BACK
TOP
HOME
NEXT

 
   
 

■BB担当地

領名 = ミュニス
領主名 = 『街道王』フィルト=コンクリフト
都市名 = “馬車と街道の街”ランカー

【地理】
 海岸線はそのほとんどが崖になってり、その周辺には牧草地帯が広がっている。
 南側は平原が多く平坦だが、北側は緩やかな丘陵。


【歴史】
 広大な平原には馬が多く生息していた。この土地で暮らすようになった人々は作業馬、荷馬、あるいは軍馬としてこれらの馬を用い、また交配を重ねることによりその能力を高めていった。
 他国との貿易が始まるのをきっかけに馬車の生産がより活発になり、生産された馬車は商隊、軍隊などと取引された。
 やがて産業は馬車作りに重点が置かれ、多くの技術者が集められるようになる(その多くはドワーフである)。
 また、馬車作りだけではなく御者の育成にも力が入れられており、年一回、国外からも参加者を募り、グラード随一の馬車と御者を決める大規模なレース大会が一週間に及んで開催される。
 その他にも頻繁に様々なレースが催され、公営の賭けが行われている。これは馬車、馬の輸出に並ぶ重要な収入源となっている。   


【都市】
・"馬車と街道の町"ランカー
 領地の中央辺りに存在する。
 ミュニスでもっとも大きな都市。円形の塀に囲まれており、馬車レースのコースが堀の内側沿って敷かれている。街中の道路もレースのコースに使われることが多い。
 道路は整備されており、いくつもの乗り合い馬車が定期的に街中の主要な施設を巡っている。
 馬車の装備品が多数売られている。


[人物]
・ミュニス領主『街道王』フィルト=コンクリフト
種族:人間 性別:男 年齢:41

 街道王のあだ名を持つミュニスの領主。多くの貿易路を開き、その一方で他の領地の路面整備を進めてきた。
 現在は収入の多くを軍備に当て、軍隊の強化を図っている。その政策に対して眉をひそめるものも多く、侵略戦争を危惧する声もある。
 野心家で、今ある領地をさらに拡大する計画を立てている。
 自分が有する軍隊に絶対の自信を持ち、他国の情報を集めながら侵略の機会をうかがっているらしい。


・反領主派『導きの伴侶』クイン=コンクリフト
種族:人間 性別:女 年齢:26

 ミュニス領主フィルト=コンクリフトの妻。夫が善からぬ野望を抱いてることに心を痛めており、
その行動を幾度と無く諌めてきた。
 しかし領主は改める事もなく、裏でさまざまな策をめぐらせている。
 夫の不義を止めるのは妻の勤めと心に決め、冒険者に夫の計画の妨害を依頼することがある。
 心優しく、争いを好まない穏やかな性格。しかしやるべき事に対しては、愛する人に弓を引くことになってもやり通すだけの強さも持ち合わせる。


・街道建設の第一人者『道の天才』ミーバ=フェイク
種族:人間 性別:男 年齢:不明(20代後半〜30代前半?) 

『全ての道はミーバに通ず』と称されるほど数多くの街道整備に従事してきた。
 街道網の地図作成、案内標識の設置などもこの人物の指導のもと行なわれる。
 自分の職に誇りを持っており、時にそれは尊大さとなって現われる。その重要性を理解してないものに対しては、露骨に侮蔑の念を向けることもある。その思考は普通の人より優れているが、理解が難しい言動も多い。


・戦車レース王者『狂戦車』サージェン=バルト
種族:オーク 性別;男 年齢:29

 武器による攻撃が許可されているレース、戦車レースのチャンピオン。年一回行なわれる車輪騎士杯に優勝し、騎士として採用される。オークという種族でありながらミュニスの車輪騎士団の軍団長を務める。
 レース、戦場問わず、自らの進む先に存在するもの全てを踏み砕き、突き進む様は敵味方から恐れられている。
 軍団長という役職についてはいるが、最前線で戦うことを好む。
 粗野で短気な性格だが実力があるものに対しては礼を持って接する。


[産業]
 商業は馬や馬車の装飾、装備品が主。
 特に力を入れてるのは興行の馬車レースで、街の周りにしかれたコースをただ走るだけの馬車レース(別名クラシックレース。この街でレースといえばこれを指す)、設置された障害物を乗り越えながら走る障害物レース、戦車に武装した人間が乗り込み、対戦相手の戦車を全て戦闘不能にするか規定回数コースを回れば勝ちとなる戦車レースなどがある。
 レースの賭けは公営で行なわれており、レースの収益金はミュニスにとって貴重な収入源となっている。
 しかし八百長レースや選手に対する脅迫などが行なわれ、問題となっている。


