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【領土名】 領土名】
禁断の地・アバロン

【州都】
人類の領土として機能していない為都市は無く、要塞サンクチュアリが名目上の州都扱いです。

【領主名】
サンクチュアリの統治者テセウス・チェザーレが領主に相当します。



領土データ

【概要】
禁断の地と呼ばれるこの地域はトロウ国領の一部ですが無数の人外(魔物や不死者、異界の魔族等)が
徘徊する魔界です。人間は領地内の所々に散らばっている“勇者の民”と呼ばれる部族の数々と
要塞サンクチュアリに在住している“クルセイダー”と呼ばれる特殊部隊以外は殆ど居ません

アバロンの領域は全て結界で囲まれています。結界は天に向かって伸びる青白い光の壁で侵入も脱出も
不可能です。ただしこの結界は時に西南側が弱まり孔が開き、人外が出てくる事があります。

地図で領地28と35と34の境界線が重なる点に要塞サンクチュアリが築かれており、ここがアバロンと
その外を行き来する為の唯一の門です。結界は要塞内部には及んでいない為人も人外もここを通れば
出入りが可能です。

アバロンは長年トロウにとって頭痛の種でした。結界が破られ人外が外に出ればその被害は言うに
及ばずです。約50年前にアバロンの人外を駆除する試みがありましたが失敗に終わり、その後政府は
結界を維持する事を最優先としました。ただし、近年ではサンクチュアリ統治者の方針によりアバロン内の
探索も進められています。

ちなみに結界が弱まるのは決まってトロウ側でありエトラムルに面する結界は弱まった例がありません。
この為エトラムルは我関せずと言った態度です。何故トロウ側にしか被害が来ないのかは長年の
謎ですが、エトラムルが関与した形跡は見つかっていません。

サンクチュアリに配属されているクルセイダーはトロウ中央政府が管理している特殊部隊で、以下の
活動を随時行っています。
1:結界の外に出ようとする魔物を撃退する
2:勇者の民を援助する(という名目の監視)
3:結界のメンテナンスを行う
4:領内を探索する(冒険者が用いられる事が殆ど)
特に最後の探索活動は金食い虫なサンクチュアリの命綱になっています。

クルセイダーは上層部が神殿騎士を主としそれに盗賊協会や魔法士協会の派遣者が加わっています。
それ以外は殆どが消耗品扱いの冒険者達です。大多数は金や名声目当てですが正体を隠した
お尋ね者や奴隷として売られてきた者も居ます。

【人口】

人間種に当たる種族の総人口は推定2000人。実際に確認されているのは550程度でその内の500が
クルセイダー、残りの50が最寄の勇者の民の里の人数です。

勇者の民は大半が人間かハーフエルフでエルフも少数混じっています。彼等は昔アバロンがひとつの
国として栄えていた頃の民の末裔で“外人”を警戒しています。数十人、時には数人程度で部族を
形成しているのが常でそれぞれ“波の族”“空の族”などと名乗りお互いを区別しています。
部族間の関係は様々です。

クルセイダー達の種族構成は人間が半分程で残りの半分は色々な種族が混じっています。
ただし戦闘集団と言う性質の為ライグル等はまず居ません。

人外の存在の数は推測自体が無茶ですが、その殆どが人間種に敵対的な事だけは確かです。
勿論人外の世界でも食物連鎖や生存競争はあるので無制限に増え続けている訳では無い模様です。

【言語】

クルセイダーは当然共通語を用います。勇者の民はほぼ全てが神聖語を話せる上、多少アクセントが
おかしいですが共通語も話せます。会話が可能な人外の存在達は勿論各自が話せる言語を
用いています。地方語の場合は共通語になります。

【宗教】

クルセイダーの上層部は神殿騎士が多い物の、布教する相手が居ない為宗教活動は個人が自主的に
行っている範囲を超えません。この為複数の信仰が表面上は諍いを起こす事も無く共存しています。

