BACK
TOP
HOME
NEXT

 
   
 

■S担当地

領名 = ナシノッテ
領主名 = セシリ・ナシノッテ・スクルード
都市名 = クレーシェ・ラクア

【概略】
 ナシノッテはヴァルンツェ教の聖地があり、ヴァルンツェ信者が多いことで有名な領です。
 別名「水路の国」と呼ばれており、首都クレーシェ・ラクアを中心に網の目の様に水路が広がっています。そのため全土で馬車などではなく、ゴンドールやランティーと呼ばれる小型船が一般的な交通手段になっています。


 
 コジィ・マウに近く、都市の特殊性から多くの観光客が集まります。
 余り物事に拘らず、自由気ままに気の済むままに、という気質の土地柄のため住人達は他国の人間にも友好的です。
 何かを生み出す、と言うことに意欲的で様々な職人が集まります。
 特に東部にあるクレマナは職人達の町として知られ、各国から職人達が集まっています。

 また、都市部では性風俗産業と出産・育児業が盛んであり、領を挙げて保護されています。
 公営の風俗街は国内外でも最大級の規模であり、衛生面、治安面においても信頼されています。
 各所に点在する休養地には、毎年多くの妊婦が出産や休養に訪れます。中でも人気なのは海辺のエッテレスタです。

 

 女性の立場がやや強いものの、基本的に男女平等の領です。

 夏は日中の気温は25度程度、全体的に湿度が少なく、過ごしやすい気候といえるでしょう。
 また、冬は1年の間で最も雨の多い季節になっています。

 過去にコジィ・マウと戦争し支配下におかれたことがあります。

【歴史概略】

740年
 ナシノッテ建国

860年
 コジィ・マウ侵攻

861年
 コジィ・マウ撤退

880年
 第二次コジィ・マウ侵攻

883年
 コジィ・マウに対し降伏
 以降、支配下に置かれる。

1,040年

 8月 他領と武力同盟締結

 10月 独立戦争勃発

1,048年 11/15
 コジィ・マウとの停戦協定を締結 翌月、独立宣言が成される。
 以降、12月15日は独立記念日として、祝日となる。

1,362年
 現在に至る

【重要都市など】

 主な観光地 昼間広場 ルルコ寺院 ビストニ大橋 シュツルム山 遺跡群

@守護都市・セバリエ
 コジィ・マウとの国境近くに位置する都市です。
 元々、要塞でしたが近隣の村などが集まり都市化しました。
 コジイ・マウとの独立戦争の時、最前線になった都市で堀と城壁に囲まれています。
 しかし、戦争が終わった今、前線基地としての役目は終わったとして、観光地になっています。

 街には「昼間広場」と呼ばれる大きな広場があります。
 広場には噴水がありそれを中心に、西に娼婦(ミッシェイル・オレイユ)の像、東に女性戦士(レジーナ・セシリトル)の像が建っています。
 また、東西南北に大通りがあり、西に進むと「夜通り」、東に進むと「朝通り」があります。

 「夜通り」を進むと、公営性風俗産業区「白夜」があり、「朝通り」を進むと、大規模な出産支援施設があります。

@混在都市・クレマナ
 ナシノッテ東部にある、比較的大きな都市です。
 職人の街のとして知られ、世界各国から職人達があつまります。年齢種族関係なく腕の善し悪しで全てが決まるため、闇種族であっても重要な仕事を任されます。
 新人育成にも意欲的であり、製作系の専門学校や弟子をとる工房が多く存在します。
 この街で作られた物は品質が高いことで知られています。そのため、この街で作られた物は信頼性が高く、他で作られた同製品よりも数割増しで取り引きされています。
 これは、職人達の努力のたまものであり、品質の良い物しか納品しないという心構えによるものです。
 腕が良ければ、誰でも認められるため年齢種族が入り乱れているのも、この街の特徴です。
   

【各種施設】

@魔法士協会
 ナシノッテには魔法士協会はクレーシェ・ラクア、セバリエ、クレマナの三箇所にしか存在しません。規模はクレーシェ・ラクアが一番ですが、設備などはクレマナの方が充実しています。
   

【英雄・聖人など】

@レジーナ・セシリトル(1,031-1,047)
 元々はただの鍛冶屋の娘だったが敗戦の色が濃くなり始めた頃、国のためにと剣を取る。
 勇猛果敢な戦士として知られているが、策士として活躍したことの方が多く、幾つもの戦いを勝利に導く。
 独立戦争の行方を決めた「リーザ平原の戦い」にて、敵を大敗に追い込み敵将を討ち取るも、自らも討ち死にする。
 この領では勝負事の前や、気合いを入れる時「レジーノ!」と叫ぶ習慣があるが、それはこのレジーナの勇猛さから来ている。

@ミッシェイル・オレイユ(-1,040)
 出身などが不明のコルティジャーナ(高級娼婦)。
 独立戦争勃発前日、主導者のアジトに手入れが入るとの情報が入った時、囮として戦い死亡。
 彼女の働きがなければ、武器は没収され、主導者も捕まり、独立はなかっただろうと言われている。

