グラード資料
■ 記事閲覧(一覧表示)魔導力学法について
この記事では、グラードにおけるソーサラー技能『魔導力学法』についての、世界観上からの位置について記載しています。
まず、グラードのソーサラーマジックは神秘に包まれた『魔法』の一部を理論化し技術的に再現した『魔道力学法』と呼ばれる“学問”です。そして、ソーサラーは『魔法士』と呼ばれる技術者です。
『魔導力学法』の使い方は、具体的には、現在のコンピューターの処理と似ています。
魔法士たちは何年にも渡る訓練で脳の記憶領域の一部を作り変え、そこに『公式(個々の呪文)』を焼き付けます。これは、例えるなら、訓練によって脳の中にOSをつくり、『公式』をソフトとしてインストールしていくようなものです。
そして、呪文を使用する場合は、メイジスタッフなどの発動体から自分の周りに光の文字(詠唱端末)を投影し、そこからコマンドを選択することで呪文を選択、発動させます。
とはいえ、この呪文発動(公式展開と呼ぶ)法は基本なだけなので、おのおのの魔法士によって、様々な演出をつけることも可能です。
古の昔から、ソーサラー魔法は神聖魔法や精霊魔法と同じく存在していました。ただし、それは、『魔法使い』と呼ばれる、天賦の魔法的才能を持った人々が独自に、または弟子や一族に継承していく形で受け継がれていったもので、万人に開かれたものではありませんでした。
それが変わったのが、今から74年前のグラード歴1288年。ジェクト総合学会(現魔法士協会の総本山『十二の理』)教授、ティーゲル・ファウセが『魔導力学 <プログラミング・マナ>』の理論を提唱し、『クラス0実験』と呼ばれる魔導力学法の実験をしてからのことです。
ファウセ教授自身も『魔法使い』であったと言われていますが、その神秘のベールに包まれた魔法というものを、「技術」として、万人が使えるように体系化し理論化した所に、その主眼がありました。
魔導力学法は、習得には確かに訓練が必要ですが、魔法の素養が特にない一般人でも覚えて使えるというのが、最大のメリットです。
このファウセ教授の弟子たち(現在のジェクト魔法士協会『十二の理』のトップに位置するメンバーたち)は、教授がいなくなったあとも魔導力学法の発展を推し進め、現在では、世界中に広まっている基本技術の一つとして確立されました。魔導力学法の技術は、ジェクトから世界中に伝播したため、どこでも同じ技術や原理をベースにしています。
魔導力学法の特色は、呪文(魔導力学法では“公式”と呼ばれます)を、記憶の一部に焼き付けることです。つまり、「呪文書」と呼ばれるものは必要なく、また、存在もしません。
魔法士たちは、発動体に触れてコマンドワードを唱えることで、自分の周囲に光のコンソールを展開し、そのコンソールを触れ読みあげることで、記憶に焼き付けられた公式を呼び出し、魔力の源『ウェンターナ・マテリアル』から力を引き出して、呪文(公式)を発動させます。
魔法士たちによる、情報や技術などの共有と、あとは自己の能力を管理・規制するために設けられた組織です。
大陸で最初の魔法士協会はジェクト魔法士協会『十二の理』です。この魔法士協会は一種の独立国家とも言ってよく、他の国の魔法士協会とは毛色が異なります。しかし、魔法士を管理するシステムのほとんどは、この「協会=国家」とも言えるジェクト魔法士協会で生み出され、他国の魔法士協会でも多くが採用されています。
グラードの魔導力学法はジェクトから世界中に流れたものですが、ジェクトの『十二の理』が国家そのものであったため、各国でも、その国と密接なかかわりがある公的な組織として、魔法士協会が形作られていきました。
これは、『魔導力学法は(精霊魔法や神聖魔法などと違い)誰でも覚えられる技術』という前提が理由としてあります。
もちろん、習得するには、多くの勉強や薬なども使用した難しい訓練が必要ですが、誰にでも覚えられる技術であるため、悪用を防ぐために、習得や使用には国としても厳しい管理をする必要があるのです。
各国の魔法士協会では、魔法士の育成・資格認定、魔法士の管理、そして、魔導力学法の様々な研究を行っています。そのため、全ての魔法士はこの協会に加盟登録する義務があります。
また、魔法士の技術は“武器”とみなされているため、魔法使用を協会に報告する義務があるなど、管理も厳しいものになっています。
魔法士になるには、まずは魔法士協会管轄の魔法士学校や、魔法士たちのもとで、魔法士になるための訓練をする必要があります。これは、公式を使用するための条件付けや、記憶領域に公式を焼きつけられるようにするための訓練で、短くても数年は必要です。
この訓練では、薬品を使って一種の催眠状態作って、それで脳に魔法を使用するための回路を「焼き付けやすい」状態にしたりはしますが、求められることの難易度も高いため、精神的にも負担がかかり、耐えきれずに脱落する人は多くいます。
この訓練を無事に終了したと魔法士協会が認定した人は、無事にクラス1公式(レベル1のソーサラー魔法のことです)を焼きつけられ、発動体が与えられます。
とはいえ、記憶の一部に公式を焼きつけるという仕組みは、脳に負担を与えます。そのため、魔法士は、月に一回程度のスパンで魔法士協会を訪れ、「メンテナンス」をしてもらわなくてはいけません。