クルセイダーに神殿騎士が派遣されるのは勿論サンクチュアリを死守する為ですが、これは時間と共に
権力争いに利用される様になりました。“アバロンの魔物と戦う”と言う勲章目当てに各神殿が競い合った
結果、教義の差故アルカーナやアグラムが多くの名誉を得た一方イーヴノレルやクオンは権力争いに
負け騎士を派遣できない事すらあります。

勇者の民は皆“オムニ教”の信者です。この宗教は全ての神の親である(と彼等は主張する)
“最初の神・オムニ”を崇める物で性質上十二神の宗教とは相容れにくく、特に役割が被ってしまう
アルカーナ教とは相反しています。この為部族によっては“外人”を宗教上の敵とみなす事もあります。

【政体】

クルセイダーの指揮官となっているのはアルカーナ神殿騎士のジュリアス・ユグドラルですが実際の
統治は政府から派遣された役人のテセウス・チェザーレが行っています。テセウスはサンクチュアリの
管理を行いつつ本国や各神殿との交渉をワンマンで行っている事実上の独裁者ですが、敏腕な為に
支持を得ています。

クルセイダーを直接指揮しているのはジュリアスですがテセウスは「依頼をする」と言う形でジュリアスに
命令を下す事が出来ます。ジュリアスが反抗した事はありませんが水面下では穏やかならぬ雰囲気も
漂っています。

【経済】

サンクチュアリおよびクルセイダーは長年トロウの金食い虫でしたが52年前テセウスが統治者として
派遣されて以来様々な改革によって赤字が黒字に転じました。テセウスはこの功績を認められ統治を
任され続けています。テセウスは神殿騎士中心の“軍隊”に大勢の冒険者を取り入れ以下の利益が
見込める活動を“産業”にしました。

@自然資源:未開のアバロンには手付かずの鉱脈(奥地ではレアメタルや宝石の発掘も見込めます)や
珍しい薬草など資源が余っています。

Aモンスター狩猟:アバロンに住むモンスターは実に種類が豊富で金になる物も少なくないです。
リュンクスやユニコーンの目撃例もありますし、異界の魔獣の毛皮などは好事家に売れます。

B遺跡発掘:勇者の民の祖先が築いた文明の名残です。いわゆるダンジョンアタックですが、他の領土と
比べて未開の部分が圧倒的に多いのでその分“遺跡”の数もはるかに多いです。

C勇者の民との貿易:友好的な勇者の民は物々交換(ルクスは使用していない)に応じてくれ、彼等の
独特の文化の産物はアバロン外では貴重品となります。主に武具や鉄製品、砂糖や香辛料などが
喜ばれます。

テセウスは上述の活動でサンクチュアリを潤すと同時に影響力を減らされた各神殿に対し神殿騎士の
功績を強調し冒険者の成果も騎士のお陰と言うプロパガンダを広める事で円満な仲を保っています。

【軍隊】

クルセイダーは30人程の神殿騎士達が名目上は150人前後の冒険者達の上司として命令を
下していますが、個人レベルでの実力は冒険者達の方が平均的に高いです。ただし危険な任務は大抵
冒険者達に回され、その分死亡率も高いです。騎士達は労せずして名声を手に入れられ、冒険者達は
危険と引き換えに富を得られると言うこの相互利用関係は健全な物ではありませんが利害関係が
はっきりしている為安定しています。

非戦闘員は300前後です。テセウスの補佐、給仕係や清掃員、行商や技術者などクルセイダーの生活を
サポートする人達です。

クルセイダーは冒険者、神殿騎士共に精鋭揃いでありファイターならば3LVで下っ端扱いされる程で、
5LV以上の達人も珍しくないです。具体的には 1〜2LVの“駆け出し冒険者”では門前払いをくらい、
3LVで下っ端もしくは新人、4LVで一人前、5LV以上でエースもしくは部隊長クラスです。ツキアカの
ランクで考えるならBCが下っ端、Bが中堅、SAがエースクラスになります。

