ドイツ・中欧 疾走編 
2006年6月



ウルム・漁師の一画地区。この水路はドナウ川に流れ込んでた


6月4〜5日/6月6日/6月7日


6月6日(シュトッツガルト、ウルム)

旅のはじまりはどうしようもないけど、あいかわらず早起き。4時起床。いつも旅にでて1週間くらいは早起き健康モードです。朝から二回も快便。私のおなかは便秘しらず。
なんだかんだいいつつ二度寝して9時半に宿出発。トラムでたった3駅なので歩いてみようと、駅までテクるとおよそ20分。これはとってもいい感じ。ちょうどW杯にむけてファンフェスト(パブリックビューイングと文化イベント、ショップを組み合わせた場所。ドイツだけでなくヨーロッパ各都市で見かけた)会場が急ピッチで建設されていて、ワールドカップ目前で街は浮き足立っているようだ。


標識もすでにW杯モード

公衆電話もW杯モード

ドブロヴニクへのフライトは明日なので、今日は一日ぽっかり空き日。今考えると、パスも持ってんだからこの日にノイシュバンシュタイン城日帰りの強行スケジュールを組んでおけばよかったものを、当日の私はボケーっとしていたもので、ガイドブックで見つけたシュトッツガルト近郊の街ウルムにちと行ってみようかなと考えた。どうやらアインシュタイン生誕の地で、世界一高い大聖堂もあり、町並みもなかなかきれいらしいし。2等の切符を買ってしゅっぱ〜つ。

電車にのってつくづく思う。列車の多さ、路線網の細かさ、切符の買いやすさ、乗りやすさ…シチリアと大違いだ、となぜか3年前を思い出す。
シチリアは一度電車に乗ろうとしたけどまずこの列車がどこ行きで何時にでるのか、さらに切符をどうやって買うのかがまったくわからんくて駅を1時間うろつき、電車に乗りまでしたのに結局降りて列車を使うのをあきらめてバスターミナルまでよぼよぼ移動した(バカ)。
ああっ、私のシチリアへの苦々しい思いがなぜか再燃!!!!メラメラ…。
そんくらいドイツ楽勝。楽勝過ぎて自分に可愛げがないくらい。この可愛げというのの説明は後々したいと思う。


ヴァンホーフ通りから世界一の高さの大聖堂を望む


むっちゃきれいな壁画でいっぱいの市庁舎。


欧州は天文時計が見事だねえ

窓枠のレリーフも細かそうだった

各駅停車にのっておよそ1時間半でウルム。メインストリートの向こうには、世界一高い大聖堂っつーのが見える。うへえ、近づけば近づくほど見上げる首が痛いんですけど。
通りを抜けて、壁画をみに市庁舎へ。いやはや…本当にドイツって町並みのかわいらしさは一級品やね…さすが童話の国やね〜メルヘンやね〜とかトンチンカンなことをつぶやきつつ、にぎやかな街をそぞろあるく。小さすぎもなく大きすぎもしない街。
街見物をしながら、ドナウ川河畔にいきついたところで、ヒゲより安否確認の入電(入電て)。ドナウ川のよこを歩きつつ、日本にいる夫と話すというはじめの体験がちょっとおもろかった。が!電話を切ってからハタと気がついた。そういえばアタシ、携帯充電コード用の変換プラグ持ってきてたっけか…。実は購入したグローバル携帯は日本用の二口コンセント用のチャージコードではなく、三つ又タイプのだった。なので販売会社がわざわざ三つ又から日本用の二口プラグをつけていてくれた。ドイツではそれをさらに丸い二口プラグに指して使う、という言葉では表しにくいけど、とにかくプラグ界のブレーメンの音楽隊や〜〜(by彦麻呂)状態でプラグonプラグになるはずだったのだ。
その日本用の二口を忘れてきた!いま私の手元には、ドイツではつかえやしない三つ又のコードしかないのだ…


アインシュタインの泉…だそうで?

そりゃもう傾いてたシーフェスハウス

それからはあわててボーダフォンショップを探して、この携帯のチャージ用のコードが欲しい旨を伝えて、プラグさえあればかわずにすんだ29.9ユーロもするコードを購入。本気で泣けてきた。モノが増えるというのは出費も増えるのね。ハァー…。

はっ、ウルムの思い出の一番がこれって…。

その後、漁師の一画と呼ばれる地域の水路のある町並みをうろつき、傾きすぎやろ!とうっかりつっかえ棒を立てかけたくなるホテルを見たりとおよそ3時間くらいで観光終了。本当は漁師町エリアで魚でも食べて帰ろうと考えていたけど、携帯のチャージコード購入事件(?)により、自分をいましめるためにおなかぺこぺこのままシュトッツガルトへ帰る。帰りの電車は、偶然にもテディベアで有名なシュタイフの工場がある町Giengen(ギーンゲン)を通り過ぎた。あ〜!分かっていれば寄って帰ったのに!!!とじだんだを踏む。

シュトッツガルトに戻り、マルクトハレ(屋内市場)でパスタ麺やら食材を買い込んで、明日の空港行きのUバーンの乗り場と時刻表をチェック!うん!我ながらだんどりOK!と満足しながら宿へ歩く。しかし寒い…ビルに掲示されてる今日の気温…15度。
Gパンにフリース、さらに薄手とはいえパーカーを重ね着。もちろんそれじゃまったく足りないほど寒いです。まったくもう。
私の中ではあの2003年の酷暑が染み付いてるんですよ。フランスで1万人以上死んだほどの暑さ。あの時マルタに滞在してたのも6月だったけど、ほんと死ぬかと思うくらい毎日暑かったのに、いったいなによこの寒さ。
でも、明日は2時間も飛行機にのって南下!ららら〜ん♪グッバイ寒いドイツよ!あたたかくて心地いい太陽いっぱいの地中海性気候が私を待ってるはず♪との期待ががらがらとくずれいくとも知らずにうかれぽんちの夜なのでした。


ドナウって北海じゃなく黒海に流れ込んでるって知ってた?あたしは知らんかった


●本日の出費(1ユーロ=約148円)
乗車券(Stuttgart〜Ulm)…往復で29.4ユーロ
サラミサンドイッチ…1.3ユーロ
チャージコード(ボーダフォン)…29.9ユーロ
パン…1.25ユーロ
水…1.25ユーロ
チェリー100g…1ユーロ
パスタ麺…1ユーロ
ファンタオレンジ…1.4ユーロ