![]() トルコ出会い編 1998年6月17日(水)福岡〜(シンガポール)〜
「サービスも休み休みしたらどうかね!?諸君!」と、 いいたいほどのサービス&笑顔満載。 日本人CAにシンガポールのことを あれこれ質問したら、後から手書きのコメントを書き込んでくれた 地図をくれたあげく、ファーストクラスにしかもらえないアメニティーグッズ( ミニオセロゲーム他2種/トランプ/アイマスク/耳栓/ボールペン/ポストイット/便せんセット/ シンガポール航空ハガキの数々)をプレゼントしてくれる始末。 「孫の代までこの素晴らしさを伝えよう・・・」 キュっとコブシを握る私。こんな感じ(どんな感じ?)で一路シンガポールへ。 シンガポール・チャンギ空港(超巨大・最新鋭設備)に到着後は 4時間以上のトランジットタイムがある人が フリー(無料)で参加できる市内観光ツアーに申し込む。 1時間半くらいテキトーに周るツアーは無料だしそう感動するものはない。そんなことより さあ、一刻もはやくあたくしをトルコへ運ぶがいい。憧れの国、トルコへ。 ト・ル・コ!ト・ル・コ!まるで全日本プロレスタイトルマッチのような トルココールが頭に鳴り響く 本日の出費 ●空港でトルコへFAX 3 US$ ●空港でバゲッジ預かり 2.5 US$ ●空港でシャワー 4 US$ ●空港で昼飯(ハンバーガー) 5.4 US$ 1998年6月18日(木)(ドバイ)〜イスタンブル 現地時間の朝7:30、イスタンブル・アタトゥルク空港到着! さて、ここから市街地に出なければいけないわけですが、 旅の前に、現地の友人アチェに「トルコ行くけーん」と電話したら、 なんと彼女が結婚した相手がツアーエージェントをやっているとの ことで、彼の会社の部下が迎えに来てくれることになっていた。 きょろきょろしてると、紙に私の名前をもったおっちゃん発見。 イスタンブルは、商業の中心地。トルコの首都はアンカラなわけですが、 にぎわい度は断然イスタンブル。まあ、アメリカで言う ニューヨークとワシントンの関係ですかな。 んで、イスタンブルも、ボスポラス海峡を挟んで、 ヨーロッパ側の旧市街とアジア側の新市街に別れているわけです。 新市街は高級住宅地&ビジネス街。 旧市街は観光&商業&下町?。
![]() 新市街の高台からのぞむ風景 さてさて、20:00にアジア側の駅、ハイダルパシャ駅から カイセリ行きの急行寝台「ギュネイ エクスプレシ」が出発。 スピさんも早めに仕事を切り上げ、夫婦揃って駅まで 送ってくれることに。ほんとすいません…ご迷惑かけて…。 駅には、カイセリでお世話になる知り合いの知り合い、 イブラヒム氏のこれまた知り合いの知り合いがチケットを 持って待っていてくれるはず。 (・・・ほんと迷惑なやつ、あたし) スピさんはしきりに 「トルコ国鉄は遅れる、よくない。深夜バスは早い、安全よ」 と言う。 スピさん、アチ、そして待っててくれた知り合いの知り合い、 イブラヒム氏のこれまた知り合いの知り合い(笑)であるムスタファさんも不安そう。 3人、トルコ語でなにやら会議をはじめる。 「きあ、これはよくない。普通は1部屋4ベッド女性のはず だが、君の予約は最後のほうだったので、もしかしたら男性と同じ部屋 になるかもしれない。それは危ないのでよしなさい」 とスピさんは言うわけだ。 トルコは完全政教分離で戒律がゆるいとはいえ、 チャイハネに女性がひとりで入ったり、 男女がバスで隣り合わせの席になったり、 まして女一人旅など、まだまだとんでもないのだろう。 (都会はきわどい格好してるけど、地方にいくと、まだスカーフ巻いてコート着てたりしたし) 「まして、これは東へ行く列車。絶対だめだー」とスピ、熱弁。 ![]() 見た目感じいいが、中は・・・ 結局チケットはキャンセルし、深夜バスのオトガル(バスターミナル)へ。 わざわざ来てくれたムスタファさん、ありがとう!・・・そしてゴメンなさい!ご心配かけました! そしてなんと、カイセリ行きの深夜バスの代金までスピさんが! さっき、アチに山ほど差し入れをもらったのにー。 でもいまだにトルコのお金の感覚がつかめない。 そうこうしながら21:00にバスはオトガルを出発した。ありがとう×100!アチ&スピ。 トルコはとにかくバスが発達してて、ベンツか三菱の超ドデカバスが ビュンビュン走ってて便利! ドライバーの他、乗務員のお兄さんが1人もしくは2人乗る。 かれらはまるでスチュワーデス、もしくはお母さんのようにかいがいしく働くのだ。 まずはコロンヤというスーっとするレモンの香りの香水を手に 振り掛けてくれるところからサービスは始まる。 それから「INCI」のお兄ちゃん(たぶん18歳くらい)はチョコパイの お菓子をくれた。まあマダム気分(どこが?)。 それから「ティーorコーヒー?」と紙コップをもってドリンクサービス。 その後、新しい紙コップを出して、スー(水)をくれるのだ。 トイレ休憩は2〜3時間ごとにあるので大丈夫。 