ただしクルセイダーは正規の軍隊としては機能しません。冒険者達を長期的に雇い続ける金が無く、
ひとつの軍隊として機能する様な編成も訓練も施されていないからです。

勇者の民については部族によって戦闘要員の数や力量が違いますが数の都合上軍隊にはなれません。
神聖魔法は使えない方が珍しい位ですが司祭クラス以上の実力者は少ないです。

【交通】

アバロン内の移動手段は基本的に徒歩です。獣道すら無い場所が多い為馬車や馬で移動するのは
地形の点でも安全面でも無理があり過ぎます。

勇者の民達は部族間の行き来に「ズーズー」と呼ばれるダチョウの様な4m大の飛べない鳥を用います。
ズーズーは元は異界の魔獣だったそうですが勇者の民に懐きだし家畜化された鳥でその巨大な背中には大人が5〜6人乗れ、移動速度は馬と同程度です。スタミナや気性、世話のしやすさ等の点では
馬に劣りますが地形を選ばずに走れると言う利点がありアバロンの深部に踏み込む際には必要不可欠と
なるでしょう。ズーズーは勇者の民が部族間を問わずに大事にする鳥であり、“外人”が貸してもらうのは
簡単な事ではありません。

【施設】

サンクチュアリは別名“冒険者のメッカ”と呼ばれる程冒険者向けの設備が整っています。
武器屋防具屋道具屋は勿論、宿舎に訓練場に食堂、果ては色町まであります。小規模ですが神殿
(宗教問わず)や魔法士協会支部もあり、武具の発注や魔化まで可能となっています。

特筆すべきは常に9LVプリーストが神殿に滞在し、希望者は蘇生魔法をかけてもらえる事です。治癒や
蘇生が容易な反面、借金まみれになりサンクチュアリを出られなくなる冒険者も居ます。

勇者の民からは友好的な部族相手でも、期待出来るのは宿や細々な支援、物々交換程度です。

人外の存在達の中では稀に人間達に友好的、または中立的な存在も居ます。彼等と交渉を持つ事も
幸運な冒険者なら有り得るかも知れません。



歴史

【概要】

アバロンは昔は自然を愛し旅人を快く迎える人々がひとつの王国を築き上げていたそうです。しかし
約500年前に王宮から突如湧き出た人外達によって王家は死に絶え、国民も大勢の犠牲が出ました。
この時現れた人外の中にデーモンなども混じっていた為異界への門が開かれたと言う仮説が
有力ですが、確認は取れていませんしそもそもどうして開かれたかも謎のままです。

人外の数は少しずつ増え続け、アバロン国民は対処出来なかった為同盟国であったトロウに救援を
求め、トロウはこれに応えました。しかし時期が遅れた為増え続ける人外の群れに対応出来ず、消耗戦で
防衛線を引くのが精一杯でした。このままでは戦線が崩壊しトロウにまで攻め込まれてしまう事が明確に
なった時、アバロンの一人の賢者がアバロンの国全てを結界内に封じ込める事を提案しました。彼と
各神殿から選ばれた十二人の大司祭達がその命を全て魔力として燃やし尽くした結果、アバロン全てを
囲む結界が施され人外達は外に出る事が出来なくなり、トロウは戦火を免れました。

その後アバロンは名目上はトロウの領地となりました。アバロン国民達はトロウに移住する者も居ましたが
大多数は魔境と化したアバロンにとどまる事を選び、何時の日か彼等の愛したアバロンを取り戻そうと
誓い合いました。彼等は自らを勇者の民と呼び始め、トロウでも様々な念を込めてその呼び名が普及して
いきました。彼等と彼等の子孫は今も日夜戦い続けています。

