邸宅ホテルでプチセレブ気分 ■えり夫妻との再会 6時半に目を覚ましてシャワー。さっそくパッキングをして、身支度を整えているとあっという間に8時前。結局昨日は日暮れてのチェッキン、その後遊びに出たのでほとんどこのおされBBを存分に楽しめずにいたので、朝食前の少しの時間を宿のなかを撮影しまくってみたりした。イギリスのごはんは朝食だけうまいといわれ続けている、本当においしいフルイングリッシュブレックファストをもりもりいただいて、この宿を後にする。今日からコッツウォルズめぐりだーっ!!!うおーーー!!!無意味にひとりで盛り上がる。 今回、冬の旅で衣類などの荷物が多いということ、また現地の方々へのおみやげ、さらにそれ以上にイギリスで買ってくるお目当てのかわいい雑貨やおみやげの数々の調達(これ重要)のため、スーツケース旅なのだけど、そのせいで宿〜交通機関の移動をすごく気にしなければいけないのが面倒だった。たとえば地下鉄〜ホテルとか、今回のBB〜ターミナルとか。でもそれももう今日でおわり。きょう、いまからバスに乗ってしまえばあとは再びレンタカーの旅、その後はえりさんち滞在なのだから。らりらり〜(実はその後、帰国の日の移動も大変だということに気がつくのだけど) おされBBのグランドフロアにある食堂。なんだこのステキっぷりは! 10時発チェルトナムスパ行きのコーチに乗るため、スーツケースをごろごろ押して約3分、ビクトリアコーチステーションへ。コーチ=長距離バスっつーことで、イギリスの旅は長距離バスが発達している。今回も、えりさんとどうやって集合するかという話し合いの中、最終的に落ち着いたのがこのお安いコーチ。オフシーズンだからか、電車の10分の1くらいの値段でチケットが買えるのだからすんばらしい。どのくらい安いかというと、日本の長距離バスの車体レベルの3倍ぐらいグレードの高い豪華なコーチに約3時間ゆられて3ポンド、約600円(1ポンド=約200円)。わざわざ電車使うのがばかばかしくなる安さである。 バスは定刻どおり出発し、街を抜けていく。どんなルートでむかうのか、そしてもし私がロンドンを運転する日が来た時のため(こねえよ)、地図と首っ引きで景色を覚えていく。ビクトリアからスローンstを北上し、ハイドパーク方面に→ナイツブリッジの差路を左折し、ハロッズや博物館の通りをひたすら西、そのまま空港へ。たぶんこれで間違いない。いまここで確認してどうするという話だ。 コーチは何度か人を乗せたり降ろしたり。私は西洋人仕様のゆったり座席でぐうぐう寝ていたが、そろそろ終点というところで目を覚ます。えり夫妻がターミナルまで迎えにきている予定だ。うわー久しぶり!ほぼ半年振りだけど、そんなに変わってないだろうなあ。わくわくわく。 ついたところはナンもない広場のようなところ。周りをきょろきょろ見回す。まだいないみたいだね。ちょうどこの時期は、旧正月シーズンだったためか、中国人たちの旅行者もおおかった。 「おぉーーーーーーーい!」 と、どこからともなく響く声と駆け寄る黒い影(黒いコートだったから)。 あっ、えりすゎ〜〜ん!ガシッ!!!わー!!!久しぶりー!!元気ー!!?元気そうねー!!!あれ?だんなは?いま駐車場さがしてた!ようこそイギリスへ!わはははは!太ったっていってたのに全然太ってないじゃん!ばっかねお腹よ!ケツよ!ズボンがパツパツなのよ!あっだんな久しぶりですっ、痩せたね!!と機関銃のように話はじめてしまう。えりさんは、すごい不思議な人で、ゆみさん(バリ編参照)のような天然ハイテンション・ナチュラルハイな機関銃トークなのではなく、まったく普通の調子でそのままずっとしゃべりが終わらない感じなのだ。テンションが若干高い分、私のほうがすごく喋っていそうだが、実際のところは4:6くらいでえりさんのほうが喋っている気がする。 そんな冷静な鑑定(鑑定?)はさておき、早速私たちはチェルトナム近郊にあるお目当てのパブへと向かう。季刊 英国時間というグラビア雑誌をぺらぺらみていたときに見つけた、食材にこだわりの有名パブなのだそうだ。しかもイチオシはアスパラガス!私もえりさんもアスパラ大好きっ子。