インド西部爆笑編


プロローグ/9月6日/9月7日

2000年9月6日 福岡〜シンガポール〜デリー


こんにちわ、チャームポイントは手ぬぐいです
あれだけたくさんいた日本人観光客も、チャンギ空港で 一斉にバリ行きの飛行機に乗り換えたようで、デリー行きの 搭乗口へむかう日本人はワタクシただひとりとなっている。 すでにあの「怒ってるの?ねえ怒ってる?」と言いたくなるような インド人で熱気ムンムン。
どうしてインド人は三白眼ぎみの視線をおくってくるのだろう。

「世界の5人にひとりはインド人・・・」
膝をかかえ、その事実をただ呪文のようにとなえ続けるきあをのせた飛行機は 一路インド・デリーの空港へ向かう。到着予定は6時間後の21時過ぎだ。

さて、歩き方などさまざまな本から情報を集めてはいたが 「デリーからパハールガンジ(安宿街)に向かうタクシーで 散々な目にあう」らしい。実際、帰りの飛行機でとなりあった 青年もまさにそのままの事件に遭遇し、デリーは疲れると憤慨していた。

もともとワタクシ、インドにはいまいち食指をそそられずしかも小心者ゆえ 「インドなんか一生いかないよ!恐いよ! 騙されて身包みはがされるに決まってるよ!」と子羊のように メエメエ震えていたのですが、そんな私をシバ神は見捨てなかった。
何年もまえからずっとネット上で交流をあたため、わが夫ヒゲメガネとも 対面したことのある数少ない友人「じろう(女性)」が、今年大学を 卒業し、デリーに住み始めていたのだ。そりゃもう呼んでるでしょ、呼ばれてるでしょ。インドに。 もちろんインド行きを告げるとじろうは「空港まで迎えにいくよ」と嬉しいお言葉。 しかも明日7日には、東京から「係ちょー」と「かおちゃん」という 心強い変態コンビも上陸し、デリーにて合流予定。
そんなわけで、この飛行機の中のアタクシ、まったくもって余裕モード。 酒がのめる体質であれば、川島なお美のように機内で赤ワインでも 楽しんでいたかったくらいだ。

むうんとした生ぬるい空気の中、デリーの税関をぬける。 うおお!なんだこの異様なムード。まるでモーゼの十戒のように V字になった送迎柵をへだてて立ちはだかるインド人の群れ、しーんと静まり返るロ ビー。
インド人は手に手に「Mr.○○」とか「○○tour」などといった紙を 持つだけで何も話し掛けてこない。でも目がぎらぎら。 インド人、存在自体が凶器であることをこの瞬間ココロに刻む。 ああ、じろう、じろうはどこ〜と冷静なふりしてドキドキしながら見渡すと 「きっ、きあ!」とインド人をかきわけ飛び出す可憐な少女(脚色)。
「じっ、じろおおおおおお!!!」 マンガならここでガシッという擬音がするくらいの固い抱擁。 V字型の柵の中央で、インド人を観客にしっかり抱き合う 日本人の姿・・・・。感動のその一瞬に、徳光も確実に涙したはずだ。

インド子どもと2ショット。嫌がられた

「じろう何年ぶりよ〜元気そうねえ」
再会オーラで、悪徳インド人もノックアウト。だれも話し掛けてくることもなく じろうの友人、L氏とそのまた友人B氏とともに、なんとおかかえ運転手付きの アンバサダーにてL氏宅へむかう。ああ、うっとり。おむかえおむかえ。 L氏宅に到着すると、間髪いれずウエルカムカリーだ。さっそくカリーか。 しかも夜中だぜ。やるねインド!!

L氏は一人暮らしなのに、使用人が3人いる。 ちなみにL氏宅のとなりは、髭剃りあともステキなおかまが住んでおり、 インドの小宇宙をさっそく見せ付けられた感じである
その夜の夢にインドのおかまがでてきたどうかは、さすがのきあも覚えちゃいない。


プロローグ/9月6日/9月7日
>>TOP