@アストリア・ブラウネーベル(1,018-1,078)
 ブラウネーベル修道院の初代修道院長。

 戦争中、捕虜の待遇改善に努めたり、敵味方分け隔て無く治療するなどし、敵国から感謝される。
 そのため、敵と通じてるのではないかと疑われ、投獄されるが、戦争が終わり釈放された。
 その後、戦争孤児をひきとったり、復興支援に力を貸すなど、平和活動に腐心した。
 享年68歳。死後、その功績がたたえられ、コジィ・マウから感謝状が贈られる。

【交通機関】

 馬車はほとんど走っておらず、張り巡らされた水路を、船で移動します。

 安いランティーで目的地近くまで行き、そこから歩くか、ゴンドールに乗り換えるのが一般的です。
 ただし、ゆっくりと景色を楽しみたい、などの観光客はゴンドールに乗ることが多いようです。

@ランティー
 20人乗りの中型船で料金は10rk〜になります。
 運転手と車掌、機関士の三名が同乗します。
 蒸気機関で動いており、「煙吐き」の愛称で親しまれています。

@ゴンドール
 2〜4人乗りの小さな船で、料金は100rk〜。「ウィンディーネ」と呼ばれる女性の船漕ぎが乗っています。
 彼女らは、優れた船頭であると同時に、ガイドであり精霊使いです。
 また、「ウィンディーネ」はナシノッテにおいて、女の子がなりたい職業第一位でもあります。

@『セラフィムリーヴ』
クレーシェ・ラクアとセラーグ・ラウ(シーヴァレスタの都市)を行き来する定期船。
シーヴァレスタ設定"・定期船『セラフィムリーヴ』"を参照のこと。

【ナシノッテに住む人々*NPC】

ココンコッド・コンコッド・コンコード(男・30代)
 セバリエにあるナシノッテ観光協会本部の宴会部長。
 仕事の内容は年二回ある宴会の幹事をすること。あとは基本的に暇人間。
「みなさん何故か、給料泥棒と仰るんですよね。誰のお陰で宴会が出来ると思ってるのでしょう?」とは、本人の談。

@ガクシャ・シットール(男・60代)
 セバリエにあるナシノッテ観光協会本部の生き字引。
 職員や付近住人の相談役でもあります。
「ワシに分からんことはない。あるとすれば、それは今はない知識だけじゃ」
 でも最近ぼけてきたのか、時々間違ったことを教えることもしばしば。

@ミズミ・シャットーナ(女・18歳)
 ナシノッテ船頭ギルドに所属するウィンディーネ。
 普段はクレーシェ・ラクアで仕事をしているが、時々セバリエへ派遣される。
 セバリエ、クレーシェ・ラクアの街に詳しい。
 若いながらもダブル(ダブルに付いては、ナシノッテの習慣:リングを参照のこと)のウィンディーネである。
「水路の国、ナシノッテへようこそ!」

アイオリア・セイル・アデラート(男・70代)
 由緒あるが落ちぶれかけていた家を盛り返した人。
 柔軟な思考で近代的な発想を持つ。

 見た目は厳格な感じで格調高い人ですが中身は近代的な志向と合理性を重視した閑雅の持ち主です。  ディアナ・エセルシア・アデラートという孫がトロウで事業家をしているらしい。

【ナシノッテの習慣】

@浸水期
 ナシノッテ西部では、7月中旬から8月初頭にかけて、水の精霊力が高まり、床上浸水するほどの水がわき上がります。
 この期間中は、街の機能が一時的に止まり住人はそのほとんどが、家や旅先などでゆっくりと過ごします。

 また、この期間中に生まれた子供は縁起がよいとされているため、浸水期に合わせて子供を産む人も多いようです。

@リング
 ナシノッテ全土で見られる習慣です。
 ナシノッテで働く人々は皆、身体の何処か(外部から見える場所)にリングを付けています。
 これは、所持者の職業や階級を示すものであり、色、種類、部分、数によって表されます。

 ちなみに、ウィンディーネは、右手首に水色の水乙女を模したリング、娼婦・男娼は左足首に銀色の蛇を模したリングをはめています。

 また、リングには色が付いていますが、見習い期間中は全職業、白のリングをする決まりになっています。
階級と数は以下の通りです。
 ハーフベル:見習い期間(一個鈴付き)→シングル(一個)→ダブル(二個)→クロス(二個が交差)→トリオ(三個)→マスター(交差+一つ)

 普通、ダブルになるには5年以上かかるとされ、ミズミと同じ歳の人間は、シングルでも珍しいのです。

 このリングは身分証を兼ねていて、無くすと罰せられることもあります。

@住人の義務
 ナシノッテでは、専用の軍隊を持ちません。その代わりに、有事の際は技能を持つ人間が集まり、任務に当たります。
 戦闘技能を持つものは、犯罪者であろうと、国と王族を守るために戦う事が定められており、住人のほとんどはそれを了承しているのです。
 この風習はナシノッテが独立した後で、作られたものです。

 

【ナシノッテの食文化】

  ナシノッテでは主食としてパンはあまり食べられず、蒸かしたジャガイモやパスタやペンネ、ピッツァがよく食べられます。
 また、ジェラードと呼ばれる果汁を加工して作った氷菓子は、観光客や女性、子供に愛されています。

 暑い季節はジェラード、寒くなってくるとジャガチーズ(ジャガイモにチーズを乗せ焼いた物)が定番のようです。

 


BACK
TOP
HOME
NEXT