お兄ちゃんの感じも最高グー。素朴で好青年だったし (だからたぶん年下なのよね。あんなフケ顔のくせに) さてさて、長い長い一日だった・・・。 バスにゆらりゆられながら(バスの中の女性、私ただひとり) 夢でも見ましょうかね。 ![]() 結局バスに落ち着いた旅に。しかし意外に快適 本日の出費 ●切手 3,000,000TL (本当は3,450,000TL.足がでた450,000TLはアチが出した) 1998年6月19日(金)カイセリ カイセリは、トルコ中央部の旅の起点になる都市であるとともに、 カッパドキアへ向かう旅人達が立ち寄る場所でもあるそうな。 カイセリ自体にたいした目玉の観光ポイントはないようだけど イスタンブルなんかにくらべると、素朴で地味ないいところっぽい! カイセリのオトガルについたのが朝7:00。 地球の歩き方とか読んでると、トルコのオトガルの客引きはすごいらしい。 さて、どうなることやら!目をギラリと輝かせて降り立つ。 いきなり「カム!」とかゆってバス会社のカウンターに 連れて行かれそうになるもインチキトルコ語でシャットアウト。あああーー。視線が痛いったらありゃしない・・・・。 ただ、異国ののっぺり顔が珍しいだけだろうけど 私にはみんなどろぼうに見えるよ〜… えーん。 ![]() カイセリのオトガル。バス会社ズラリ さて、今回お世話になるイブラヒムは以前、日本のJICA(ジャイカ)に研修にきたことがある という人で、私の友人ボブ(ボブはれっきとした日本人なのだが、まるで日系人の ようなたたずまいと思想で、自分のことをボブと言い張る)の 友達だったということで紹介され、 トルコ行きの5日前くらいからEメールで連絡を取り合っただけで、 顔もしらないというなんじゃその迷惑な押しかけっぷり!という間柄。でもメールでは「ボブの友だちはボクのトモダチ、歓迎します!」と書いてあった。 30分経過。でもその30分が2時間くらいに感じられた… そんななか、「おや、きみは中国人かい?」という感じで話しかけてきたビジネスマン。 もちろんトルコ語。よく分からないがそうきかれたのだけはわかった。 それまで、何人もの英語使いのにいちゃんに 話し掛けられても恐かったしガンとして無視してたんだが、 純粋にトルコ語しかしゃべれない人はイイヒト。と勝手に決めていたので、 「ハーユル。ベン ジャポン(違います、私は日本人です)」 と言葉を返してみた。あってる?この言葉?>トルコ語使いの皆さん そしてカタコトのコミュニケーションがはじまると、遠巻きに私を見ていた ギャラリー(ウフ。人気者←ただ東洋人が珍しいだけ)が わらわらっと寄る。
タクシーで5分の集合住宅がイブラヒムのお家。彼は33歳とのことだが、 とてもそうは見えないオヤジっぷり。 彼の両親、お姉さん、大学生になる甥っ子という家族構成だ。 お姉さんは離婚しているらしい。 お出かけするとき、帰ってきたとき、おはよう、おやすみの時、 おばあちゃんはギュウって抱きしめて、ほっぺにチュウのあいさつをしてくれる。 とにかく、大歓迎される。ここはお金持ちの家の風情じゃなく、 まったく一般的なトルコの人の家だと思う。 広さもほとんど日本の公団や団地と変わらないし。 ![]() イブラヒム姉、イブラヒム母が夕飯のしたく お昼寝させてもらった後、イブラヒムと日本語・英語・トルコ語の 不思議なコミュニケーション。そして16:00くらいからカイセリの街を見学。 果物屋の写真を撮ってたら、オーナーらしき人が向こうから ピューんと飛んで来て、スイカとコーラをいきなり差し出される。 「遠くから良く来たね。よかったら今の写真送ってくれ!」だと! 床屋さんに飛び込んで、いきなり激写。 子ども達を見つけては並ばせて激写。 イブラヒムのホームタウンなだけに、友達からいっぱい声がかかり、 その度に店に寄ってチャイを飲ませられるもんだから 目的のジャミイ(寺院=モスク)につくまでに 2時間くらいかかっちゃったよ。200mもない距離なのに・・・ トルコの夏の日没はだいたい21:00。 だから一日が長くてたっぷり遊べるんだなー。これが。 夜のストリートも人でおお賑わい。イブラヒムの友人のお土産物屋で ナゼルボンジュというトルコ名物の目玉のお守りを買う。 目玉が厄災から身を守ってくれるのだ。デザインも豊富ー。 するとまたもや、イブラヒムの友人夫婦と子どもと会い、 彼らのご厚意で夜のドライブ。 高台にいくと、カイセリの夜景が一望・・・ウットリ。 城壁に飾られたライトがつながって、ネックレスのようだねえ。 夜中に帰宅し、イスタンブルのスピ&アチに無事ですよコールをし、 おやすみ。トルコのみなさんの親切をシャワーのように浴びながら(byドリッピー) 泥のように眠れそうだヨウ。むにゃむにゃ・・・ ![]() おいちゃんスイカあんがと。 本日の出費 ●おみやげ 750,000TL(900,000TLを値切る。計7個でこの値段) |