ドイツ・中欧 疾走編 
2006年6月



ドブロヴニク旧市街を城壁から眺める。曇ってて残念


6月6日/6月7日/6月8日


6月7日(シュトッツガルト〜ドブロヴニク)

今回、携帯電話は目覚ましとしてもかなり優秀に役立っている。ドミで他に人がいる場合は枕の下においてバイブだけで目が覚めるようにもできるなぁとか思っていたけど、現在お部屋独り占め状態なので鳴らしまくりで。
8:40にチェックアウト後、歩いてシュトッツガルト中央駅のSバーン乗り場へ。 ここから空港へは「S3」に乗ってまいります。


地方空港だからとナメてたらあきらかに福岡空港の4倍デカいシュトッツガルト空港

シュトッツガルト空港、あまりに大きくてビックリ!早めに来ておいてほんとよかった。 本日乗りますHLXのカウンターでチェックイン。セキュリティを通り、ゲートを探してうろつくも、迷子になるんじゃないかという広さ。ごめんシュトッツガルト空港、本気でナメてかかってた。
パスコンはゲートの前で行われる。ちょうどがら空きだったのでヒマだったのか、審査官のオジさんがえらく話しかけてくる。3分くらい雑談タイムでした。ローカル空港ならではのゆるさなのでしょうか。


パスポートとバウチャー。チェックイン♪

HLXのCAはカジュアル(薄給という噂)


早いもの勝ちの自由席。海岸線見るために左窓側get。
しかしゆったり皮シートで思いのほかGood。
搭乗口でざっと客の人数をかぞえてみると60〜80人くらいかな?もちろん色つき人種、ワタシだけ。15分遅れで搭乗。自由席ということではりきって翼の上じゃない後ろのほうの左側窓側ゲット。こういうときはかならず航路地図を事前にチェック!窓からアドリア海のリアス式海岸をじっくり拝み倒します。
HLXのトレードマークである「黄色」「黒」と「市松模様」をデザインしたポロシャツとパンツというカジュアルでスポーティなCAのユニフォーム。とにかく可愛い、ボサくない。こういう動きやすいデザインのほうがいいと思うけどねー日系キャリアでも採用すればいいのに。いまは看護師さんもパンツタイプの制服着てたりするよね。
飲み物食べ物はすべて有料なので、ワタシは昨日買っておいたパンと水を飲んでしのぎます。フライトは1時間50分。


HLXの機体はとにかく目立つ。んとに可愛いなぁ。

アドリア海のリアス式海岸を見ながら南下〜。碧いねえ


雨にけむるドブロヴニク旧市街!

空港ついた瞬間ザザ振り…さぶい…

しかしどんどん南下していくにつれ、雲行きがあやしい…よっぽど今日のドイツのほうが暖かくて晴天だったよ。んもー。晴れ女なのにこれはどうしたことだ。雲!ついてくんな!空港に着いた時にはいまにも雨が落ちてきそう。
ドブロヴニク空港は、想像通り(?)ちいさな小ぢんまり系の空港。パスコンを抜けて荷物をピックアップし、ATMでクロアチアクーナをキャッシング。ここ数年、両替ではなくカードのキャッシングで現地通貨を調達しているのだけど本当に便利…帰国してすぐ返せば利息はそんなに付かないし、日本円が替えにくいところこそキャッシングバンザイ!
さて、旧市街行きのシャトルバスでも探すべか…と外にでた瞬間、ンザザザザー!!!!と粒の大きな雨が滝のように降ってきた。ぎゃ〜〜!!やめてぇ〜〜〜!!!!憧れのドブロヴニク、雨で観光なんていやぁぁあああ。 だいたい地中海に雨なんて禁物!(勝手なイメージ)

さて、コーチ並みにでかいシャトルバスはうねうねと海岸線を走り、旧市街へ。聞きしにまさる客引きのパワフルさ。
旧ユーゴ諸国はSobe(ソベ)という自分の家の空き部屋をツーリストに泊まらせる民泊システムがメジャーだそう。なんたって旧ユーゴ諸国はホテルが少ない!という話らしい。だから客引きは手に「sobe」とかかれた札を持って、バス停にうじゃうじゃいるのだ。

で、ワタシが何度もこの客引きの話をききつつSobeに泊まった経験から察するに
「英語で客引きするsobeはやはり高い」
「ホテルの数が絶対的に少ない分、値段も強気」
「な〜〜〜んもないしょぼ部屋で4000円は普通」
「英語なんかしゃべれないおばあちゃんのsobeがよさそうだが、コミュニケがとりにくく気疲れする」
などなど…。
まあとにかくクロアチアの、いやドブロヴニクの宿は恐ろしく高い。そんな感じです。人気の観光地だもんね〜そりゃ強気だわ。


今夜の部屋。素朴で安らげる〜

可愛い台所〜。粉ジュースが泣かせる

イェッラばあちゃん。温かくていい人っっ

で、まずドブロヴニク旧市街に到着して最初につかまった(?)客引きの強気のお兄さんのsobeにいくと、閉所恐怖症のワタシにはいまいちな窓の大きさだったので「日本は遠くてなかなかここにこれないからもっと他のsobeを見て選びたい」と私にしては珍しく(笑)自己主張をして保留。
次に話しかけてきたまたもや強気のおばちゃんも、日本人が書き残したというゲストブックをみせながら勧誘してくるが少し遠そうなのでやめ。ネットで調べておいたあるsobeに電話をして迎えに来てもらうことに。

しかしそのsobeのシングルルーム(200クーナ)はうまっていて、あとは400と600の部屋しか空いていないと。それは立派な部屋だったが、400クーナといえば8000円…。んなアホな!それだったらユースホステルに泊まるわい!と泣けてくる値段。そこで、その家の近くにすんでいるイェッラおばあちゃんを紹介してもらい、そこへ投宿することに。350といわれるも、300に負けて〜というとあっさり300に。たぶんもう少し下がるなこれは。

ここがまたとっても素敵なところで、イエッラばあちゃんはほんの少しでも英語単語を知っているため、ちょびちょび話ができるのがよかった。この後、何件かsobeに泊まったものの、みんなまったく英語が通じないのでコミュニケーションが難しかった。このほどほどにっつーのがどうもキモのようだ。
イェッラばあちゃんとお茶をして、洗濯してその後ようやく旧市街観光へ。雨もずいぶんやんでいるが寒い!スニーカーを持ってきていて本当によかった。これがビルケンサンダルだけならわたしの足の指先は凍傷になってた(おおげさ)。
小さいながら迷路のように入り組む旧市街…すてき…。濡れた石畳、花のように咲く傘の群れもおしゃれに感じる。あ〜…ここほんと、人気なのがわかる。このこぢんまりさがたまらない。写真はたいしたことないですが、明日付けの日記にまとめて載せます。

夜は台所を借りてパスタをゆでて食べた。日本から持ってきた明太子パスタソースを不思議そうな顔で眺めていたイェッラだった。


旧ユーゴとの戦争の爪あとですな。修理なんかせずそのままで生々しいなぁ。


●本日の出費(1ユーロ=約148円)(1クーナ=約20円)
乗車券(Stuttgart〜空港)…2.9ユーロ
水…2.8ユーロ
シャトルバス(空港〜旧市街)…35クーナ
ネットカフェ(1時間)…15クーナ
カフェ…9クーナ