これは行かねばならんだろう、ちゅーことで、えりだんなの運転するレンタカーで一路plough innへ。 Plough Inn前のえり夫妻。ぽつ〜んと建つのに満員御礼ぎゅうぎゅう詰め Plough Innは丘陵の坂の途中に唐突にある、田舎のパブ。こんな田舎のパブって夜しか空いてないイメージだったけど、こちらは食事がたいそう有名とのことで、昼から客であふれていた。アスパラガスは時期ハズレすぎてなかったけどね。本当に熱気むんむんだ。最初、予約しとこうか?という話だったけど、昼だしなんとかなるんじゃない?みたいな感じだったため、テーブルの食事席はとれず、パブコーナー(立って酒のんでたりするところ)のテーブルを陣取った。周りはイモ!肉!イモ!という感じで「えっ?この人さっきあんなにたくさんイモ食べたのに、また肉くうの?しかも一羽まるごと?」みたいな祭り状態なのに、私らはスターターと呼ばれるようなものとパンだけで腹いっぱいな始末。どういうことだ、この胃袋の違い。 今日は、このままカースルクームへ南下し、貴婦人のためのマナーハウス(=貴族の邸宅を改造したホテルのこと)へ。マナーハウスだからって完璧なマナーは必要なくてよ。簡単なドレスコードはあるけれど。インチキ貴婦人なので1泊しかできないけどな!!! 夕暮れのカースルクーム散歩にイザ出発。周りにはなんにもないのですが。 えりさんは、このマナーハウスに泊まるのは今回で3度目。えり夫妻いわく 「どうやら途中で経営者が変わったみたいでサービスも違うんだよね、前は車がきたら玄関にずらっとお迎えがいたのに、いまはゴルフカートを見えるところに置きっぱなしだったりさー」どうやら前のほうが、断然貴婦人気分を味わえたらしい。ただ経営者が変わったお蔭で、かなりのお値打ちで泊まれるスペシャルオファーが設定されているのだから、まあヨシ。 チェックイン後、案内されるのは本館の二階。えりだんなは、私らをここに送ってくれたあと、翌日は学校があるために車で5時間近くの道をとんぼ返り(すまん、だんな)なのだが、部屋を一緒に見学しよーよ、と、3人で部屋へ向かう。途中、えりさんは「スペシャルオファーのやつは別館のはずだから、アップグレードされたんだ!!!うわああ!めっちゃラッキー!!!」と大興奮。鼻息が荒いぞえりさん。私はそんなこともよく理解してなかったので嬉しさ2倍。やっぱり旅はオフシーズンに限るね〜。そして重厚なドアを開けたら・・・ぬおおお!すごい部屋っ。 「うわー!いままでで一番いい部屋だよぉ」「・・・いいなぁ。ボクもとまりたい」 えり夫妻、明暗わかれるの巻。 アップグレードとなりました、今夜のお部屋。30畳くらい? (畳で換算するところがもう貧乏くさい・・・) 3人でマナーハウスの中庭や周辺のかわいい街並み、裏道などを散歩していると、あっという間に時間は過ぎる。えりだんなを見送って、ついにマダムふたりの珍道中inコッツウォルズのスタートである。スタートに相応しい舞台ではないか!オッホホホ、ホッホホ!ムホッホホ(ゴホッゴホホゲホッ)。 ディナー用に2人で靴も洋服もドレッシーにチェンジし、私は化粧栄えしない地味な丸顔にこれでもかと塗りたくって、 ディナーは最高の雰囲気と食事、そしてサーブにより、夢のようなひとときだった。お客さんもこの時期は少なく(もう少し遅く来るのかもしれないけど)、広いフロアに4組くらい。すごく目を配ってもらえて、文句なしだった。ひとつ文句があるとすれば、いつも目を配ってくれるおかげで、そのスキを狙って料理写真を撮るのが大変でしたよ!!!(急いだおかげで全部ぶれてますからっ!残念!) その後、暖炉の前のソファでのんびりコーヒーを飲みながらうだうだうだ。部屋に戻って地図を広げ明日からの計画をうだうだうだ。もう散々うだうだしすぎるが、この夜は存分にレディーしたお蔭で満足満足。こういうプチ贅沢をさせていただくと、女性ホルモンがたっぷり出そうだ。えりさんの横で女性ホルモン出してもしょうがないんだけどね、うん。 さあ、明日からドライブ旅第二弾スタートだー! 腐るほどあるサロンの一部。ゴウジャス!ブリリアント! つづく。 |