ドイツ・中欧 疾走編 
2006年6月



民族衣装を着ながらマグナムボトルを!?ブレッド城


6月14日/6月15日/6月16日


6月15日(ブレッド〜リュブリャーナ〜ブレッド)

今日はカナダの登山娘(どうやら登山ツアー添乗員的な仕事らしい)はチェックアウト。4人部屋は私とタスマニアの老夫婦のみのようだ。とにかく感じのよい人たちが同室でありがたいことです。汗臭い男団体だったらやだなぁと思っていたのでとても快適(カナダ人のベッド周りはぐっちゃぐちゃだったけどさすが老夫婦はきちんとしていたし)だ。朝食は、老夫婦に同じテーブルにどうぞと誘われて久々に人としゃべりながらご飯を食べることに。老夫婦は今日はブレッド湖からすこしはなれた大きめの湖へ散策にいくらしい。
私はレンタサイクルを3時間かりて湖周辺をサイクリングすることにする。


あ、やっぱキレイ。こんな風景をみながら遊歩道をサイクリング。ヘルスィ〜

きれいめのショッピングモールのようなところにあるKompasで手続きを終え(泊まるところを聞かれてちゃんと電話で宿泊してるかどうかを確認される)出発〜。しかし外国の自転車はなんでこう微妙〜に運転しにくいのだろうか?私は身長があるので旅にでてもあまり問題はないのだけど、たとえば洗面所の陶器シンクとか鏡とかすごい高い場所にあるし、うちのヒゲみたいなちびっこ男子はアサガオタイプの便器なんか届かないのでは??あ、余計なお世話すみません。そういう場合は個室ですわりションだね。(でも足浮くよね?)

散歩しているのは98%ご老人
ゆ〜っくりゆっくりブレッド湖のまわりを自転車でまわる。湖岸には海水浴(湖水浴?)場があったりオートキャンプ場があったり高級ホテルが佇んでいたりと意外にバラエティに富んでいる。途中のスーパーで水やお菓子などの食料をごっそり仕入れてベンチでひとやすみ。
は〜…なんだこの平和な感じ。苦笑いが出てきそうなくらい、なんつうか浮世離れ…という言葉も違うけど、この時間のとまった雰囲気、マジで「余生」ってかんじ。こんな波のないとこにいたら脳みそ動かなくなりそう。おなじ水でも、ピランで海を見ているのとはまた全然感じが違う。



ここも自転車をおしながら通れたよ(ムリヤリ?)

ベンチに座ってのんびりご飯タイムです。

3時間の間に湖を2周もしてしまい(笑)ヒマなので、バスで首都に行ってみることにする。1時間ちょいしかかからないので、12時すぎの今からでも十分すぎるくらい。リュブにはなんもないことは話に聞いていたので、ほんとブラリ散歩がてらといった感じ。だってブレッドもう行くとこもひまつぶしするとこもないんだもん!(城は夕暮れにあわせてのぼりたいので)


リュブの名所「三本橋」。「はりまや橋」をご存知の方はそれをイメージするといい。

川沿いに並ぶ露天はおみやげ物屋多し
ヴォードニク広場には生鮮や花が多い

コングレス広場の詩人の銅像

バスターミナルから人が流れているほうに適当にあるいて約10分くらい、三本橋のある市街地に到着。ハガキを出したり、アイスを食べたり、出店をひやかしたりしながら街ブラ。とても立派なインフォで地図をもらい、城への行き方なども聞くがやっぱり相当な坂道のよう。ブレッドでも城に登らなければいけないのでリュブ城はあきらめる。
でも今までの経験上、高いところから町をみると絶対美しくてハズレがないんだよね〜。ま、いいか。
その後、ネットカフェで調べ物をして夕方にはブレッドへ。18時すぎについてもまだ日は高い。今から城に登れば夕暮れウォッチングにちょうどよさそう。


湖から見上げる限りは相当な丘の上にあるブレッド城。はてさて、どうやってのぼるものか…と考えていたら、ちょうどYH横から城へのぼる山道があるらしい。これはいい、登ってみると、あれ〜?すごい楽!ただしひと気が一切なくマジで怖かったんだけど…夕方の山の中って思ったより暗いんだよね。20分くらいの上り坂の間、すれちがったのは黒髪の東洋系の男の子ひとりだけ。とくに挨拶しても返事がなかったのであれは日本人だったのかいまでも謎だ。
城ではパーティっぽくテーブルアレンジされた場所があったのでこれから何かおこなわれるのだろう。なんたる優雅な!!!城の駐車場には高級外車がズラリと並んでいたなぁそういえば。


人気のない山道、正直怖いです。


ツタのからまる城の石壁。可愛い!異国を感じる〜きゅんきゅん
この円すい塔!!こ、これぞヨーロッパの城っ!きゅんきゅん

城の内部はちょっとしたブレッド博物館になっていて、甲冑とかコインとか昔のゴウジャスな家具とかが展示してあってなかなか見所満載。内部の階段をあがって順路をいくと…わっ!絵!?かと見間違うような美しい風景。窓枠が額縁に、ブレッド湖に浮かぶ教会が絵のように見える場所があるのだ。ふわぁ〜こりゃキレイだぁ〜!
他の旅行者と「絵かと思った!」「キレイ!」「ふぁびゅらす!」「ぶりりあんと!」と互いに賛辞を述べながら大満足。短い滞在ながらとってもいい景色を最後に刻めてよかったな。これみてなかったら、ブレッドは退屈な保養地だった、という印象で終わってたかも。


昔の王様はいいなぁ〜
ホクホク顔で、帰りは湖側の急なケモノ道に下りてみたが…このルートのひどいこと!足元はあぶないし、勾配はきついし、なによりゆるやかな往路に比べてなぜか2倍も降りる時間かかってしまったのだ。ああ、同じ道で帰ればよかったと大後悔、しかしこの道のほうがすれ違う人が多いのがまた不思議。20時から山のぼるなっ〜の!もう日も暮れて真っ暗になりかけだというのに、この勾配を登る西洋人夫婦を止めたが(あぶないよ!足元危険!ライトもってんの?など)やっぱり彼らはお気楽にサンダルで登っていった・・・。
やっと城をおりてあわててスーパーにいくとなんと19時でクローズしているではないの!ぎゃ!!あのケモノ道め〜!ヤケ食いと称してショッピングセンターで外食決定。この旅でもっともマズくて高いイタリアンをたいらげた夜だった。



腕がなくて風景を美しく切り取れずにすみません。冬のほうがもっとキレイそう



●本日の出費(1SIT=約0.6円)
レンタサイクル(3時間)…1500SIT
水・ジュース・おかしなど…321SIT
バス(ブレッド〜リュブリャーナ)…1470SIT
アイス…180SIT
ネットカフェ…855SIT
バス(リュブリャーナ〜ブレッド)…1470SIT
城入場料…1450SIT
夕飯…3640SIT