞を腹からっ! 浪々と言えいっ!! 「同志、『武を追うもの』アトールシャンよっ! 私もこの状況には魂を焦がすほどの怒りっ! 憤りっ! 煮えたぎるほどの負の感情があるっ! おおっ! 同志『武を追うもの』アトールシャンよっ! 私の、私のこの感情を今すぐ消し去ってくれっ!」

リース:は、はいっ!……ど、同志、『武を追うもの』アトールシャンよ! 私もこの状況には……魂を焦がすほどの怒り! 憤り! に、煮えたぎるほどの負の感情がある! おお! 同志『武を追うもの』アトールシャンよ! 私の、私のこの感情を今すぐ消し去ってくれっ!」


GM
:「前向けえええええええええええええっ!」


リース
:あああっ、す、すみません!  うう。くじけそう。
ガルフ:……殺せってことか? そのリースのセリフの意味を考えると、そうなるんだが。
リース:……え?……そう……ですね。


メリッサ:みんなっ!だめよっ、諦めちゃ♪ほら。一緒に頑張りましょお♪ ね? ……(素に戻って)……辛い……この、萌え萌え。頭軽めの言動は……はっきり言って辛いぞ〜。

スパイク:一言一言放つ度に、お前にストレスが蓄積されていっているのを、俺は感じる。
メリッサ:(小首を傾げて)あなたは私の心が読めるのかしら?くすっ。面白い方。
スパイク:……ムリすんな。
メリッサ:……(ぼそ)ありがと。でも、やらなきゃ。終わったらすぐに元に戻るから。一緒においしいものを食べに行こう。

 三十分後

ガルフ:に……にに……にかっ!
GM:「よーしっ! その笑みだっ! 全ての生き物を許しっ! 全ての生き物を守りっ! そして全ての生き物を慈しむ『武を追うもの』アトールシャンだっ!」
スパイク:(のたうちまわってる)許し……守り……慈しむ……。
メリッサ:笑いたいけど……その笑いが、今度は自分に跳ね返ってくるのが、見え見えだ。


GM:こーして……地獄の一日は過ぎていこうとしていた……つづく。っと(笑) 今日はこの辺にしておきましょっ
メリッサ:を。つづくですか?じゃ、今日はこれでおしまいですか?
ユーファ
:この落とし前つけてくれ〜。

GM:ムリゆーな(笑)

ユーファ
:ここまでかき乱しておいて〜(笑)
メリッサ:今回のプレイは、結構、自分的には炸裂気味です。
リース:なんだか凄いことになってきてますね〜……。
ユーファ:ほんとだね〜
メリッサ:まるで、生き地獄のような……いつも、メリッサは堪えていたんだなぁ。だから、飛び出したのかも。

GM:あ〜〜〜。ひっさしぶりに腹かかえて笑った(笑)
メリッサ:笑えました〜。 やっぱり、このセッションはすごい(笑)
ガルフ:爆発してたなあ。今日のは特に(笑)
リース:とんでもない方向に話が転がりつつあるかも……みんなで舞台に立つのか〜。

メリッサ
:今回の目玉はなんだったろう???(笑)
スパイク:やっぱ「パイルダーオン」だろ?(笑)
メリッサ:パイルダーオン(笑)。スパイクの下半身も(笑)

GM
:どこでなにがずれたんだろ……?(笑)
リース:とりあえず、まともな舞台にはならないような気が……(笑)
メリッサ:これだけ臭ければねぇ……私、あのキャラ、結構辛いんですが……。
GM:なぁんでこんな話になったのかなぁ〜〜?(笑)
メリッサ:何でこんな話にって……まさか、こういう予定じゃなかったの?

GM:最初は、ガルフが言ってたように敵アジトに乗りこんで〜祭風味をかもし出しながらバトルして〜ってやるつもりだったんですよ。今日中に終わらせるつもりでしたし 。

ユーファ:それが、どーしてあーなるの?(笑)
GM:それは、やっぱり私が『ノリオンリー』GMだからでしょ(笑)元々シナリオなんて、私にゃあってなきがごとし(笑)

メリッサ
:でも、これはこれで伝説に残りそうなセッションでは?(笑)
GM:伝説に残るならよし(笑)

ユーファ
:つーか、生セッションでやりたっかったな〜(笑)
GM:これ、生じゃできないと思いますよ 特に私が(笑)
ユーファ:いや、君ならできるっ!
メリッサ:生では……あのセリフは……私には言えん(照)
GM:言わす(笑) ぜってぇに、言わす(笑)
メリッサ:ぐへ〜……やめてぇぇぇ。



メリッサ:ある程度、各キャラが確立していないと、危険なプレイですね(笑)多分。
GM:しょっぱなはできませんよ。絶対にね このメンバーじゃないと、あの流れにはいかないんじゃないかなぁ?(笑)
メリッサ:うん。うちらだからでしょうねぇ。
GM:それに、今回はシナリオらしいシナリオなぁんもやってないしね。前半なんて叩いて、捕まえて、踊っただけだもん(笑) キャラたってないと、絶対できない(笑) ま、次回は皆さん頑張って(笑)
メリッサ:うぃ。萌え萌えのぶりぶりっすねぇ〜。頑張って演じますよぉ。もう、何でも来いっ。笑うなら、笑え〜。わらって貰えない方が寂しいぞ〜。
ユーファ:次回は、“生”っすかね?
メリッサ:8月だよ?帰るの。

 メリッサは海外に在宅しておりまして、日本に帰って来るのが八月なのです。

メリッサ:その前にできるんじゃないかしらん?2ヶ月あるし。
GM:どだろねぇ? 出切れば、生セッション前に終わらせておいたほうおが得策のようなシナリオではありますが……(笑)
メリッサ:これ、生だと自爆すると思うぞ(汗)
GM:見てみたい気はするけど、多分生セッションの後半状態じゃないと皆さんのれない(笑) そこまでテンション上げるのは大変(笑)
ユーファ:あそっかー、これは生ではやりたくないね〜(笑)
GM:ま、大丈夫でしょ。


GMの独り言

 兎に角『爆笑』。この一言につきる今回のセッションでした(笑)
 このセッションが終わったのが六月半ば。つまり、メリッサ帰国まで二ヶ月ちょっとの余裕があり十分その間にセッションを終わらせられると思っていました。
 ですが、次のセッションを始めるとリース君のパソコンが動作不良をおこして途中でストップ。
 まだ時間があるやと思っていたらなんとメリッサが交通事故っ!!
 幸い事故自体はたいしたことなかったのですが、メリッサは鞭打ちになり、長時間PCの前に座れません。

……まるで、なにかの運命がオフセッションを望んでいるかのよーです。

 いいだろう。望むのなら叶えてやろう。くくくくく…… ←半ばヤケ(笑)



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