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領名:メネ
領主名:シェレスン・ドルカ
都市名:メンベリー、クラウンズヒル

【領地概略】

 メネ州は、温暖な気候と起伏の少ないなだらかな平野が広がる農業地域で、人種や貧富による差別が無く、農村では様々な種族が主に農耕を営みながら平和に暮らしています。一方ウィダス川下流の都市部は現在活発な発展を遂げています。

 州の東部を流れるウィダス川は、豊富な水と上流から運ばれてくる良質の土砂の堆積によって中流から下流部にかけて河川沿いに広く氾濫原を形成しており、農業に最適な土地を人々に与えています。この肥沃で広大な土地はウィダス川中流以下のほぼ全流域に広がり、『ナディクローム(祝福された大地)』と呼ばれています。このナディクロームの広がるウィダス川流域に沿うように、小さな農村が連なって立地しています。
 ウィダス川流域では昔から穀類を中心とした多種の農業が盛んに行われてました。そのため人々の大半は自然の神であるイーヴノレルを信仰しています。
 また河川を利用した水運が主要な運輸機関で、各農村で収穫された農産物やコウトの森で伐採された木材などは、そのままウィダス川を渡って下流部の都市に輸送されます。

【エンワン・ドルカとウィダス川の河川開発】

 ウィダス川の河川開発はトロウ内でも有名な話です。
大農業地域で有名なナディクロームですが、この地域は数年に一度の割合でウィダス川が氾濫し、それによって引き起こされる大洪水による人民や農作物への被害に長年悩まされ続けてきました。
 そこで立ち上がったのが現領主シェレスンの父親にあたる先代領主エンワン・ドルカです。彼はなかなかの行動派で、交易発展を約束にトロウから技術者と支援金を集め、ウィダス川に長距離に渡って堤防を築き上げました。
 この開発が功を奏し、ウィダス川の氾濫は激減し、ナディクロームは豊作を約束された大農業地域となったのです。
 またエンワンの改革はこれにとどまらず、その行動力は息子であるシェレスンにも受け継がれています。

【都市】

 メネ州で規模の大きい都市はメインベリーとクラウンズヒルの2つのみで、あとはウィダス川沿いに小さな農村が連立しています。
 最近では、ウィダス川中流部に新たに都市開発をしようという動きも見えます。

 『農と商の都市』メインベリー:

 メネ州のウィダス川下流部のデルタ(三角州)地帯のナディクローム帯に立地しており、農業や河川部での漁業など、おもに第一次産業が主要の農業都市でした。
 しかしここ数十年間の水運の発達や河川工事によって、ウィダス川を下って各地から運ばれてきた木材や農産物が集まる交易の中心都市として栄えるようになったのです。先代の領主の頃からトロウとの結びつきが強く、ここに運ばれてきた交易品は商都トロウを中心に、各地へと輸送されてゆくのです。
 建造物は比較的新しいデザインの物が多く、都市の規模・人口は共に州最大です。都市を北と南に分ける大きな街道には多くの出店が並び、連日街道を行き交う人々で賑わっています。
 メインベリーの急速な商業都市への転換や現代化の背景には、トロウとの交流の活発化、州内開発運動など先代の領主エンワン・ドルカおよび現領主シェレスン・ドルカによる数々の功績があります。
 メインベリーには商人ギルドをはじめ盗賊ギルド、イーヴノレル神殿、ト・テルタ神殿などが存在します。

 『兵士の町』クラウンズヒル:

 メインベリーよりわずかに上流に立地する小都市です。昔は小さな農村にすぎませんでしたが、隣のジュノー州からの支援金によって、トロウ正規軍や各地より派遣された兵士が駐屯するひとつの軍事拠点になりました。
 住民はほとんどが派遣されてきた軍人で、すぐ南部の商業都市メインベリーから食糧及び物資の補給をいつでも受けられる態勢になっています。
 基本的に丘陵地が少なく防壁となるものがあまり無いのですが、ウィダス川に堤防が建設されたことにより、川を通しての敵国の侵攻を防ぎやすいこと、そして何より補給路の充実という条件から、軍事拠点とするのにとても都合の良い場所とされています。
 ここにはトロウの対トヴァシュトラ前線基地が置かれています。

担当者:ウー


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