【公的タイムライン】
グラード暦1094年
トロウ国とアバロン国がお互いの存在を知る。
グラード暦1102年
トロウ政府とアバロン王朝が国交を始め、その年の内に同盟を結ぶ。以後、交流や貿易が盛んになる。
グラード暦1159年
アバロン王宮から人外が出現し王国が崩壊する。
グラード暦1160年
結界によりアバロンが封印される。アバロンはトロウの一領地となる。
グラード暦1305年
トロウ政府が討伐軍を組織しアバロンの人外を駆除し召還源を封印しようとしたが失敗に終わる。
大損害を被ったトロウ政府は以後サンクチュアリを死守する事を優先する様になる。
グラード暦1310年
テセウス・チェザーレがサンクチュアリに派遣され劇的な改革をもたらす。以後サンクチュアリは
冒険者のメッカとなりアバロン内の探索も開始される。



文化的特色

【オムニ教】

勇者の民が例外なく信仰している宗教です。この教えは以下の唄の形となっています。

初めはオムニのみが居た。しかし彼はただ居たのみだった。彼は自らが居る事の出来る場所を望んだ。
こうしてオムニの居る世界が在った。しかし彼は一人だった。彼は自らと共に居る事が出来る存在を求めた。
こうしてオムニ以外にも神や女神が現れた。彼は喜び神達と幸せを分かち合った。彼は与え、受け取った。
こうして神や女神達も幸せを分かち合った。しかし何時しか彼の与えは拒まれ何も受け取れなくなった。
神や女神達は彼の与えた幸せを不幸せで返そうとした。
オムニは憂い、嘆いた。しかし彼は神や女神を許し、自由を与えた。彼は今一度彼の与えを求める者を探した。
こうして我らが現れた。しかし彼は我らから受け取る事を求めなかった。彼はただ与えるのみだった。
こうして我らは幸せを与えられた。彼はひたすら与え続けた。彼は幸せを分かち合う事を諦めた。
こうして我らは幸せに満ちた。しかし何時しか我らは分かち合う事を望んだ。我らは彼の与えた幸せを
幸せで返そうとした。
オムニは驚き、喜んだ。しかし彼は我らをいぶかしみ、試練を与えた。彼は今一度分かち合える者達を待ち始めた。

勇者の民の多くは“試練”が500年前の天災を指していると考えこの苦難を乗り越え彼等のアバロンを
取り返した時に偉大なる時代が始まると信じています。

【種族差別】

皆無と言って良いです。クルセイダーは実力主義の為有能な者は種族に関係なく歓迎されます。
勇者の民は種族を問わず「自分達」か「別の勇者の民」か「外の者」としか区別しません。



地理

【周辺領地との交流】

サンクチュアリが物資調達の為に行商を受け入れる事とトロウ政府とのやり取り以外は何の交流もありません。

【気候】

アバロンは基本的には四季がはっきりした温帯地方の気候ですが結界が精霊も遮断する為
閉じ込められた精霊力が様々な場所の湿度や気温、土壌等を狂わせています。このなんでもありな
環境は冒険者達にとって大きな敵となるでしょう。

【地形】

上述した通りアバロンの精霊力は乱れている場所も少なくない為、地形も砂漠、荒地、密林、永久凍土等
様々です。精霊の流れは大筋では狂ったまま変わらないのか、地図を作る事は可能です。
乱れていない場所も多くあり、それらはシリル砂漠の熱風が届かない数百年の間に温厚かつ肥えた
土地と化しました。元のアバロンはサバンナや砂漠が多い地域でしたが、今では完全に過去の話です。



重要地点(サンプル)

【波の族の里】

サンクチュアリから西南方向に徒歩半日の距離にあるこの集落にはクルセイダーにとって最も身近で最も
協力的な勇者の民の部族、波の族が住んでいます。この50人程の部族は優秀な歌い手で、特に集団で
歌う事によって力を発揮し人外からの被害を抑えていました。しかしクルセイダーの援護が得てからは
一箇所に定住する事が可能になり、クルセイダーの支援も積極的に行い始めました。
ズーズーの貸しつけ、物々交換、他の部族との橋渡し等をここでしてもらえます。

