![]() インド西部爆笑編 2000年9月9日 デリー〜アグラ〜ジャイプール まるで「俺達、駅前で合宿中!」 とか言ってそうなほど、駅のまわりで布団につつまれて寝てるインド人団体。 彼らを尻目にまだ薄暗い構内に進み、シャダプリエキスプレスに乗り込む。 なかなか小奇麗なシートにしっぽりと体をうずめた貴婦人が、朝焼けに染まる車窓を堪能しようと したその瞬間、窓の向こうに尻・尻・尻。 そう、線路沿いに住む住人が、電車などおかまいなしに線路にぷりぷりと 朝のおつとめをなさっているではないですか。朝焼けに染まる尻の群れ! 老若男女問わず、なんのためらいもなくこちらに向けられる尻を見つめながら インドの懐の深さにあたしはつい「ガンダーラ」を口ずさまずにはいられませんでした。 タージマハルは最初、私たちのスケジュールには入っていない場所だったのだが、どうせ通り道だし寄りましょう! やっぱインドっぽいとこ見たいしねーてなわけで、アグラに寄ってそのまま ジャイプールへ進むことになっていた。 ジャイプール近郊にある宮殿ホテルにじろうも同行する予定だが「アグラに 寄るなら私は現地集合にしようかな〜」とのことなので、彼女とは明日、 ホテルにて会う予定!だったのだが、それはまあ次の話で。 アグラは超観光地でうざそうというのもあったのでさっさと次にコマをすすめたほうが賢明でもあるようだ。 アグラ駅に荷物を預け、プリペイドリクシャにてタージマハルに到着した私たちを アゼンボウゼンとさせたのは、その恐ろしいまでにシンメトリーな建物の姿・・・ではなく 入場料のバカ高さ。なんと505ルピー(約1500円)とか抜かしやがる。 おいおいおい!「だざいふえん」(太宰府市にある「花やしき」のようなところ)の 入場料だってそんなにしないよ!さすがの係ちょーも驚いて、係のオバチャンに なんども聞き返していたようだが「最近値上がりしたのよ」と いわれるだけ。ハー。ま、あたしたちはオトナノオンナ。涼しい顔で払ったのは 言うまでもございません。 ちなみに、この505RSの入場料を払えばアグラ城など近辺の見どころの入場料は 税金を払うだけで入場できることをつけくわえておかねばならない。 タージマハールって本当にドスンと建ってるってのが一番印象的だ。 実はよくみるタージマハールと青空の写真、あれ合成写真だと思っていたのです。 空をきりぬいてるんだろう、と。でもよくみると、タージマハル以上にデカイ建造物って そうそうあるわけがない。裏はでっかい川だし、ほんと、これが墓なんて まったく贅沢な話だ。やはりインド一の観光地、国内からの観光客がほとんどを占めている。 グジャラート州から来たという派手な観光客集団と 写真を撮り合いっこしてなかなか楽しいひとときだった。 ※2000年11月、とうとう505RSの入場料が960RSに値上がりしたと 報道されました。11月16日にその制度になり、金曜日の入場無料制度も廃止された とのこと。現地ではかなり大問題になってるそうです。いやー大変だこりゃ。
あつあつのタージマハルをあとにして、次にむかうはアグラ城。 タージマハルを建設した王様が、クーデターによりこの城に幽閉され、 白いタージマハルを見ながら死んでいったというちょっぴり切ない話は あまりにも有名である。電車の中でいっしょだったインド人家族とも再会し かしこそうな坊ちゃんとキュートなお嬢ちゃんも嬉しそうである。(日本人美女たちと交流できて) さて、お昼すぎにアグラ観光を終えローカルバスにてジャイプールへ。わけのわからない場所におろされたが、 かおちゃんの左ワキから発せられる色気フェロモンと、係ちょーの八の字眉の効果で客引きもウヨウヨ。 結局、係ちょーが一度行ったことがあるという中級ホテルジャイプールINNに チェックイン。ここもなかなか寛げそうなホテルでマル。オトナノタビはこうでなくちゃね。 時すでに18時、なんだかんだとかなり移動してるので疲れもたまっているはずなのに なぜかテンションの高いあたしたち。しかも係ちょーはこのホテルの目の前で 走ってきたバイクにない胸をわしづかみにされ逃亡されるという 被害にあい、キーっと頭から湯気をたてていた。モクモクと。私はすぐに、片手にでかい石ころを 持ち、もし触られたら中学の頃ソフトボール部でならしたこの右腕で、犯人の頭めがけて 投げてやろうとかまえていたが、そういう時にかぎって誰もよってはこねえ。
しかし女三人はかしましいって本当だよなーと、 しみじみ思いながら楽しんだこの夜。ベランダに置かれた椅子とテーブルに座り、 キャンドル(本当は停電用のただのろうそく)の灯りで、延々と何時間も話し続けた。 もうすぐ満月という上弦の月を眺め、虎の子の味噌汁を飲みながら、 あれやこれやと話した内容はまったく覚えちゃいないほどくだらないものだったが、 本当に本当に印象的な夜だ。 あー楽しいなあ〜。仕事のことも家庭のことも一秒も考えずにただ笑い転げたり エロ話に聞き耳をたてる、それだけの夜。 屋上で行なわれているやかましいパーティの喧燥。たまに吠える野良犬。そんで 日本人三人娘(あくまでもムスメ)のとぎれなく続く笑い声。 かなり幸せな一夜であったことは確かである。 本日の出費 ※共同サイフを作り3人分の出費はまとめてはらっています。 ◆で表現したものは3人の共同サイフで共同のものを買ったり乗ったりしたときの 金額。3人分。■で表現したものは個人のおみやげなどを買ったものの表現です。 ◆インド鉄道時刻表 25RS ◆荷物預かり料 21RS ◆リクシャ(カント駅〜タジマハ)42RS ◆タージマハール入場料 1515RS ◆荷物預かり料 1RS(←食べ物・タバコは預けねばならない) ◆靴預かり料 6RS ◆ジュース・アイス 110RS ◆アグラ城入場TAX 15RS ◆バス(アグラ〜ジャプール) 330RS ◆バスの荷物料金 30RS ◆リクシャ 50RS ◆バナナ 10RS ◆水 10RS ■ポテトチップス 15RS ◆昼飯 72RS ◆リクシャ 50RS ◆宿代(トリプルルーム)500R ◆チャイ(ルームサービス) 30RS ◆リクシャ(ホテル〜バスステーション往復)30RS ◆夜飯 60RS |