ドイツ・中欧 疾走編 
2006年6月



ピランの中心部広場。私のバカンスがようやくここから始まった


6月11日/6月12日/6月13日


6月12日(リエカ〜via:コーペル〜ピラン)

あのっ、あのあのっ!めっちゃ晴れてるんですけどっっ!!!(感動)。
もう、ほんっ・・・・とうに嬉しくて嬉しくてくるくるひとりで回って踊りたいくらい嬉しくて。もうこれでコートを買わずにすむのかしらっ!みたいな。私の体感温度で計った感じ、きのうまで10度〜18度って感じだったけど、今日はたぶん23度〜28度くらいになりそうな予感。きらきらきら〜〜。
旅に適した温度というものが私にとってこんなに重要だなんて、本当に新発見(だって暑い場所用の衣類ばっかだったんだもの)。


左のバスから右のミニバスへ乗り換え
日記を書く今の時点でも、選ぶ写真が晴れているととても楽しいのはなぜ。曇り空だとうつるものもどんより。腕のある人はそれをまたステキに撮影するのでしょうが、私のヘタレスナップ写真では見るのもイヤって感じだった。
話がそれた。 バスは7時出発。30分前にはバス営業所の前へ。もっていた100クーナを営業所横の両替屋でチェンジ。3200SIT+2クーナになってかえってきた。ちょうどバスの荷物預け用に2クーナ足りなくてはらはらしてたのでよかった。これで完全にクーナ使い切れた!あばよ極寒のクロアチア〜!(クロアチアのせいではなく異常気象のせいだけど)。次にくるときは真夏に来てやる!


どうやら乗り込むバスはイストラ半島のポレチュ行きらしい。コーペル行きのひとは途中で乗り換え、とのこと。ああ、このバスにこのまま揺られてイストラ半島へいきたい…。
リエカの街中をぬけ、ずんずんバスは坂道をのぼる。とってもステキな眺め。移動中ってなんでこんなに楽しいのか。トンネルを抜け、広い場所でバスは止まる。そこに停まっているミニバス(15人乗りくらい)がどうやらコーペル行きらしい。乗り換えるのは私を含め6人ほど。



延々と山の中をいくミニバス。もうすぐ国境です。

それからは、本当に狭くて緑が生い茂る狭い道をいく。福岡でいうと、星野村と浮羽町をむすぶ耳納連山を越える峠道みたいな感じ(わからんて?)
・・・わたしは無事にスロヴェニアにつけるのかしら?大体この道って、日本人(非EU圏在住)は越えられるの???越えられんわけないと思いつつ、なんか不安になってきた。
山の中にぽつんとある検問所。まずクロアチア側をすぎて、すぐスロヴェニア側へ。係官がどすどすバスに乗り込んできて地元の人たちはIDカードをだす。パスポートを出す旅人は私だけ。それらをちらりと見ておしまい。…も、目視だけ!?スタンプは?スタンプ?。無愛想な係官はふりむかずにさっさとおりていった。あの…ス、スタンプ…。走り出すミニバス。
…あ、EUってこんなもんなの?と納得することにした。いや、でもスタンプがないと入国した証がないじゃないの?…ああ、この国を出るときになにがあってももう知らんわ(なげやり)(でもその他、スロヴェニア〜オーストリアの鉄道国境越え、ドイツ〜チェコの鉄道国境越え、チェコ〜ポーランドの徒歩国境越えではもんのすごくしっかりスタンプ打ってもらったんですけど…当たり前よね?)