【腐海】

サンクチュアリより北に徒歩で4日間(ズーズーなら一日)の距離にある湿地帯です。濃い樹木が頭上を
覆ったこの地域は真昼でも太陽の光が届きにくく、アンデッドが好んでうろつく場所です。沼地の奥には
神殿らしき建造物が立っている事が“ビジョン”によって確認されていますが、内部は未探索です。

【コロシアム】

奥地に踏み込んだ冒険者達がみつけた場所でも一、二を争う奇妙な場所です。ズーズーで波の族の
里より更に二日南西に進むと見えてくるここは今は無きアバロン王国が築いた競技場を知性の高い人外達が血なまぐさい憩いの為に作り変えてしまった闘技場です。

腕に自信のある者なら人外だろうと勇者の民だろうと冒険者だろうと参加が許され、勝者のみが望む物
全てを手に入れられ敗者は大怪我で済めば幸運な方です。当然賭けるチップはルクスなどではなく、
宝石や貴重品、はては己の肉体、命、魂までにも及びます。コロシアム内では私闘は禁止されている為
参加しない限りは比較的安全で、大胆な冒険者が休憩地点として使った例もあります。

このコロシアムを仕切っているのはミスター・ビザールと呼ばれる人間の中年男性に見える人物で、
彼が選ぶ挑戦者に勝てば冒険者達に助力してくれたり勇者の民も知らない様な情報を教えてくれたり
します。ただし、賭けるチップは生贄やら心臓やら精神やらと非常に物騒な物ばかりですが…

【王都カノン】

アバロン王国の王宮のすぐ側には王都カノンがあり、人外が出現した際一番早く被害を受けたのも
このカノンでした。今は人は住んでおらず無数の人外がさ迷っており、周辺に勇者の民も発見されて
いません。この為探索はほぼ不可能とされ、サンクチュアリから西北西に向かえばズーズーで一週間で
辿り着ける距離にも関わらず未探索のままです。一体何が500年前の天災を齎したのか?
その鍵はここにあるでしょう。



重要人物(サンプル)

【テセウス・チェザーレ】
基本データ: エルフ 男 258歳
外見:金髪で色白の長身痩躯の男で、鷹の様な鋭い顔つきをしておりある意味エルフの典型的な
美形像から外れている。質素なスーツの上に伊達眼鏡をかけ、何時も目を細め薄い笑みを絶やさない。
立場:サンクチュアリの統治者。52年前にサンクチュアリを任されて以来、劇的な功績を挙げ統治者の
椅子に座り続けている。
性格:温厚で礼儀正しく、親切にすら感じられるが同時に酷くドライでシニカル。冷酷さや狂気すら
笑顔の奥に見え隠れする。
所有技能:セージ6、ポリティシャン7、マーチャント5
参考台詞:
「ようこそ、冒険者の皆さん。私がここ、サンクチュアリの管理者のテセウス・チェザーレです。統治者?
ははは、そんな大袈裟な肩書きは勘弁して下さいよ」
「私も随分昔に冒険者をやっていた頃がありましてね。皆さんの働きには大いに期待していますよ。
あ、それと勇者の民の方々とはくれぐれも仲良くしておいて下さいね」
「今月の死者は…ふむ、先月より減少していますね。しかし今年全体で見れば例年より多くなりそうなのは
やはり探索頻度を上げたからでしょうね。まあ、必要経費と割り切りましょうか」
「この世は美しい…光と闇。善と悪。正義と腐敗。人と人外。希望と絶望。歓喜と悲哀。相反する物同士が
意味も無く永遠にぶつかり合い、掛け替えのない血と命と魂を散らしあう。さながら、花吹雪の如く…
素晴らしく美しい。そうは思いませんか?」
「真実ですか?私は何も知りませんよ。だからここに来たのです。分かったら、私に教えて下さいよ」

