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領名 = ラナディール
領主名 = アルフォンス・ディール
都市名 = ディール(都市) ラナ(町)

●ラナディール概要
 主な街は最北部近くあるシリル砂漠からの風力を利用し
 風車産業が中心の町「ラナ」(人口200人程度)と、
 州の南東境界線近くにある首都「ディール」(人口1000人程度)があります。
 トロウに比べ砂漠地帯が近いせいもあり州全体的に高温乾燥の気候です。
 州西部にはコンシュール高原があります。

●【風の宿る町】ラナ
 この町の特色はなんといってもその気候と、それに伴う建築様式です。
 「ラナ」ではある一時期を除き、風の止む日がありません。
 風と共に暮らすことで、風に関する技術(フイゴや管楽器等々)はトロウ国内随一といってもよいでしょう。
 その中でも特筆すべきはなんといっても風車です。
 シリル砂漠にそって建てられている無数の風車は実に圧巻で、それだけで観光資源となるほどです。
 しかもそれらの中に、同じ様式のものは一つとしてありません。
 何故ならばこの町のほとんど(全てといってもよいでしょう)の住人がクオン神を信仰しており、
 そのため風車の造形一つをとっても独創的なものとなっているからです。
 クオン神はよく芸術という方面で見られることが多いのですが、風をつかさどる風神でもあります。
 風と共に生きる彼らがクオン信者となることは自然であるといえるでしょう。
 主な交易品は風に関する製品全般に加え、照明具、風車により製粉された小麦等です。
 
●「ラナ」の建築様式
 風車は前項に記述したとおりですが、特色的な様式は風車に限ったことではありません。
 彼らが暮らす家々もまた、実に特色的な様式をしています。
 ただこちらは芸術という方面ではなく、まさに建築の形式そのものが他とは異なるのです。
 もし「ラナ」に家を持つと考える場合、必要なことは土地の購入と「家のパーツ」の購入です。
 「ラナ」の建築は全て自分で行うこととなり、その作業を見るとおもちゃを組み立てるかのようにも見えます。
 土台は作らず、まさに土地の上にパーツを並べ、それらを組み上げ一つの家としていくのです。
 そのため「ラナ」では大きな家というものは見当たりません。(大きくても3部屋から4部屋といったところ)
 何故ならば「ラナ」ではイーヴノレルの月に入ると【風の審判】と呼ばれる局所的突風が起こるからで、
 その【風の審判】のため、その時期が近づくと家を解体し避難する必要があるからです。
 以前はテント状のものを張り巡らせ家となしていましたが、この建築様式が確立されたことにより、
 より快適な生活が可能となりました。
 【風の審判】が起こる前の月はまったく風が吹かなくなり、これを【無風の月】と呼んでいます。
 この【無風の月】の時期になると町総出での避難が開始され、それはまるで一つの祭りのようでもあります。
 流石に風車の解体はできないようで、風車の土台は地中深く埋まり、羽のみを外す形となっているのです。

●【無風の月】と【風の審判】
 【無風の月】はその名の通り、風がまったく吹かなくなる月のことです。
 ガラ・デ・パスツェルの月のころにこの現象は起こり、この季節には風車は止まってしまうため、
 町の生産的活動のほとんどは停止を余儀なくされます。
 この【無風の月】が過ぎ、イーヴノレルの月に入る頃、今度は局所的突風である【風の審判】が始まるため、
 【無風の月】の間に家の解体と、避難を町総出で行うこととなります。
 ただ避難といっても風の被害が起こらない場所への移動を行うわけではありません。
 ラナの地下は人工的に掘られた洞穴となっており、町のいたる所にその洞穴への入り口があります。
 洞穴への入り口は縦穴であり、頑丈な鉄製の扉により閉ざすことができます。
 【風の審判】の時期にはラナの人々のほとんどは、この地下の空間で過ごすこととなるのです。
 
●地下洞穴
 【風の審判】時に篭る場所ではありますが、決してただの避難場所というわけではありません。
 洞穴内は各所に灯りがともり、昼には昼、夜には夜の適度な灯りを施すことができるのです。
 灯りにはライトのコモンルーンを使用してのものと、ランタンの照明の二つにより洞穴内はある種幻想的な灯りの調和が施されます。
 これは一月とはいえ、長い間閉じ込められる時間を楽しむためにと遊び心で考え出されたものですが、
 この地下生活の照明技術もまた、風につぐラナの誇れるべきものとなりました。
 地下内はまるで蟻の巣を連想させるような構造をしており、始めてきた者はその入り組んだ構造のせいで、
 本来ならば10分かそこらでつけるような距離であるはずが、2時間ほど迷ってしまった、などということもあるようです。
 この複雑な構造は空気の流れを制御させるために考え出されたものです。
 空気は地上からの空気穴により取り入れてはいますが、それだけでは足りず彼等の風に関する知識を総動員した結果、
 今のこの構造がもっとも空気の流れをスムーズにするということがわかり、このような形になりました。

●ゴブリントレーダーキャンプ
 「ラナ」にはゴブリンのトレーダーキャンプがあり輸送の為の護衛を雇う事があります。
 取り扱う品は主にこの町で精製されたもので、高価となるものが多いため護衛を行う際にはより注意をしなければなりません。
 砂漠へと行くことも多いのですが、隣州のカサンドーラの砂船に押されてか、全体総数をみれば少なくなっています。
 
●【首都】ディール
 首都とはいえあまり栄えているといった風情はありません。
 牧歌でありながらも相応以上の面積を有した村、といった表現のほうがふさわしいといえます。
 経済はほとんどをラナの交易から生じる税でまかなっていますが、
 【無風の月】【風の審判】時はそこからの税がほとんど見込めなくなるため、新たな金策を思案中です。
  
●コンシュール高原
 州西部には「コンシュール高原」があり、遊牧民の憩いの場として知られています。
 高原に住むものは遊牧民だけでなく、小麦栽培に適した地質の場所も存在し、その場所に定住しているものもいます。
 採れた小麦は「ラナ」に運ばれ、そこで製粉されるのです。

●ラナディールの成り立ち
 領主アルフォンス・ディールは温厚な気質の30代の男性で、妻はエル・ディール(旧姓ラナ)といいます。
 元々はこの州はラナとディールという二つの州でした。
 この二つの州は友好な関係を続けていたのですが、現領主アルフォンス・ディールが当時ラナ領主の娘であったエル・ラナに一目ぼれ。
 婚姻を申し込んだことから事態は変化していきました。
 エル・ラナは最初この婚姻を拒んでいましたが、何度か会ううちにアルフォンスの温厚な性格に心を引かれ婚姻を了承。
 この婚姻により二つの州はラナディールという一つの州となったのです。
 一つの州となったことで、技術士達はラナ、一般の民衆達はディールへと移動。
 現在の形へと変化していきました。
 ラナディールの経済を支えているのがほとんど「ラナ」であることにより、夫婦間の力関係は妻エル・ディールのほうが上です。



担当者:蒼夜&軽之


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