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『セフォー・グリバス』(旧『オングリバス』)
<土着の民の土地名:ジャリジドン・グリバ>(闇の物の流れ着いた国)
領主:レイモンド・セフォー侯爵
旧領主:ドミエステル・オング侯爵(1360年没)
主な街『グリバス』
領土大半を占める森林『グリープス』

主要産業:林業・木工品工芸・狩猟
主な信仰:政策上イーヴノレルの布教を推進(現状は各種族・氏族毎に土着信仰)

<あらまし>
 領土の8割を森林に覆われたこの土地は以前、オング侯爵によって治められていました。3年前に没する前に、遠縁の若き貴族セフォー卿にその所領と爵位を贈呈する事を遺言していた為、認可に大分時間がかかりましたが現領主がセフォー卿となっています。
 オング侯爵の統治・開発事体が自分の直営以外の場所に対して放任であった事、そして未開の辺鄙な土地柄の為に人間の住む土地は残りの2割の比較的開けた土地のみとなっています。
その中に侯爵の居城のある街『グリバス』が存在します。
 元々土着の人間である、豪族オング家の居城として建築された城の在る場所に、オング家縁の人々が集まって出来たのが始まりとなっています。


<グリバス>
 オング城を中心に形成された森林の中の都市です。現状は森林内集落からの交易の為の機能を果たす為だけの街となっています。

<深き森・グリープス>
 各集落によって様々な呼び方をされていますが、オング氏族はこう呼んでいました。
 そのまま『深い森』の意味ですが、内部の地形は複雑であり、森の内部の全容は掴めている者は稀です。
 この森の中には、様々な亜人種達が限られたテリトリーの中で暮していますが、どの程度の者達がどのくらい生活しているかは不明です。
 後述される闇種族の者達も数多く存在していますが、彼らは排他的ではあっても敵対的ではありません。
 特にカカオエルフの一族『紅き瞳のエルム族』は多くの魔法知識に精通しており、自らの所在を隠蔽する為『グリープス』全体に特殊な魔法をかけているという噂も存在しています。

<歴史・オング氏族>
 遥か昔に森を拠点に根付いた豪族オングは強き民でしたが、領土的野心を持っていませんでした。エルフ族やクラケット族、ライグル氏族と懇意にし、森で暮らすのを好んでいたようです。
 ですがやがて、周辺他国との小競り合いの中でトロウ国王に仕え、オング氏族と土地の安泰を図ることになります。

<歴史・闇種族の流れ着いた土地>
 トロウの歴史的に見た旧『オングリバス』は存在法が改定される以前、各地を追われた闇種族達の部族の流れてきた土地という一面を持っています。
 こうした闇の流民達に対して、代々のオング侯爵は彼らから敵対してこない限り、存在法の適用をしてきませんでした。
(95歳で亡くなった前領主ドミエステルに至っては、法改正前から裏で積極的に闇種族達と親交を結んでいた節があるとさえ言われている程、なんにもしませんでした。)
 現在この闇種族達は、人間や他の種族との対立を好まぬが故にこの領土の大半を占める森の深遠で暮らしを営んでいます。外界との接触を自ら絶っている為に現在のトロウの社会情勢をまったく知らない部族も多々存在しています。

<セフォー侯爵の統治>
 ごく最近この地の統括を始めたばかりのセフォー侯爵はかなり多忙な日々を送っています。
 前領主オング侯爵が領地経営に熱心でなかった為です。
 目標は産業の振興、各周辺諸国との交易、森林土着の各種族、領民への統治への理解と協力要請、教育など様々です。侯爵は現在、それらを行う為の政策発案や調査、そしてそこに発生する問題を処理する為の人材を広く求めています。
 侯爵自身は以前、元々特定の領地を持たない一代爵でトロウに住んでいた為、時折噂に名高い『月灯り亭』の冒険者に助力を求める事もあるようです。(最近は自身で依頼に来る事はありませんが。)
 また、侯爵はその領土開拓を進める上で、政策上、イーヴノレル神殿を建立、神殿より高位司祭を招きいれ、領内での布教・信仰を推奨しています。

<現状の主な人物・団体>
『レイモンド・セフォー侯爵』
人間・24才・男  誠実な青年貴族。土着豪族オング氏の縁。

『セフォー侯爵家臣団』
 若き侯爵を支える若手の騎士爵を持った家臣団。旧オング侯爵に仕えていた騎士達も在籍しています。

『刀匠グラコス』
 トロウに隠れ住んでいた変人刀匠。じめじめした所が好みであり、現在セフォー侯爵お抱え。腕はいいらしいのですが……。

州設定者:ぱぱ


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