長期間メンテナンスを受けないでいると、場合によっては心に重大な影響をもたらしたり、廃人になる恐れもあります。
また、クラスが上がって新しい公式を習得する場合にも、魔法士協会に赴き、焼きつけてもらう必要があります。それができない場合、新たな公式は習得できません。
まず、グラードのソーサラーマジックは神秘に包まれた『魔法』の一部を理論化し技術的に再現した『魔道力学法』と呼ばれる“学問”です。そして、ソーサラーは『魔法士』と呼ばれる技術者です。
『魔導力学法』の使い方は、具体的には、現在のコンピューターの処理と似ています。
魔法士たちは何年にも渡る訓練で脳の記憶領域の一部を作り変え、そこに『公式(個々の呪文)』を焼き付けます。これは、例えるなら、訓練によって脳の中にOSをつくり、『公式』をソフトとしてインストールしていくようなものです。
そして、呪文を使用する場合は、メイジスタッフなどの発動体から自分の周りに光の文字(詠唱端末)を投影し、そこからコマンドを選択することで呪文を選択、発動させます。
とはいえ、この呪文発動(公式展開と呼ぶ)法は基本なだけなので、おのおのの魔法士によって、様々な演出をつけることも可能です。
■魔導力学法の歴史
古の昔から、ソーサラー魔法は神聖魔法や精霊魔法と同じく存在していました。ただし、それは、『魔法使い』と呼ばれる、天賦の魔法的才能を持った人々が独自に、または弟子や一族に継承していく形で受け継がれていったもので、万人に開かれたものではありませんでした。
それが変わったのが、今から74年前のグラード歴1288年。ジェクト総合学会(現魔法士協会の総本山『十二の理』)教授、ティーゲル・ファウセが『魔導力学 <プログラミング・マナ>』の理論を提唱し、『クラス0実験』と呼ばれる魔導力学法の実験をしてからのことです。
ファウセ教授自身も『魔法使い』であったと言われていますが、その神秘のベールに包まれた魔法というものを、「技術」として、万人が使えるように体系化し理論化した所に、その主眼がありました。
魔導力学法は、習得には確かに訓練が必要ですが、魔法の素養が特にない一般人でも覚えて使えるというのが、最大のメリットです。
このファウセ教授の弟子たち(現在のジェクト魔法士協会『十二の理』のトップに位置するメンバーたち)は、教授がいなくなったあとも魔導力学法の発展を推し進め、現在では、世界中に広まっている基本技術の一つとして確立されました。魔導力学法の技術は、ジェクトから世界中に伝播したため、どこでも同じ技術や原理をベースにしています。
■魔導力学法の使用方法
魔導力学法の特色は、呪文(魔導力学法では“公式”と呼ばれます)を、記憶の一部に焼き付けることです。つまり、「呪文書」と呼ばれるものは必要なく、また、存在もしません。
魔法士たちは、発動体に触れてコマンドワードを唱えることで、自分の周囲に光のコンソールを展開し、そのコンソールを触れ読みあげることで、記憶に焼き付けられた公式を呼び出し、魔力の源『ウェンターナ・マテリアル』から力を引き出して、呪文(公式)を発動させます。
■魔法士協会
魔法士たちによる、情報や技術などの共有と、あとは自己の能力を管理・規制するために設けられた組織です。
大陸で最初の魔法士協会はジェクト魔法士協会『十二の理』です。この魔法士協会は一種の独立国家とも言ってよく、他の国の魔法士協会とは毛色が異なります。しかし、魔法士を管理するシステムのほとんどは、この「協会=国家」とも言えるジェクト魔法士協会で生み出され、他国の魔法士協会でも多くが採用されています。
グラードの魔導力学法はジェクトから世界中に流れたものですが、ジェクトの『十二の理』が国家そのものであったため、各国でも、その国と密接なかかわりがある公的な組織として、魔法士協会が形作られていきました。
これは、『魔導力学法は(精霊魔法や神聖魔法などと違い)誰でも覚えられる技術』という前提が理由としてあります。
もちろん、習得するには、多くの勉強や薬なども使用した難しい訓練が必要ですが、誰にでも覚えられる技術であるため、悪用を防ぐために、習得や使用には国としても厳しい管理をする必要があるのです。
各国の魔法士協会では、魔法士の育成・資格認定、魔法士の管理、そして、魔導力学法の様々な研究を行っています。そのため、全ての魔法士はこの協会に加盟登録する義務があります。
また、魔法士の技術は“武器”とみなされているため、魔法使用を協会に報告する義務があるなど、管理も厳しいものになっています。
■魔法士について
魔法士になるには、まずは魔法士協会管轄の魔法士学校や、魔法士たちのもとで、魔法士になるための訓練をする必要があります。これは、公式を使用するための条件付けや、記憶領域に公式を焼きつけられるようにするための訓練で、短くても数年は必要です。
この訓練では、薬品を使って一種の催眠状態作って、それで脳に魔法を使用するための回路を「焼き付けやすい」状態にしたりはしますが、求められることの難易度も高いため、精神的にも負担がかかり、耐えきれずに脱落する人は多くいます。
