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【領地名】フローヴァルト
【領主名】エアホルン=《ティーフグリュヌ》=フローヴァルト
【都市名】グローゼヴァルト

・特色:農耕、牧畜、林業
・地勢:森林、丘陵
・人口:8千人
・種族:人間、エルフ、ダブル、カオエルフ、他
・農業:茶葉やスパイス類が特産
・宗教:突出した勢力を持つ宗派はありません。強いて言えば自然信仰が強いです。
・協会:魔法士協会、盗賊協会、商業協会

【領地概要】
 西に大森林地帯を持つセフォー・グリバス領、南に荒野を持つ丘陵地ガラリエ領と言う自然環境に囲まれた、聖エトラムル王国との境界線にある領土です。
 セフォー・グリバス領から続くグリープスが領土の北側を占めており、南はガラリエ領から続く丘陵地になっています。この地に住まう者はグリープスに拠って自然の恵みを得、丘陵地にて自らの技術を以て、生活の糧としています。また、領土内には川や湖も存在し、土壌も優れています。

 住民の主たる種族は人間で占められていますが、領主がエルフのためか、エルフの割合も少なくありません。また、領主の昔からの計らいでこの領土では以前から種族間の差別はさほどきつくなく、カオエルフやダブルと言った、他では蔑視されがちな種族でさえも、一介の市民として活躍しています。

 一見、領政や土壌、産業から見てかなり恵まれた領土なのですが、その人口は8千人とかなり少ない状態です。これは国境線を守る一領土である上、交通の要となるサラディン鉄道の通る場所から離れているためです。
 また、領主エアホルンは領民へのサポートが適切に行われるには、多すぎる領民は望ましくないと考えており、来るものは拒まないものの決して積極的な受け入れをしているわけではありません。
 それが、恵まれた領土でありながら人口が少ない理由となっています。

 フローヴァルトは、自然に恵まれた領土ですが、その分遺跡などはほとんどなく、冒険の舞台となるのはほとんどが自然が相手となります。自然に出来た迷宮の踏破や、精霊の以上を鎮める事が主だった内容になるため、冒険者の仕事としてはかなり偏る事となります。
 また、領民の多くは寛容な領主に対し不満を持っているわけではないのですが、中には過激な者がおり、騒ぎを起こす事もあります。『ツヴァイコプフ=シュランゲ』と呼ばれる組織がその最たるもので、エアホルンはその対処に関しては決して容赦しません。

 フローヴァルトは存在法の改正前からエアホルンが領主として治めてきました。その年数はあまりにも古い事から誰もわからないほどであると言われています。
 エアホルンは元来温厚な性格であり、種族間抗争を良しとしない価値観を持っていました。そのため、古くから闇種族への対処も他の領土よりは軽度なものにしたり、保護区を設定してそこに住まわせたりと、内密にではありますが存在法を無視してきました。
 そのため、この領地内では大規模な種族間抗争などは表立っては行われてきませんでした。
 ただし、闇種族の中にはそれを良しとしない考えを持つ者も少なくなく、却って一部の闇種族を刺激してしまったのも確かです。小競り合いレベルではありますが、存在法の改正以降も闇種族を主たる勢力とした反領主勢力がいくつも蠢いており、官憲の力を最大限に行使してもその摘発が完了する事はありません。現在でも、未だにその争いは続いているのです。
 大まかな歴史も現状も暗い部分があまり見受けられない領土ではありますが、その分裏側では深い傷が残っている領土でもあります。

【都市】
・『偉大なる森』グローゼヴァルト
 この領地の主要都市グローゼヴァルトは、『グリープス』と丘陵地のちょうど境目に作られた都市です。地理的にはちょうど領地の中心に位置する事になります。この領土の大部分の商業はこの都市からなっており、他の街や村では小規模な商店は連なっていても大きな取引は為されません。
 グローゼヴァルトの商業レベルはトロウ市などの大都市に比べるとお世辞にも高いとは言えませんが、聖エトラムル王国との門の一つでもある事から、トロウ中心部ではあまりお目にかかれない珍品を見つける事も出来るでしょう。
 外縁部は農業区画となっており、農民はそこに暮らしています。
 その中に商業区画、またその中に領主の城があります。
 12神殿や魔法士協会、盗賊協会は商業部にあります。また、ここには目立った貧民層がなく、スラムに該当する場所はありません。仕事がないものには仕事を斡旋するシステムが充実しており、病気や年齢的な理由で働けない者には福利厚生的な施設もあります。

・『国境都市』フロイントーア
 聖エトラムル王国との国境にある都市で、都市の中央に国境線と、関門がある一風変わった都市です。
 関門を挟んで西側はフローヴァルト領、東は聖エトラムル王国領となっているため、都市としての施設も中央から西と東で二つ通りの様相を呈しています。
 市民に限っては簡単な手続きで行き来できると言う特別な条例があり、市民にとっては気軽に2つの国を行き来するのは日常の事のようです。
 ただし、この都市の住民は他に比べて管理が厳しく、生半可な事では住民権は得られません。
 そのためか、偽造市民権も多く発行されており、役人の頭を悩ませています。


州設定者:鳴瀬


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