ドイツ・中欧 疾走編 
2006年6月



ブレッド湖に浮かぶ聖マリア教会。まるでデキすぎた絵。


6月13日/6月14日/6月15日


6月14日(ピラン〜ブレッド湖)

いつものように、朝食でハムチーズサンド、ジャムサンドを作ってお弁当に。紀行がよくてのんびりした雰囲気が気に入ったピランもたった2泊でお別れ。9時過ぎにチェックアウトして、無人のバス停へ。
スロヴェニアは小さな国なのでアドリア海の端っこのこの地から北端のブレッドまでもバスであっちゅう間のようだ。首都リュブリャーナでのりついでブレッド湖のあるブレッドへ向かう。しかし、首都のバスターミナルとはとても思えないほどの小ぢんまりしたターミナル…。これでギリシャ、ポルトガルに匹敵する国民1人当たりのGDPを誇っている(wikipedia参照)とのことだが、このちんま〜い国でそれってすごいぞ。(ちなみに、スロヴェニアの国の人口は200万人ちょっと、福岡市(県じゃないよ市だよ)の人口が230万人ちょっとです)



このちんまり感を細かく伝えたくて大きい写真にしてみました。
プレハブに見えますがれっきとした首都のバスターミナル。このこぢんまりっぷり素敵

あいかわらずアホ席(バスの一番前。日本の路線バスの運転手はそこをアホ席(いわゆるオタク席)というらしいよ。タイではお坊さんの席だよ。以上プチトリビアでした)に陣取るわたし。どうやら隣の老夫婦もブレッドがお目当てらしい。運転手に降りる場所を詳しく指示していた。遠くに見えるユリアンアルプスを「あの雪を頂く山脈なんか富山では普通に見る風景なんだろうなぁ」となぜか食いしん坊軍曹の顔を思い出しながら、バスはブレッドのバスターミナル(これもまたキオスクみたいな感じ)に到着〜〜。人通り皆無。まるで住宅街の中の広場みたいで、いったい私はどっちへ行けばいいのかもう皆目見当もつかない。

YHペンシオン・ブレデック。設備はよいが
レセプションのギャルが無愛想でむかつく
ここでもお手軽にYHに泊まろうかなぁと、看板をたよりに坂道を登る。たどりついたYHは人気らしく残念ながらシングルユースはできず2段ベッド4人部屋。おお!この旅で初のドミトリー!!今までは独り占めしてこれたけど、いったい何年ぶりかという感じで緊張して入室。チェックイン時は16時前とかだったのでもちろん誰もおらず、荷物が散乱しているのみ。しかしここもベッドはしっかりしてるしバスルームの清潔感もあるし、スロヴェニアのYH優秀!と確信した。
とにもかくにも、次の目的地であるクラーゲンフルト(オーストリア)行きの方法を調べるためにインフォメに行きがてら町を散歩することに。


とぼとぼと湖のほうへ降りていくと・・・おお!美しい!!・・・けど・・・こ、こんなもん???な〜んか違うなぁ。なんだこの違和感。写真ではものっすごい夢のように美しい場所のようでワクワクして2泊の予定で来たのに、軽く湖畔を歩くもなんか違う〜。ああ、なんかこのほのぼの感と高級感。こりゃ金持ちの保養地ってとこか?まずアジア人なんか一人もみないだけでなくバックパッカーがいないんだもの。似たような人はいても完全に山登り仕様ですから。あはは。また場違いなところに来ちゃった!しかも2泊3日とか、ヒマもてあまして死んでしまうかも(すこし青ざめる)。
とにかく、iで2日後の列車のスケジュールを聞き込んで、しょぼそうなカジノのある繁華街らしきものの前を通って町をうろつく。



ブレッド湖からブレッド城をのぞむ。この「湖に近い低い目線」
だとどうも景色がつまらないことに気がつくのは明日。



聖マリア教会へは船でしか行けない


波のない湖面だから鏡面状態。逆さ教会?

街でばったりバスで一緒だった老夫婦と会う。軽く立ち話。彼らはレンタルアパートメントに数週間滞在するらしい。「プールもあって気持ちいいわよ」と彼らは笑顔で去っていった。んぎゃ〜いいな〜でもこの町に数週間いたらヒマで気が狂いそうなんで遠慮するけどしかもここ涼しいからプールはいる元気もないし。と、強がりをいってみたり。
しかし年寄りしかおらんのかいっ!この町は!いや、いいんですけどねホント。私はブレッド湖の超幻想的な風景を楽しみにきたので。うーん、しかしいま見る限り、とってもキレイなただの湖だよぉー。私が期待しすぎて来たのかな〜?明日は3次元の角度で見るために軽い山登り(城登り)することを誓う。うへえ。


このへんの有名なケーキだったような。
名前失念。味はバタークリーム。
夕方、YHに帰ってきたらスタッフからこっぴどく怒られた。異国人に怒られるというとても貴重な(?)経験のワケは、なんと無意識にカギを持って出かけてしまっていたのだ。わーんごめんなさい!こりゃあたしが悪かった!100%Soかもね!ドミの掟をすっかり忘れてたよぉ〜。ちなみにルームメイトはタスマニアからきた老夫婦とカナダの若い女性(かなりプロな山登り案内人)でホッ。老夫婦のだんなさんと一緒にドイツ対ポーランド戦を鑑賞後、とっとと就寝。なぜなら部屋に戻ったらみんな大イビキで寝ていたのでシャワー浴びる用意なんかできるはずもなかったのであった。



●本日の出費(1SIT=約0.6円)
バス(ピラン〜リュブリャーナ)…3090SIT
バス(リュブリャーナ〜ブレッド)…1470SIT
カフェ…980SIT
ハガキと切手…173SIT