この訓練を無事に終了したと魔法士協会が認定した人は、無事にクラス1公式(レベル1のソーサラー魔法のことです)を焼きつけられ、発動体が与えられます。
とはいえ、記憶の一部に公式を焼きつけるという仕組みは、脳に負担を与えます。そのため、魔法士は、月に一回程度のスパンで魔法士協会を訪れ、「メンテナンス」をしてもらわなくてはいけません。
長期間メンテナンスを受けないでいると、場合によっては心に重大な影響をもたらしたり、廃人になる恐れもあります。
また、クラスが上がって新しい公式を習得する場合にも、魔法士協会に赴き、焼きつけてもらう必要があります。それができない場合、新たな公式は習得できません。
名前:TEK
10月31日00時20分(水)
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話題:3
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親番:3
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番号:3
魔導力学法の使用方法
■公式展開の様子
グラードのソーサラーは、『魔力(ウェンターナ・マテリアル)』と呼ばれる特殊な力を『ここではないどこか(ウェンターナ・フィールド)』と呼ばれる場所から引っ張り出し、呪文(記述式)に通す事によって望みの結果を得ます。
現時点ではその魔力の源は『つっつくとエネルギーが取れるぞ』程度としか認識されていません。あらゆる魔法士が血眼になって研究しているのですが、詳しい事はほとんど分かっていないのです。
そして、詠唱することで脳内に書き込んだ呪文を選択し、魔力にさらす作業をします。
つまり詠唱とは「脳内の○○段目の○番目に保管してある、エネルギーボルトという呪文を引っ張りだし、魔力に晒すよ」という命令文なのです。『呪文(記述式)』と『詠唱』は別ものなので、注意してください。
魔力を、脳内の呪文に通すと酷い負荷がかかります。ですので、詠唱をより迅速に行えば行うほど、脳が魔力に晒される時間が減り、脳への負担――つまり精神力の消費量が減るわけです。これが魔法士の『成長』です。
■公式発動の際の詠唱について
公式展開法ですが、グラードでの詠唱は『結合詠唱』と呼ばれる詠唱が現在もっともポピュラーな詠唱になっています。自分の周りに光の文字(詠唱端末)を投影させ、その文字に触れ、結合させる事によって一文、つまり意味ある文字、にしていくのです。
結合詠唱では、魔法士協会から提供されている特殊なクリスタル(発動体のコア)に刻まれた魔法言語(ルーン)を術者が展開する力場(魔力圏)に投射させます。
その投射されたルーンは淡い光を帯びた文字の集合体で、術者を取り囲む光の文字でできた帯のように見えます。術者はその文字に触れる事により文字を選択し、ルーンを移動・結合させることによって公式を選択し、呪文を完成させます。
例えば『火・水・風』というルーン集合体と、『撃つ・守る・消す』というルーン集合体があった場合、それぞれから『火』『撃つ』というルーンを選択、移動し、それらを結合させることによって『火を・撃つ』――火炎系の攻撃魔法を選択する手法をとっています。
この結合詠唱の利点は、選択・結合でミスしなければ、魔法発動の失敗が極端に少なくなるという点です。
魔導力学法技術発表当時は声による口頭詠唱が主流でしたが、これには呪文詠唱の正確さはもちろん音程、旋律、果てには声の高低にすら左右されてしまうため、音楽のように一種の才能ある者にしか使えない特権技術になっていました。
○詠唱術について
発動体の形状や、投影されるコンソールの形式はカスタマイズが可能なので、魔法士の好みや性格に応じて様々な公式展開術が存在します。そのため、PCやNPCは“演出として”詠唱の際の振り付けや表現を自由に変更できます。
ただし、それでルールを変更することはできません。
たとえば、両足でコンソールを操作する“詠唱演出”をして両手を使わなくても、両手がふさがれている場合、公式を使用することはできません。
発動体の形状や、投影されるコンソールの形式はカスタマイズが可能なので、魔法士の好みや性格に応じて様々な公式展開術が存在します。そのため、PCやNPCは“演出として”詠唱の際の振り付けや表現を自由に変更できます。
ただし、それでルールを変更することはできません。
たとえば、両足でコンソールを操作する“詠唱演出”をして両手を使わなくても、両手がふさがれている場合、公式を使用することはできません。
名前:TEK
10月31日00時25分(水)
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話題:3
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親番:3
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番号:4
発動体について
■発動体について
発動体とは、『詠唱』を行うための端末が格納されている媒体――要は魔法の杖のことです。