バス休憩・朝ごはんタイム

休憩所からみあげるとお城発見

コーペル駅前のバスターミナル。てかバス停。
バスでは、荷物を抱えたおばあちゃんがチラチラと私をつねに気にかけてくれていた。朝ごはんでバスがとまったときも、なにかいいたさげ。だいじょぶだいじょぶ!とニッコリ。おばあちゃんもニッコリ。たぶんこのローカル路線で移動する東洋娘(娘と言わせて)の行く末を心配してると見た。やさしーなぁー。
スロヴェニア初の町、コーペルはどでかい(だだっぴろそうな)なにもなさそうな都市だなという印象。バスターミナルは、コーペルの駅前に ←この右の写真のようにシンプルに存在。駅の中でピラン行きのチケットを購入してバスを待つ。例のおばあちゃんも同じバスに乗り込む。またまたニッコリ。



ピランへのバスは連結タイプの長いバス。30分くらいかけて海沿いをずっと南下していく。とにかく晴れてる!気持ちいい!海きれい!あったかい(というか暑い!)。この道沿いはずっとリゾートな感じで、かなりにぎにぎにぎやかしいISORAという場所を抜けて、ついに目的地ピランにたどり着いた。
こ・・・これや・・・ワシが求めていたのはこの風景や・・・。こぢんまりした街のサイズ、青い空に白い壁と赤い屋根、そしてなにより海が間近。ああっ!ようやく、ようやく私のアドリア海バカンスが〜(泣きまね)。もちろんツーリストの多い場所ではあるけどとにかく流れる時間がのんびりしているのがわかるのだ。とにかく街のサイズがいい。このサイズってすごく重要。ぎゃー!もうウレジー!



バス停おりたらこんなマリーナが。PIRANOはイタリア読みのようです。


2人部屋をシングルユースで。居心地よし
YHの場所もまたいい場所にある。設備もいいし、清潔だし、インターネット(日本語不可)もタダで使えるしで、大当たりの宿。ついたのは10時半という早い時間でまだ掃除中だったけど、すぐに部屋を片付けてすぐに使っていいよと言ってくれたのもありがたい(泣)ひといきついて、この街の地理をつかむためにパトロールにでかける。
本当に小さな街で、しかも迷路のようなぎゅうぎゅうにつまった感じがまたヨイ。バス停近くのミニスーパーで日用品を買出し、つ、ついにレストランへランチ。ど〜〜〜してもたべたかった米!リゾットをいただくことに。
この街のすぐ隣はもうイタリア。ヴェニスへの日帰りツアーも開催されているくらいだ。だからご飯は絶対うまいと確信していた。やっぱりおいしかったよぉ〜



この旅でまともな昼食は初めてです。うまかった…

お腹もいっぱいになり、その後ヒゲに無事ケイタイチャージもしてもらい、相当満足相当安心したのか、がっつりと昼寝。こんなにのんびりできるって本当にありがたい。ドイツ以降、毎日移動してきたのでちょっぴり疲れていたのかしら。
私にとって、居心地のよい街の基本とはなんぞやと考えてみた。
・海のみえるカフェがある
・宿に(トイレに)帰りやすいサイズ

これにつきるのかな?と思った。これはその後も確信をふかめていった。湖の見えるカフェはつまらないのだ。海じゃないとだめなのだ。

夕暮れの街をうろつく。みんなのんびりベンチに座ったり水辺で遊んだり思い思いに過ごしている。私も相当ぼや〜〜〜〜〜〜〜っとしながらベンチでipodから流れる音楽を聴きながらその時間をたのしんだ。あまりにぼ〜〜〜っとしていたので気がついたら周りはまっくら!ご飯を食べだしたのも22時から。オリーブをがりがりかじりながらえびたっぷりのスパゲティにありついた。ああ、しあわせ。



日が暮れても散歩する人がいっぱい

岸壁にばっしゃ〜ん

ピランの半島の先っちょにある灯台(灯台跡?)

子どもたちがずぶぬれになって遊ぶ。

親子。ナイスポーズ

ピランの夕暮れを高台から望む。夜遅くまで静かににぎわう街でした



●本日の出費(1SIT=約0.6円)
ローカルバス乗車券(コーペル〜ピラン)…710SIT
ジュースやチョコなど…408SIT
ランチ(リゾット、サラダ、ジュース、パン)…2800SIT
カフェでパフェ…600SIT
夕飯(えびスパ、オリーブ、水、コーヒー)…2750SIT