モロッコ大騒ぎ編 1998年8月28日(木) カサブランカ〜マラケシュ 朝6:00、夜も明け、空港で人の気配がちらほらしだしたころ行動開始。 しかし、モロッコ一の国際空港のくせに、 なんで便座がないの、便座が・・・ 便座なし便器のふちに、ふらつきながら足をかけ用を足すきあ選手。 こんなんならアラブ式トイレ(日本の和式スタイル。紙は流しちゃダメ) にしてよね。私は水でオシリ流せんのよ。不器用ですから。
と、いまさら叫んでもしかたない。 くまとこれからの行動を変更する話し合いをし、 (しかし、のちに曜日は違うがフライトはあることを確認。モロキャンてやつは・・・) 鉄道でマラケシュに行くことに。 両替を済ませ、空港駅に向かいます。 まずは空港駅からカサボワイヤージュ駅まで20分くらい電車に乗り、 カサボワイヤージュ駅でマラケシュまで3時間くらいとのこと。 切符を買って乗り込むと、そこには今朝、 空港で見掛けた日本人らしい男の子発見。 OKももらってないのに、その席に座り込み情報交換気分で話し始める。 気さくな彼の名前はケンちゃん。 大阪のとあるかしこい大学の4年生で、KLMを利用して昨夜カサブランカに到着したとのこと。 話を聞くと旅程とほぼ同じだったので、もういつのまにやら旅の道連れっぽく。成り行き成り行き。
モロッコ・アルジェリア・チュニジアの北アフリカ三ヶ国の総称を マグレブといい、昔からいる遊牧民の血をひいた人のことをいうらしい。 モロキャン(モロッコ人)は「自分はベルベル人(モロッコの先住民)だ」と いう人も数多い。 マラケシュの街はいきなり暑かった。日差しがカキーンと脳天直撃。 これはいかん、早く宿を見つけねば。しかしその前に、 バスターミナルに行って、あさってのワルザザード行きのバスを予約。 タクシーをひっつかまえ、値段交渉。この国に定価などない。 すべて交渉。交渉をしなければ、当然のようにボられるようだ。ふんどしをしめてかからねば。 「ジャマエルフナまで20ディラハムでいくよ」 「その前にバスターミナルによってほしいんだけど」 「それなら25ディラハムだ。待つ時間がかかるだろ」 「高いよー。ダメダメ、バイバイ」 などの会話をギャーギャーかわし、何台かのタクシーに交渉。 5ディラハムはたったの75円なんだけど、 気分はもうモロッコモードなので、みんな粘る粘る。 しかもケンちゃんは神戸、くまは四国、きあは九州。 みんなラテンな(?)西日本勢だ。負けてたまるかでごあす。 ようやく乗り込んだタクシーの運ちゃん曰く「バスはCTMがグッドだ」。 そのアドバイス通り、CTM(国営バス)のカウンターへ直行。 この旅で幾度と鳴く利用することになるバス、すべてCTMを使った。 プライベートバス(私営バス)は死ぬほどオンボロらしい。
日差しも落ち着いた夕方18:00、やっと行動に移す。 昼から遊びまわってたケンちゃんは 「モロキャンに家にメシ食いにこいっていわれたから行ってくる」 と、のんきにでかけていった。 これから彼のパワー(?)が明らかにされるが、 ケンちゃんはすごい。誰とでも話して、誰の家にもついていく。 濡れた瞳の子犬のようだ。そういや顔も犬みたいだし。ケン=犬(ケン)ということで。 今まで、一度も危険な目にあってないという。 私たちはひそかに奴を「ラッキーボーイ」と呼ぶことにした。 メディナを抜け、くまとふたりフナ広場へ足を運ぶ。 ・・・・すごい。きみたちどこに隠れてたの?というほどの人・人・人。 フナ広場は、昼の閑散とした雰囲気ではもうない。 屋台の呼び込み、人々のざわめき、 あちこちからあがる歓声、音楽の渦。こんなカオスな場所だったのか。 これがジャマエルフナの底力だったのね。脱帽。 「一度、宿に戻ってカメラもってこようよ!」とバタバタ宿に 戻って、この広場が見渡せるテラスでメシでも・・・と思っていたのに、 ふたりとも疲れていたのか、なんといつのまにか眠っていた。 深夜、ふと目をさますとケンちゃんも戻って来て寝ていた。 長時間の移動で疲れてるんだ・・・明日があるさ・・・ 自分にそういいきかせてまた目を閉じた。 ホテル横のメディナの道からは、アラビア語やフランス語の 楽しげな声が響いていて、なんとも耳元がくすぐったい。 広角じゃないので全部写りこみませ〜ん!毎日祭りっぽい状態らしいですフナ広場 本日の出費(1DH=15円) ●空港駅−カサボワイヤージュ駅 25DH ●パン 4DH ●ダクシーひとり3DH (3人で10DH) ●カサボワイヤージュ駅−マラケシュ駅 73DH ●屋台のオレンジジュース 2DH ●シャワー(冷水) 3DH ●宿代 40DH ●ハガキ(1DH×20枚)20DH ●ファンタシトロン 5DH ●水 6DH ●タクシーひとり3DH(3人で10DH) ●CTMバスチケット マラケシュ−ワルザザード 46DH |