詠唱端末(光のコンソール)を投影できる機能を持っていれば良いので、グラードの魔法士たちが持つ『魔法の杖』は、必ずしも杖の形状をしていません。杖の他に一般的な物としては『キューブ』と呼ばれる四角い塊がありますが、術者が所持できる形態であれば、なんでも構いません。
また、発動体からコンソールを呼び出すにはキーワードが必要です。
基本的には『デ・プレイ』(“展開”という意味。軍事用語)が最初のキーワードになっており、変更する事も可能です。大抵は「接続(アクセス)」「開始(スタート)」など、始まりにちなんだ言葉を使用します。
なお、発動体には使用した公式についての“ログ(記録)”が残ります。トロウの魔法監督官などは、公式使用が適切になされているかどうかをチェックするために利用しています。
■市販発動体の形状とルール
グラードでの『発動体』という物は、『プログラミング・キー』を投射する『映写機』の役割を担っています。その為、その発動体(映写機)からプログラミング・キーが投影された後、発動体自体はフリーな状態になります。
ただし、詠唱中…つまり結合詠唱時には両手を使用して自分の周りに投影したプログラミング・キーに触れなければなりません。
形状に関してですが、グラードでは通常のSWよりも、ソーサラースキル『魔導力学法』が社会に浸透しています。その為初期装備として購入可能な発動体に様々な形状が存在し、メイジスタッフに限りません。
そのため、PCはメイジスタッフのデータを元に、それよりも有利にならない形状ならば、発動体として所持することができます。
メイジスタッフのデータ
必要筋力:1〜10 攻撃力:+1 打撃力:+5 クリティカル値:12
価格:必要筋力×10+100rk
◆2H装備
◆鈍器として、手加減が可能
◆隠し持つには不向き
◆一目で魔法の発動体であることが看破される
★キューブ
キューブは、魔法士が公式発動するために使う発動体として一般的な、人気のある形状のアイテムです。大きさは普通のものは小ぶりのメロンくらいで、ふわふわと術者の周りの空中を漂います。
公式を使用する場合、術者はそのキューブに触れて、コマンドワードを唱えることで、ほかの発動体と同じく周囲の空間に光のコンソールパネルが展開されます。
○キューブデータ
キューブの値段は100rk〜で、戦闘の際の武器としては使用できません。
また、キューブには魔法士協会ファクトリー製だけではなく様々な製造元があり、ブランド品などもあります。このような品は、100rkより高値で取引されるものもあります。
基本的なキューブのデータ
◆2H装備扱い
◆武器としての使用は不可
◆隠し持つには不向き
◆一目で魔法の発動体であることが看破される
キューブの値段は100rk〜で、戦闘の際の武器としては使用できません。
また、キューブには魔法士協会ファクトリー製だけではなく様々な製造元があり、ブランド品などもあります。このような品は、100rkより高値で取引されるものもあります。
基本的なキューブのデータ
◆2H装備扱い
◆武器としての使用は不可
◆隠し持つには不向き
◆一目で魔法の発動体であることが看破される
■クリエイトデバイス
『クリエイト・デバイス』によって発動体に為しうる品物は、携帯できる範囲の物であれば制限はありません。盾だろうと銃だろうと可能です。
(※ソードワールド本来のルールでは、所持者の動きを妨げない程度に小さなものか、重心に大きな偏りのない棒状のものに限られています)
○クリエイトデバイス発動体の制限
戦闘Rにおいてソーサラー魔法を使用する場合、そのターンは両手をキーボード操作に使用する為(または発動体の先でキーボードをタッチするイメージ)、手に持った武器や盾に付随する、あらゆるプラスボーナスが消失します。(武器、盾本来の使用ができない、と解釈してください)
その為、盾や武器の回避ボーナス等を使用して回避行動を行った場合、魔法使用の為の動作を放棄した、として、そのRはソーサラー魔法を使用することができないとします。
戦闘Rにおいてソーサラー魔法を使用する場合、そのターンは両手をキーボード操作に使用する為(または発動体の先でキーボードをタッチするイメージ)、手に持った武器や盾に付随する、あらゆるプラスボーナスが消失します。(武器、盾本来の使用ができない、と解釈してください)
その為、盾や武器の回避ボーナス等を使用して回避行動を行った場合、魔法使用の為の動作を放棄した、として、そのRはソーサラー魔法を使用することができないとします。
名前:TEK
10月31日00時36分(水)
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話題:3
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親番:4
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番号:5
トロウ魔法士協会
トロウ魔法士協会は、今を遡ること70年ほど前、ジェクトで発足した魔法士学会の拡大を受けて、トロウ国内の魔導力学研究者たちの互助組織として発足した公益法人です。間もなく、魔導力学法の急速な発展に伴い、魔法士の能力濫用を規制・監督するための管理機関としての側面も持つようになりました。
