領名 = メルゴルン
領主名 = ジャンラルダイン=エンルザード(人間)
都市名 = ルーバーグ、ウェンクレス、レルトフ
【概要】
古来より東からの交易品が行き交う重要な交易路であり、またニギリキス湾にも面しているため、船による交易・回船業も活発な州となっています。
しかし、メルゴルン州の東の境には、ヴィルザラク州から発し南のカストラート州へと続く大山脈がそびえています。そのため、東方への交易路は、山脈傍にある都市ウェンクレスから、山々の下に広がるドワーフたちの通廊を通って36番州へと至っています。
気候はやや熱く湿潤で、季節によっては雨量も多く、大山脈からは何本もの大きな川がニギリキス湾、そしてカストラート州へ水を流し込んでいます。
また、北の州境には広い範囲で森が広がっています。
州のそれ以外の部分は平地で、草原が広がっています。
【都市】
主な都市は中央のルーバーグ、東のウェンクレス、西のレルトフの3都市です。
ルーバーグ
ルーバーグはメルゴルンの首都に当たる大都市で、豊かなニギリキス湾諸州の中心都市のひとつとして、大規模な人口を抱えています。
この都市には領主の館の他に、メルゴルン商人ギルド本部、メルゴルン盗賊ギルド本部、ト・テルタ神殿、クオン神殿、アグラム神殿、アルカーナ神殿、ヴァルンツェ神殿、が存在します。
商業が非常に活発で、特に交易品の売買によって多大な利益を上げています。また運送業(商人ギルド管理化)も発達しており、西へ東へ北南へと膨大な積荷を素早く届けます。
ただ、各国からの密輸品、人種も多く入り込んできているため、街の北側に闇市やスラムが形成されています。
さらに、領主のジャンラルダインは商人ギルドだけでなく、治安協力を題目に盗賊ギルドとも公に連携しており、そのためこの街では盗賊ギルドが商人ギルドに次いで大きな力を持っています。当然この二つのギルドはライバル関係にあるためお互いを敵視し、しょっちゅう衝突をしています。
ウェンクレス
ウェンクレスはトロウにとって商人の東玄関とも言われる街です。大山脈のすぐ近くに位置するこの街は東国の品々や建築物が立ち並んでいて、非常に鮮やかです。
また、街のすぐ近くにはドワーフの地下都市へと通じるトンネルがあります。このドワーフの地下都市と地下街道網は山脈を潜り抜けて東隣の州(36番)へと通じており、東方への交易路もその地下通路を利用しています。
この街には、ウェンクレス大劇場、クオン神殿、ト・テルタ神殿、ヴァルンツェ神殿、商人ギルド支部、盗賊ギルド支部があります。
ウェンクレス大劇場は街道を旅してきた商人や、これから東に向かう人々を持て成すために作られました。ほぼ毎日のように何かしらの演目があり、また大浴場も完備されているため、この街一番の娯楽施設となっています。
レルトフ
レルトフはニギリキス湾に面した沿岸都市で、東国の交易品を西に運ぶ重要な玄関口になっており、回船業が特に活発で、トロウの沿岸一帯を航海する船の3割はこのレルトフの回船業者と言われています。
主な施設にト・テルタ神殿、ヴァレンツェ神殿、商人ギルド支部、盗賊ギルド支部、回船ギルドがあります。回船ギルドはメルゴルンに商人ギルドができる以前から存在した古参勢力で、レルトフにおいて一番の影響力を持ちます。ただし、商人ギルドとは同盟関係にあり、そのためこの街の盗賊ギルドはたいした力を持っていません。
海上密輸は当然存在し、摘発もされていますが、回船ギルドそのものが関わっている事も多い様です。
【差別意識】
古来より東との交易が盛んだったため人種そのものに対しては殆ど無いといっていいでしょう。しかし、貧富の差による差別は存在し、特に商人ギルド所属の金持ちによる選民思想の特権意識は凄まじいものがあります。
スラムや闇市に対する政策も殆ど行われていないため、それらを管理している盗賊ギルドの権力増強に一役買っています。
担当者:ゆうやん
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