写真とキャプションだけでさらっと語ります
地中海泣き笑い編
2003年5月〜6月


シチリア1シチリア2チュニジア1/チュニジア2(工事中)



福岡空港〜関空〜ウィーン〜マルタ。長い長いフライトで地中海へ。マルタで二泊したあと、高速船に乗って一路シチリアへ。
どうやってマルタに帰るか、まったく決めずにいきあたりばったりでの船出はちょっぴり不安だったけど、地球は続いてるんだからどうにかなるさ〜〜日本のパスポートがあれば大丈夫さ〜と、のん気に出かけてみた。久しぶりに背負うリュックの重さが、自分の重ねた年を感じた。





船はポッツアーロへ。さて、歩き方を見ても大した情報はないが、唯一わかるのはポッツアーロのこの船着場からこの街セントラルにいくまでの足がわかりにくいらしいということ。
でもなんとかなるさ、と思ってたら本当になんとかなった。
パスコンを抜けて、ぼーっとしているとフェリー会社のミニバンがちゃんと来た。何百人ものフェリーの乗客は9割がツアー&お迎えが来ているひとたち。バックパッカーはミニバンに乗れるほど(つまり10人くらい)しかいない。
イタリア語しかしゃべれないドライバーも、それぞれどこの街に行きたいのか的確に聞き取り、それぞれのバスの乗車ポイントで降ろしてくれた。私はここからどこにいこうか全然決めていなかったけど、とりあえずシラクサに行くことに。うーん、こんなに目的がなくていいんだろうか。まあいいや。
その後シラクサを軽く観光してカターニャにもいく。





タオルミーナは、高地の観光地。ばりっばりの観光地で、マルタから日帰りツアーが人気だ。シチリアのホストファミリーも「タオルミーナはグッドだよ」と言っていた。まあ、一般的な目線でいえばグッドなのだろうが、いかんせん個人旅行者には物価が高くてせつない・・・。でも、一歩道をはずれると相当な素敵階段風景がいっぱいあったよ。
高地なだけに寒くて寒くて半袖じゃムリでした。5月下旬だというのに!
というか、このあたりから「あれっ??あたしシチリアを楽しんでいないんじゃない?」ということを感じ出す。なんか、いつも次はどこに移動しようか、みたいなことばっかり考えているのだ。えっ?なんで?よくよく考えると、全然シチリア人と交流していないのだ。うむう・・・

そして私は悟った。私が思っていたシチリアのイメージは、地中海にうかぶ白壁の島だったんだけど、実はそれってギリシャのサントリーニ島じゃん・・・シチリアって島っていうか、九州感覚のでかさじゃん。島風情とか別にないじゃん・・・と、いうことを。





さて、シチリアの州都、パレルモに足を伸ばす。やっぱ都会ね、ふんいいの、私はとにかくここでチュニジア行きの船を捜すんだむん!本当に街をいくお兄さん達がかっこいい!スーツの着こなしが渋い!

しかし実はこの日は私にとって最悪の日だったのだ。とにかくシチリアの「i」はどこも慇懃(いんぎん)なのが気になっていたけど、もちろんパレルモのiもつかえないって感じだし、雨がしとしとふっていらいらするし、昼間にチケ手配とかいろいろやりたいのに4時まで店は軒並み休みだし、道を歩けばいかにも怪しげなイタリアンたちが次々にナンパしてくるし、せっかく空くのを待ってた旅行代理店でアレコレ聞くも「わかんない」で済まされるし〜〜〜あああああ〜〜〜。
ここはシチリア、イタリア。もうそれが当たり前と思わなければいけないのだけど、あまりにも思うようにいかないので、ストレスがピークに達していた。ネットカフェで船の時間を調べようとしてメールを開いたら、ヒゲから励ましのメールが来ていたので、もう一気に涙があふれて

「びえーー、シチリア人はづめだいよぉ〜、英語つうじねえよぉ〜、イタリア人が昼間働かないのは本当だよぉ〜」

と号泣しながら、キーボードを激しく打つ怪しい東洋人。さすがにネットカフェを去るときに店のおにいちゃんが眉毛をハチの字にして励ましてくれた(ような気がする)。あまりにイタリア語しか通じないのでようやくイタリア語を少し覚えようという気になった。とりあえずいちばん最初に覚えたイタリア語はピッコロ(小さい)である。


シチリア2につづく!!!