ジェクト総合学会を参考にしたと言われ、四人の高導師による導師会が意思決定機関となっています。また協会とは独立した国の監督機関として、魔法監督官による監査委員会があります。
トロウ国内の大都市にある協会は、殆どがトロウ市の協会を本部とする組織の支部であり、学長の選任や会計監査等もトロウ本部の指示に従います。例外的に、一部の州では独立した魔法士協会を持ち(70年前にトロウ属州でなかった州に多く見られます)、独自の理事・監事、ないしは会員総会による運営がなされている場合もあります。
トロウ魔法士協会は、「権限の集中をしない」という前提のもと、4人の実力者(全員トロウで最高の術者です)をトップとする合議制が取られています。
協会の全体方針にかかわることはこの4人が決めますが、細分化された業務に関しては、それぞれの目的ごとに分かれた小委員会(トップ4人のうち誰かが座長のこともありますし、そうでないものも多くあります)が運営していくのが普通の形です。この小委員会は常設のものも、臨時開催のものもあります。
トロウ魔法士協会の組織は、大きく分けて『管理・事務部門』『教育・研究部門』『特務・独立部門』『生産・販売部門』に分かれます。
魔法士協会は、そもそもの始まりは魔法士たちによる互助・監視組織でした。ですが、魔導力学法が発展し、世の中に普及していくにつれて、国家の影響力が強くなっていきます。
現在では、建前上は“公益法人”として国の組織とは一線を画していますが、事実上は国の組織の一つです。そのため、国としての国内外の関係が、魔法士協会にも持ち込まれます。
王都トロウ市にあるトロウ魔法士協会は、トロウ王国全体の魔法士協会を統括しています。
いくつかの州にはそれぞれの州都などに魔法士協会があり、ある程度の独自性・自主性は保っていますが(その州によって違います)、組織上はトロウ魔法士協会の支部という形です。そのため、学長の選任や会計監査等もトロウ本部の指示に従います。
例外的に、一部の州では独立した魔法士協会を持ち(70年前にトロウ属州でなかった州に多く見られます)、独自の理事・監事、ないしは会員総会による運営がなされている場合もあります。
それら地方の魔法士協会とトロウ魔法士協会の関係は良好で、人的交流もよくあります。また、重要な案件などに関しては、トロウ魔法士協会の判断を仰いだり、指示があればそれに従って動きます。
トロウ王国は、トヴァシュトラおよびドレスの両帝国とは緊張関係にあります。そのため、国の影響力が強いトロウ魔法士協会も、トヴァシュトラおよびドレス魔法士協会と直接の交流はありません(※1)。
王国同士としても同盟関係にあるエトラムル魔法士協会とは、密接な交流があります。また、魔導力学法の総本山であるジェクト魔法士協会『十二の理』とも同様です。
また、国としても友好関係にあるファーレンの魔法士協会、アームズ魔法士協会、フソウ魔法士協会などとも、積極的な交流を行っています。
※1:ジェクトで行われる学会などで、間接的に交流することはあります。
ジェクト総合学会を参考にしたと言われ、四人の高導師による導師会が意思決定機関となっています。また協会とは独立した国の監督機関として、魔法監督官による監査委員会があります。
トロウ国内の大都市にある協会は、殆どがトロウ市の協会を本部とする組織の支部であり、学長の選任や会計監査等もトロウ本部の指示に従います。例外的に、一部の州では独立した魔法士協会を持ち(70年前にトロウ属州でなかった州に多く見られます)、独自の理事・監事、ないしは会員総会による運営がなされている場合もあります。
■トロウ魔法士協会の組織
トロウ魔法士協会は、「権限の集中をしない」という前提のもと、4人の実力者(全員トロウで最高の術者です)をトップとする合議制が取られています。
協会の全体方針にかかわることはこの4人が決めますが、細分化された業務に関しては、それぞれの目的ごとに分かれた小委員会(トップ4人のうち誰かが座長のこともありますし、そうでないものも多くあります)が運営していくのが普通の形です。この小委員会は常設のものも、臨時開催のものもあります。
トロウ魔法士協会の組織は、大きく分けて『管理・事務部門』『教育・研究部門』『特務・独立部門』『生産・販売部門』に分かれます。
○管理・事務部門
協会の事務などをするもので、インストーラーなど、魔法士を管理するための職種メンバーたちもこの部門に所属しています。
○教育・研究部門
私たちの世界の大学と似た組織になっています。
○特務・独立部門
トップである4人の実力者直属の機関や組織を示す総称です。他の部門ではできない横断的な業務などを担当しています。
○生産・販売部門
コモンルーンや魔化、サーバント、魔晶石、一般に普及している魔導力学法を使用した製品などを生産しているファクトリーです。
協会の事務などをするもので、インストーラーなど、魔法士を管理するための職種メンバーたちもこの部門に所属しています。
○教育・研究部門
私たちの世界の大学と似た組織になっています。
○特務・独立部門
トップである4人の実力者直属の機関や組織を示す総称です。他の部門ではできない横断的な業務などを担当しています。
