東京都を西から東へ流れる多摩川は、主な支流としての「丹波川」・
「日原川」・「秋川」・「淺川」等を含めた全流域が126kmの川である。
日本一の大都会・東京都下を流れる川として、昭和30年代後半の高
度成長期には、中流域から下流域にかけてかなりの「汚染川」となり、
一時期「魚の住めない川」とも呼ばれた事もありました。しかし近年…
徐々に浄化され各種の魚が生息する川に生まれ変わりつつあります。
特に都下…羽村市の「羽村堰」より上流は水量も比較的安定し水質も
良く…漁協の鮎、ヤマメ、虹マス等の放流事業が盛んで毎年多くの釣
り人が訪れています。又年間を通じて川遊び、行楽の人々の絶える時
がなく、東京のオアシスとして日帰りレジャーの定番スポットになってい
ます。
更に上流の青梅市内では、上流に向かって様々な渓相美を見せる湾
曲した流れが連続しており、近年はヤマメ、鮎釣りのメッカになっていま
す。しかし、ここ数年は、川の性質が少しずつ変化し始めており、加えて
釣り人の増加、カヌー修行の人々の増加、川鵜の被害等により魚の数
がかなり減少傾向にあります。
上流の「御岳渓谷」周辺には多くの観光スポット…「川井玉堂記念館」
「御岳美術館」・「かんざし美術館」があり、川沿いに渓谷美を満喫できる
「遊歩道」が続いています。最上流には、東京都の水瓶である人造湖の
「小河内ダム」…通称:奥多摩湖があります。
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