【ジュリアス・ユグドラル】
基本データ: 人間 男 34歳
外見:肩にかかる程度の銀髪の大柄な男。アルカーナの紋章入りの甲冑の上に緋色のマントを羽織り、
バスタードソードやラージシールドなどで常に武装している。
立場:クルセイダーの指揮官。部隊分けや任務の振り当ては彼が行っているが、大筋はトロウ政府と
神殿が定めた方針やテセウスからの“依頼”を優先させられている。本人は自分が望む程頻繁には
探索に行けない。
性格:これぞアルカーナの神殿騎士、と言わんばかりに正義感と勇気に満ち溢れた男。ただし
政治的能力はあまり高くないのか政府や神殿、そしてチェザーレの半ば言いなりとなっており、
それに対して多大な不満を抱いているともっぱら噂されている。
その代わり本人の実力は戦士としても神官としてもかなり高く、指揮能力もあるので戦闘要員達からの
人望は決して浅くない。
所有技能:ファイター6、プリースト(アルカーナ)5、セージ2、レンジャー1、コマンダー4
参考台詞:
「諸君、私がクルセイダーの指揮官、ジュリアス・ユグドラルだ。君達に対する命令は基本的に私から
下される。規律を乱す者は容赦なく処罰するので心得ておくように」
「政府も神殿も何を考えていると言うのだ。危険な事は冒険者任せで我々神殿騎士は甘い汁を吸うだけ…
これのどこが聖戦士なのだ!」
「アルカーナよ…貴方を否定する信仰に勤しむ勇者の民を助けるのは正しい事なのですか?」
「テセウスめ…!人の命を何だと思っている!冒険者達が承知しているからと言って、彼等を使い捨てに
して良い訳では無いだろう!!」
「バローア殿か…メッシーナ様か…それが問題だ」

【スェーシス・バローア】
基本データ: エルフ 女 300歳以上
外見:小柄な緑髪と蒼瞳が印象的なエルフの女。体格的にはどうしても少女の様にしか見えないが踝まで届く虹色のローブが不思議と年長者の雰囲気を醸し出す。
立場:100年以上居座っている魔法士協会からの派遣者の長。心優しい彼女は悲壮な決意で
サンクチュアリを守る神殿騎士達の助けになろうと尽くしてきた。長年の努力の甲斐あって魔法士による
サポートは随分充実したが、テセウスが来て以来命知らずの冒険者が増えてしまったサンクチュアリの
現状には戸惑っている。
性格:真面目で非常に心優しく、サンクチュアリのアイドル的存在。神殿騎士達が細々と守り通してきた
サンクチュアリに愛着を持っているが、今は自分の行うサポートが逆に冒険者達を死に
追いやっているのではないかと苦悩する毎日。気弱な性格も災いしてか、たまに話しかけてくるテセウスに
良い様に手玉に取られている。
所有技能:ソーサラー5、セージ5、エンチャンター6
参考台詞:
「あの…お願いですから、無事に帰ってきて下さいね…」
「命を賭けてでも、富を手に入れたいんですか…?私には分かりません…」
「魔力投与する時、皆が死なないでって、願いを込めているのに…どうして…」
「テセウスさま、教えて下さい…一体何が正しいんですか、私はどうすれば良いんですか…?」

【クリスティ・メッシーナ】
基本データ: 人間 女 19歳
外見:雪の様に白い肌と血の様な赤い髪の持ち主。まるで幽霊の様に気配が薄く、正面から見ても
本当はそこの居ない様な錯覚を受ける長身の女。体のラインが全く出ないシスター服をまとっている。
立場:蘇生魔法要員としてアグラム神殿から派遣されたサンクチュアリ内部神殿の神殿長。ただし
ペーパーワーク等はジュリアスが全て受け持っており、彼女は死傷者に治癒魔法や蘇生魔法を
かけるだけ。プライベートは私室に篭ってすごしており魔法をかけている時以外はみかける事は無い。
性格:事務的を通り越して機械的と言える程淡々としている。感情を見せる事は皆無に近く、説法を
述べる時もまるで棒読み。
所有技能:プリースト(アグラム)9
参考台詞:
「貴方達ですね?私の力が必要なのは」
「神に祈るのです。さすればもう一度戦う為の力を授けて下さるでしょう」
「この聖戦にも何時か勝利と言う終止符が打たれるでしょう。それまではひたすら戦うのみです」
「借金で隷属させられている冒険者が居る?ええ、知っていますが………済みません、話の意味が
分かりません。何か問題があるのでしょうか?」