○生産・販売部門
コモンルーンや魔化、サーバント、魔晶石、一般に普及している魔導力学法を使用した製品などを生産しているファクトリーです。
■魔法士協会の対外的関係
魔法士協会は、そもそもの始まりは魔法士たちによる互助・監視組織でした。ですが、魔導力学法が発展し、世の中に普及していくにつれて、国家の影響力が強くなっていきます。
現在では、建前上は“公益法人”として国の組織とは一線を画していますが、事実上は国の組織の一つです。そのため、国としての国内外の関係が、魔法士協会にも持ち込まれます。
★他の州の魔法士協会との関係
王都トロウ市にあるトロウ魔法士協会は、トロウ王国全体の魔法士協会を統括しています。
いくつかの州にはそれぞれの州都などに魔法士協会があり、ある程度の独自性・自主性は保っていますが(その州によって違います)、組織上はトロウ魔法士協会の支部という形です。そのため、学長の選任や会計監査等もトロウ本部の指示に従います。
例外的に、一部の州では独立した魔法士協会を持ち(70年前にトロウ属州でなかった州に多く見られます)、独自の理事・監事、ないしは会員総会による運営がなされている場合もあります。
それら地方の魔法士協会とトロウ魔法士協会の関係は良好で、人的交流もよくあります。また、重要な案件などに関しては、トロウ魔法士協会の判断を仰いだり、指示があればそれに従って動きます。
★他の国の魔法士協会との関係
トロウ王国は、トヴァシュトラおよびドレスの両帝国とは緊張関係にあります。そのため、国の影響力が強いトロウ魔法士協会も、トヴァシュトラおよびドレス魔法士協会と直接の交流はありません(※1)。
王国同士としても同盟関係にあるエトラムル魔法士協会とは、密接な交流があります。また、魔導力学法の総本山であるジェクト魔法士協会『十二の理』とも同様です。
また、国としても友好関係にあるファーレンの魔法士協会、アームズ魔法士協会、フソウ魔法士協会などとも、積極的な交流を行っています。
※1:ジェクトで行われる学会などで、間接的に交流することはあります。
名前:TEK
10月31日00時48分(水)
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話題:3
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親番:3
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番号:6
魔法士協会と魔法士の管理
魔法士を管理するシステムのほとんどは、「協会=国家」とも言えるジェクト魔法士協会で生み出され、他国の魔法士協会でも、運用の違いはありますが、多くが採用されています。
その管理システムの基本は、下記の3点から成り立っています。
魔導力学法使用許可認定士(魔法士)資格を得ることで、魔道力学法を修めた魔法士は、協会からの「義務」を負うことになります。ちなみに、これらの義務は魔法士にのみ課せられた義務であり、精霊使い、神官、詩人などには特にそのような義務はありません。
魔法士の義務は、上記の通りですが、必ずしも全ての魔法士が義務を遵守しているわけではありません。
優れた研究のためであれば多少の義務違反は些事に過ぎないと考える者は多く、事実その通りにお目こぼしがあります。また、どのような危険な公式を使っても、それを告発出来る者がいなければ、罪にはなりません。
発動体には魔導力学法の使用記録が残る仕様にはなっています。ですが、不正使用時に使用した発動体を隠匿ないしは破壊することにより簡単に証拠隠滅が出来てしまうため、あまり抑止効果はないようです。
実際、魔法士協会から格安(100〜200rk)で支給される発動体(メイジスタッフ)には、支給後『行方不明』になった物が多数存在しています。
発動体の紛失は重過失の場合でも(紛失することが最も多い、冒険者にとっては幸いなことに)罰金で済み、それは次回購入時の代金に上乗せされるという形でなされます。
勿論最大の理由は、深刻な義務違反の疑義のある魔法士に対してはセンスライを使用した尋問がなされるため、もはや状況証拠など不要だからなのでしょうが。
インストーラーは魔導力学の公式を脳に焼付け、魔法士のメンテナンスを行う技術職です。このインストーラーという職種は、ジェクトで考案されたもので、魔導力学法管理の重要な仕組みとして、どの魔法士協会でも採用されています。
トロウでのインストーラーは、協会の課す公式取扱技師認定試験と、国家の定めた危険物取扱系や治安維持系の各種法検定に合格して初めてなれる極めてインテリな職業です。
インストーラーは、魔法士に対して公式の焼付け及び剥離、そしてメンテナンスを行う事が出来ます。ですが、管理上の重大な不安要素になるため、自身で公式を行使することは、法で禁じられています。
一般の魔法士に関しては協会のインストーラーがこれらの業務を行っていますが、独自の公式を開発する導師レベルになると研究室お抱えのインストーラーを雇って公式のテストにあたる事が殆どです。