[施設・団体など]
街のいたるところにコースが走り、馬屋や馬車置き場が多くあるため使える土地が少なく、背の高い建物が多い。そのせいで他の街に比べて空が狭く感じられる。
団体は馬車レースに関する団体が多く、レースの選手は一つの職業として確立されている。

・宿屋兼酒場『轍の道亭』
 街の中で最も多くの利用者が訪れる宿屋。
 複数の宿が共同で経営する形を取っており、商隊棟、観光客棟など、複数の棟に分かれている。
 レース協会と提携して選手の宿泊施設としての役割も果たしている。

・盗賊協会
 意外なことに協会自らは進んでレースに対してかかわりを持たない。
 それと言うのも、協会の干渉を恐れた政府が協会にお金を納めているからである。
 しかし協会とは別のところに妨害を依頼する例が多い。

・魔法士協会
 活動はそれほど活発でもなく、せいぜい他の街にある魔法士協会との連絡が出来る程度。
 研究者や魔法士は確かに存在するが総じて仕事に対する意欲は低い。

・神殿
 賭けレースが行なわれるせいでト・テルタ神にあやかろうと言う人が多く存在する。
 ほかにこの土地を開拓した人が信仰していたイーヴノレルの信者が多い。
 しかし決して規模は大きくなく、高位の奇跡を扱える者は少ない。

・馬車組合
 乗り合い馬車、貸し馬車、様々なレースに参加する馬車を管理する。レース協会と協力して不正防止などにも努めている。
 馬車整備のスタッフを貸し出したりするのもここ。

・ミュニス馬車レース協会
 馬車レースの運営を行なっている協会。訪れた選手に宿の紹介、施設の案内なども行なっている。
 ミュニスの公的機関であり、レースに関する書類の発行なども行なっている。

・馬車レースチーム『ゴールドマン馬車商会』
 もっとも数多くの馬車を販売するゴールドマン馬車商会が運営するチーム。
 優秀な馬と馬車、スタッフ、選手が揃っていて、設立以来数多くのレースで優勝している。


【都市】ウィーキッシュ
 海岸近くに位置する街。
 馬車本体は主にここで作られている。街の中には馬車作りの工房が多数存在する。
 他にも馬車操縦の訓練所、馬の調教所があり、馬車運用に関して必要な人材や装備はこの街で揃えることができる。


[人物]
・戦車職人『揺るぎなき車輪』スエード=カッシュ
種族:ドワーフ 性別:男 年齢:130
 ウィーキッシュの街外れに工房を構えるドワーフ。他の職人が作る戦車とは違い、とにかく堅く、頑丈な戦車作りに明け暮れている。作る戦車はどれも重量が重く、最低限の搭載量は確保しているが多くのものを積み込む事はできない。
その分丈夫で、たいていの剣戟や矢ではびくともしない。
 ドワーフらしく寡黙で頑固、融通が利かない。しかし仕事における熱意は強く、その技術も確か。
 自分の腕を認めてくれる相手には自分の作ったものを売ってくれる。
 品揃えはやはり分厚い装甲や、重く強力な設置武器が多い。


[産業]
 馬車、馬や保存食、野外宿泊に関する装備など、長期移動に関するものが売られている。
 馬車や馬は輸出も行なわれており、取引先は多種多様。
 馬車の調教場や騎手の育成場があるおかげで広大な馬場が多く存在する。
 他に馬車工房、馬具工房、整備技術訓練所があり、職員などが住む施設が設けられている。


[施設・団体など]
 街の性質がら外来者に対応できる施設が限られている。とは言っても、馬車や馬の購入、食料や旅の装備を整えるだけなら不便を感じることは無い。
 技術士やレースの選手を目指す人はこの街で様々な技術を学んでいく。

・馬車工房組合
 馬車の生産数、輸出数、馬の頭数管理などを行なっている。
 技術交換なども目的で作り出されたが、職人の多くがドワーフで、その技術は優れているもののなかなか明るみに出ることは無い。

・馬車運用人材育成所
 名前の通り、馬車の運用に関するプロフェッショナルを育成する施設。
 御者や騎手の育成の他に長距離移動に必要な装備や心得の講習、野外活動のノウハウなども教えている。
 全寮制で設備も相当なものだが、所長の方針で授業料やその他経費はなるべく抑えられている。
 優秀な生徒に対しては授業料免除、奨学金などの特別手当がある。

【そのほかの都市】
 山間や街道の側には小さな村がいくつも存在する。小さな村にも頻度は少ないが確かに馬車は来るので、村人はそれに乗り街に出て、買い物をしてまた帰ると言う生活を営んでいる。
 村の収入源は馬の育成とわずかばかりの農産物など。

【その他】
 街道は多くの人が利用するが、その分野盗なども出没する。この地方の野盗は武装化しており、戦車を所有するものもいる。


BACK
TOP
HOME
NEXT