【ジン】
基本データ: ボーンレット 男 38歳
外見:凸凹だらけの外骨格が目立つ中肉中背の男。汚れた風貌の中で眼だけはぎらぎらと輝いている。
愛用のシャイグ・タンは相当な業物。
立場:冒険者達の中の大ベテラン。一生遊んで暮らせる程の富を稼いだ武勲者だが本人曰く「街に戻ると
何時殺人に走るか分からない」との理由でサンクチュアリに留まりつづけている。武器戦闘と
サバイバルならばサンクチュアリでも1,2を争うと言われ、しばしば単独でも任務を成功させてしまう
言わばスーパーエース。ただし強すぎる為に立場が危なくなっていると言う噂も。
性格:好戦的で常に興奮している。物を壊す感覚を何よりも愛し、頻繁にモンスターハントに出かけないと
殺害衝動が抑えきれなくなる。血の飢えが満たされている時は大人しい無精者で、特に非協力的では
無いが彼が強く求める物は破壊だけなので交渉などは難しい。
所有技能:ファイター7、レンジャー4
参考台詞:
「あー…なんだ。新入りか?俺はねみぃんだ、うせやがれ…」
「うーひっひっひ…壊したくなってきたぜぇえ」
「ここは良い所だぜ。思う存分暴れて上手い物食って良い女抱けて好きなだけ寝ていられる。天国だ」

【シェリィシバ】
基本データ: ハーフエルフ 女 40歳
外見:とりたてて美人とは言えない普通のハーフエルフの女。茶髪に茶瞳と目立つ所がないのがむしろ
目立つくらい平凡な外見。
立場:波の族の族長。先代の娘で、クルセイダーとの協力関係を築いた事で若い身ながら
部族の信頼を得ている。
性格:真面目で働き者。裏表の無い性格で、クルセイダーを全面的に信用している。
所有技能:バード5、レンジャー3
参考台詞:
「ここに生きて帰ってきて下さいね」
「勇者の民の中には貴方達外人を敵視する族もあります。どうかお気をつけて」
「ズーズーは私達に取って大切な存在です。くれぐれも、大事にしてくださいね」

【ミスター・ビザール】
基本データ: 種族不明 男? ?歳
外見:怪しいカジノの支配人、と言ったいでたち。一見愚物にすら見えるその外見は、常に怪しく光る
目つきで剣呑な物に。外見は人間そのものだがその独特のオーラ故悪魔と言われた方が納得しやすい。
立場:コロシアムの支配人。どこから持ってきたのか分からない財宝や知識を沢山持っており、人外達に
エンターテイメントを提供する事で支持を得ている。
性格:約束は守る、と言う点だけは評価出切る人物だが逆に言えばそれだけ。人道、倫理、良識などを
わきまえた上で侮辱する事を楽しみにしているある意味分かりやすい悪党。ブラックジョークも好む。
所有技能:不明だがマーチャントやマネージャーなどは所有していると思われる
参考台詞:
「ようこそ私のコロシアムへ。ああ、別に殺し合むとか、苦しい読み方はしなくて良いですからね?」
「勝てば大抵の物は手に入りますよ。勝てばね…ああ、何が欲しいか、何を賭けるかは事前に話し合いで
ちゃんと決めて下さいね。それと、勿論“私の命”はあげられませんよ」
「わざわざここを人の住める土地にしたいんですか?ご苦労様です。働き蟻って本当、尊敬しちゃいますよ」
「チップは…そうですね。貴方が負けたらそこの女の子を淫魔に転生させるとかはどうですか?」

州設定者:VGAP


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