こうした厳しい法規制がありながらそれを抜け出し、裏の世界で活動するインストーラーも存在します。一部の違法な魔法士が協会の手を離れて動けるのも彼らの存在があるからとも言われているため、協会はそのようなインストーラーを厳しく取り締まっています。
魔法監督官はトロウ王国の公職の一つです。国の組織として、魔法士協会とは別の独立した機関を形成しています。
この魔法監督官は魔法士関連の法律を知らないといけない資格職で、高給取りかつ、非常に難関な職業です。大学卒業で5浪で取得できたなら、かなり優秀な人と言えます。
魔法監督官は、魔導力学法普及の黎明期に、無秩序な魔導力学法の習得・使用によって事故や事件が頻繁に起こったために設けられました。
彼ら魔法監督官は不正な魔導力学法使用の防止を任務としており、魔法士に対して「超法的特権」を持っています。これは、緊急時に絶対的な高位者として魔法士に対して命令を下す事ができるというもので、この権限を使用して、魔法士たちに強制依頼をかけて、その任務にあたる事もあります。
そのような経緯で生まれた為、ジェクトや他の魔法士協会にも、魔法士に対して権限を持つ職種は存在します。
例えばジェクトでは『理の裁定者』と呼ばれる人々で、魔法士協会=国家であるジェクトらしく、ジェクトの理法(法律のことです)に沿って魔法士の告訴・弁護・裁定を行う法務官職となっています。
トロウ魔法士協会の黎明期には高クラスの魔法士が監督官の任に就き、違法な魔法使用者を自ら処理していました。現在でも、魔法士協会の上位数名の魔法士はこの監督官の権利も所有しています。しかし、現在では基本的に、魔導力学法を使用できる事が条件ではなく、魔法士関連の法律に詳しい人物が監督官につきます。
そのため、現在の監督官は法律辞書のような存在です。魔法士たちの魔法使用報告などを審査し、然るべき賞罰などを決めるのが主な仕事です。
魔法士協会の会計監査等は彼らの本来の業務ではありませんが、監査の過程で判明した不正な資金運用は逐一協会に報告されるため、魔導力学法による直接的な不正を行なっていない者にとっても彼らの存在は脅威であり続けます。近年では、著しく公共性に欠ける服装によって彼らの呼び出しを受けた魔法士がいるという噂が話題になりました。
魔法監督官はトロウ魔法士協会内に本部を置き、トロウ国内の全ての魔法士組合と魔法士に目を光らせています。これには、トロウ魔法士協会に所属していない組織や個人を含みます。彼らは魔法士協会ではなく、トロウ王国に属する監督機関なのです。
その管理システムの基本は、下記の3点から成り立っています。
■資格制度による魔導力学法の使用許可と義務
魔導力学法使用許可認定士(魔法士)資格を得ることで、魔道力学法を修めた魔法士は、協会からの「義務」を負うことになります。ちなみに、これらの義務は魔法士にのみ課せられた義務であり、精霊使い、神官、詩人などには特にそのような義務はありません。
○魔法士の義務
一:魔法士たちはその存在を必ず各国の魔法士協会を通じて登録することが義務付けられています。違反した場合、クラスBの危険物不法所有罪とみなされ、懲役10年以下の罰則に処せられます。
一:トロウにおいては魔法士達が記述式を使用した場合、どんな呪文であったとしても協会への報告義務が課せられています。協会においてその記述式使用が不適当と判断された場合、軽くて罰金、重ければ数ヶ月の禁固刑が課せられます。特に街中での攻撃系記述式の使用は厳しく判断されます。
一:魔法士には『遺失呪文』『遺跡』『野良魔法士』を発見した場合の報告義務も課せられています。
一:攻撃系魔法を所有している魔法士または、クラス3以上の公式を習得している魔法士が他国に出かける場合は、出国手続きをする必要があります。これに違反すると『武器密輸』レベルの犯罪と認定され、処罰されます。
一:魔法士たちはその存在を必ず各国の魔法士協会を通じて登録することが義務付けられています。違反した場合、クラスBの危険物不法所有罪とみなされ、懲役10年以下の罰則に処せられます。
一:トロウにおいては魔法士達が記述式を使用した場合、どんな呪文であったとしても協会への報告義務が課せられています。協会においてその記述式使用が不適当と判断された場合、軽くて罰金、重ければ数ヶ月の禁固刑が課せられます。特に街中での攻撃系記述式の使用は厳しく判断されます。
一:魔法士には『遺失呪文』『遺跡』『野良魔法士』を発見した場合の報告義務も課せられています。
一:攻撃系魔法を所有している魔法士または、クラス3以上の公式を習得している魔法士が他国に出かける場合は、出国手続きをする必要があります。これに違反すると『武器密輸』レベルの犯罪と認定され、処罰されます。
★義務による管理とログの管理。そして、その実際
魔法士の義務は、上記の通りですが、必ずしも全ての魔法士が義務を遵守しているわけではありません。
優れた研究のためであれば多少の義務違反は些事に過ぎないと考える者は多く、事実その通りにお目こぼしがあります。また、どのような危険な公式を使っても、それを告発出来る者がいなければ、罪にはなりません。
発動体には魔導力学法の使用記録が残る仕様にはなっています。ですが、不正使用時に使用した発動体を隠匿ないしは破壊することにより簡単に証拠隠滅が出来てしまうため、あまり抑止効果はないようです。
