ドイツ・中欧 疾走編 
2006年6月



裸にビキニパンツでサイクリング?ハイデルベルグの街中にて


6月16日/6月17日/6月18日


6月17日(クラーゲンフルト〜ケルン〜ハイデルベルグ)

今日は一日なが〜い移動日!またもや飛びます格安エアHLX。これフライトキャンセルになったらシャレにならないな〜。と考えつつ空港へ。ありがたいことにどうやら飛行機は飛びそうだ。ボーイング737は客席9割はもう埋まってた!ケルン行きであることを考えるとみんなW杯見物かな?

グレムリンでいいから窓拭きにきて!
今日の目的地はロマンチック街道のひとつとしても有名なドイツで一番美しいといわれる中世の街並みハイデルベルグだが、どうしてケルンに飛ぶのか?と聞かれればその航路しかなかったからと無邪気にこたえるしかない。とにかく飛べばどうにかなる! 余談だが、これまた航路を事前にチェックし、アルプスの上を飛ぶことを確認。左側に陣取ってアルプスの眺めを楽しもうと試みるも、飛行機の窓が汚いのと雲がすごいのでこんなショボい状態でした。(写真左)
巨大なケルン空港からは適当に南方面の地名がかいてあるICEなどに乗って、乗り継ぎ乗り継ぎ16時には無事にハイデルベルグ駅へ到着。すいません展開はやくて。先進国の超特急を使う移動なんてこんなもんですね。

今日と明日のお宿は、駅前徒歩5分の場所にあるビジネスホテル。さすがに試合開催真っ只中なので予約済みです。チェックインしたあとは、いままでSMSで連絡を取り合っていたapoねえさんについに電話。(ちなみにSMS=携帯のショートメッセージのこと。携帯メールはメアドが割り当てられているけど、SMSはいわゆる携帯の番号宛てにメッセージを送るやつでauでいうCメール。旅の間、ヒマなときは、当時おフランスでバカンスしていたapoさんやシンガポールのEたん宛にがんがんSMSしていたのですぐに携帯のチャージがなくなっちゃった…というわけです)
17時半ごろ、ようやく到着したapoたんと駅で合流。 「ようこそ!ハイデルベルグへ!」と、タカアンドトシ風に突っ込むなら「住人か!」といいたくなる笑顔でお出迎え!先日、池袋駅前で会ってこの旅をどうするか打ち合わせしていたのがつい昨日のようだ。
ハイデルベルグにはapoたんのお友だちである「ハカセ」(この旅日記内のみの呼称とする)がお住まいとのことで、駅前にわざわざお迎えに来ていただく。apoさんはたいそうグローバルなレディで多国籍に友人が多いため、実はこの瞬間まで「こないだから話に聞いているハカセさんて日本人なのか、どこの国の人なのか…」とまったく不明のままだったのだが、豪快な運転を繰り広げるその人は、往年のロック歌手のようなちょっぴりコワモテの寡黙なヒゲ紳士@日本人であった。
ハカセの家は街中ど真ん中のすんばらしいアパートメント。し、しかも!キッチンは改装して自分好みにしたというDANCHU・男の台所特集が組めそうなくらいステキな世界がくりひろげられていた。

眺めも日当たりも場所もいいんだわ、まじで。
さて、ハカセはなぜハカセかというと職業がハカセなのだ。最初はほんと〜にハカセが何者かが分からず、留学生かなと思ってトンチンカンな話をふっていたらおもいっきり職業:研究者。しかも後日調べたら、勤務?というか研究をしている大学ってこれまたすごいかしこそうな(言葉の選びかたがバカっぽくてすみません)大学で、ここですでに10年ちかく研究をつづけ、「たぶんドイツ永住になるかな〜」といわしめる真性のハカセなのだ。わー。ハカセがノーベル賞とったらおうちに遊びに行った!と自慢してもいいですか?でもいったいなんの研究をなさっているのかいまだに分かっていない文系出身のきあです。(ハカセの研究用のウエブサイトをみましたが、でてくるたんごすべてにおいてよくわからないむずかしいかんじでした。←なぜかひらがなになるわたし)

丘に張り付くように建つ家が夕陽に染まる
さらにハカセがユニークなのは、見た目がヒッピー風というかアウトロー風というか、とてもそんなハカセに見えないところ。これって本人に言うと失礼でしょうか?あ〜ハカセ、読んでいたらごみんなさい。そんなハカセにウエルカムそうめんを作っていただき3人でずるずるすする。うわ〜〜!おいしい!最高!おしゃべりしながらだからよけいおいしいよ。


ハイデルベルグを流れるネッカー川がこの街の美しさを引き立てているのかも

いつも思うのだけど、私が酒が飲める子だったら旅がどんなにいまより楽しくなったのだろう?酒豪というかもはや酒仙人のapoねえさんとハカセはこの時間から当然アルコール。私はちまちま麦茶をいただく。まあ、呑まなくてもハイテンションでついていけるので問題なしなんですけどねー。飲めないっていうと全員ビックリするくらい飲める外観(どんな外観よ)らしいので残念すぎる。

大学構内のパブリックビューイングに集まる学生
夜の米・伊戦を見に大学構内のパブリックビューイングへ。スクリーン前は大盛り上がり。ハカセの学友たちともご挨拶。み〜んな賢そうな、いわゆるマジメゆえのヲタクな雰囲気を滲み出していたけど、やはりハカセのあの飄々とした感じは一般的なイメージを美しく裏切っているなぁとへんなところに感心した夜だった。



●本日の出費(1ユーロ=約148円)
バス(広場〜クラーゲンフルト空港)…1.6ユーロ
お菓子とか…3.7ユーロ
バス(大学広場〜ハイデルベルグ駅前)…1ユーロ