実際、魔法士協会から格安(100〜200rk)で支給される発動体(メイジスタッフ)には、支給後『行方不明』になった物が多数存在しています。
発動体の紛失は重過失の場合でも(紛失することが最も多い、冒険者にとっては幸いなことに)罰金で済み、それは次回購入時の代金に上乗せされるという形でなされます。
勿論最大の理由は、深刻な義務違反の疑義のある魔法士に対してはセンスライを使用した尋問がなされるため、もはや状況証拠など不要だからなのでしょうが。
※注:PCとしての魔法士に関して
実際には公式使用ログを管理する手法は、上記のような欠陥を多々抱えていますが、だからといってPCが悪行を働くと、GMによるペナルティが与えられる可能性が極めて高いので、気をつけましょう。
実際には公式使用ログを管理する手法は、上記のような欠陥を多々抱えていますが、だからといってPCが悪行を働くと、GMによるペナルティが与えられる可能性が極めて高いので、気をつけましょう。
■インストーラーによる公式管理
インストーラーは魔導力学の公式を脳に焼付け、魔法士のメンテナンスを行う技術職です。このインストーラーという職種は、ジェクトで考案されたもので、魔導力学法管理の重要な仕組みとして、どの魔法士協会でも採用されています。
トロウでのインストーラーは、協会の課す公式取扱技師認定試験と、国家の定めた危険物取扱系や治安維持系の各種法検定に合格して初めてなれる極めてインテリな職業です。
インストーラーは、魔法士に対して公式の焼付け及び剥離、そしてメンテナンスを行う事が出来ます。ですが、管理上の重大な不安要素になるため、自身で公式を行使することは、法で禁じられています。
一般の魔法士に関しては協会のインストーラーがこれらの業務を行っていますが、独自の公式を開発する導師レベルになると研究室お抱えのインストーラーを雇って公式のテストにあたる事が殆どです。
こうした厳しい法規制がありながらそれを抜け出し、裏の世界で活動するインストーラーも存在します。一部の違法な魔法士が協会の手を離れて動けるのも彼らの存在があるからとも言われているため、協会はそのようなインストーラーを厳しく取り締まっています。
■魔法監督官による監査
魔法監督官はトロウ王国の公職の一つです。国の組織として、魔法士協会とは別の独立した機関を形成しています。
この魔法監督官は魔法士関連の法律を知らないといけない資格職で、高給取りかつ、非常に難関な職業です。大学卒業で5浪で取得できたなら、かなり優秀な人と言えます。
★魔法監督官の権限
魔法監督官は、魔導力学法普及の黎明期に、無秩序な魔導力学法の習得・使用によって事故や事件が頻繁に起こったために設けられました。
彼ら魔法監督官は不正な魔導力学法使用の防止を任務としており、魔法士に対して「超法的特権」を持っています。これは、緊急時に絶対的な高位者として魔法士に対して命令を下す事ができるというもので、この権限を使用して、魔法士たちに強制依頼をかけて、その任務にあたる事もあります。
そのような経緯で生まれた為、ジェクトや他の魔法士協会にも、魔法士に対して権限を持つ職種は存在します。
例えばジェクトでは『理の裁定者』と呼ばれる人々で、魔法士協会=国家であるジェクトらしく、ジェクトの理法(法律のことです)に沿って魔法士の告訴・弁護・裁定を行う法務官職となっています。
★トロウでの魔法監督官
トロウ魔法士協会の黎明期には高クラスの魔法士が監督官の任に就き、違法な魔法使用者を自ら処理していました。現在でも、魔法士協会の上位数名の魔法士はこの監督官の権利も所有しています。しかし、現在では基本的に、魔導力学法を使用できる事が条件ではなく、魔法士関連の法律に詳しい人物が監督官につきます。
そのため、現在の監督官は法律辞書のような存在です。魔法士たちの魔法使用報告などを審査し、然るべき賞罰などを決めるのが主な仕事です。
魔法士協会の会計監査等は彼らの本来の業務ではありませんが、監査の過程で判明した不正な資金運用は逐一協会に報告されるため、魔導力学法による直接的な不正を行なっていない者にとっても彼らの存在は脅威であり続けます。近年では、著しく公共性に欠ける服装によって彼らの呼び出しを受けた魔法士がいるという噂が話題になりました。
魔法監督官はトロウ魔法士協会内に本部を置き、トロウ国内の全ての魔法士組合と魔法士に目を光らせています。これには、トロウ魔法士協会に所属していない組織や個人を含みます。彼らは魔法士協会ではなく、トロウ王国に属する監督機関なのです。
名前:TEK
10月31日00時53分(水)
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話題:3
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親番:6
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番号:7
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