グラード資料
■ 記事閲覧魔導力学法について
この記事では、グラードにおけるソーサラー技能『魔導力学法』についての、世界観上からの位置について記載しています。
まず、グラードのソーサラーマジックは神秘に包まれた『魔法』の一部を理論化し技術的に再現した『魔道力学法』と呼ばれる“学問”です。そして、ソーサラーは『魔法士』と呼ばれる技術者です。
『魔導力学法』の使い方は、具体的には、現在のコンピューターの処理と似ています。
魔法士たちは何年にも渡る訓練で脳の記憶領域の一部を作り変え、そこに『公式(個々の呪文)』を焼き付けます。これは、例えるなら、訓練によって脳の中にOSをつくり、『公式』をソフトとしてインストールしていくようなものです。
そして、呪文を使用する場合は、メイジスタッフなどの発動体から自分の周りに光の文字(詠唱端末)を投影し、そこからコマンドを選択することで呪文を選択、発動させます。
とはいえ、この呪文発動(公式展開と呼ぶ)法は基本なだけなので、おのおのの魔法士によって、様々な演出をつけることも可能です。
古の昔から、ソーサラー魔法は神聖魔法や精霊魔法と同じく存在していました。ただし、それは、『魔法使い』と呼ばれる、天賦の魔法的才能を持った人々が独自に、または弟子や一族に継承していく形で受け継がれていったもので、万人に開かれたものではありませんでした。
それが変わったのが、今から74年前のグラード歴1288年。ジェクト総合学会(現魔法士協会の総本山『十二の理』)教授、ティーゲル・ファウセが『魔導力学 <プログラミング・マナ>』の理論を提唱し、『クラス0実験』と呼ばれる魔導力学法の実験をしてからのことです。
ファウセ教授自身も『魔法使い』であったと言われていますが、その神秘のベールに包まれた魔法というものを、「技術」として、万人が使えるように体系化し理論化した所に、その主眼がありました。
魔導力学法は、習得には確かに訓練が必要ですが、魔法の素養が特にない一般人でも覚えて使えるというのが、最大のメリットです。
このファウセ教授の弟子たち(現在のジェクト魔法士協会『十二の理』のトップに位置するメンバーたち)は、教授がいなくなったあとも魔導力学法の発展を推し進め、現在では、世界中に広まっている基本技術の一つとして確立されました。魔導力学法の技術は、ジェクトから世界中に伝播したため、どこでも同じ技術や原理をベースにしています。
魔導力学法の特色は、呪文(魔導力学法では“公式”と呼ばれます)を、記憶の一部に焼き付けることです。つまり、「呪文書」と呼ばれるものは必要なく、また、存在もしません。
魔法士たちは、発動体に触れてコマンドワードを唱えることで、自分の周囲に光のコンソールを展開し、そのコンソールを触れ読みあげることで、記憶に焼き付けられた公式を呼び出し、魔力の源『ウェンターナ・マテリアル』から力を引き出して、呪文(公式)を発動させます。
魔法士たちによる、情報や技術などの共有と、あとは自己の能力を管理・規制するために設けられた組織です。
大陸で最初の魔法士協会はジェクト魔法士協会『十二の理』です。この魔法士協会は一種の独立国家とも言ってよく、他の国の魔法士協会とは毛色が異なります。しかし、魔法士を管理するシステムのほとんどは、この「協会=国家」とも言えるジェクト魔法士協会で生み出され、他国の魔法士協会でも多くが採用されています。
グラードの魔導力学法はジェクトから世界中に流れたものですが、ジェクトの『十二の理』が国家そのものであったため、各国でも、その国と密接なかかわりがある公的な組織として、魔法士協会が形作られていきました。
これは、『魔導力学法は(精霊魔法や神聖魔法などと違い)誰でも覚えられる技術』という前提が理由としてあります。
もちろん、習得するには、多くの勉強や薬なども使用した難しい訓練が必要ですが、誰にでも覚えられる技術であるため、悪用を防ぐために、習得や使用には国としても厳しい管理をする必要があるのです。
各国の魔法士協会では、魔法士の育成・資格認定、魔法士の管理、そして、魔導力学法の様々な研究を行っています。そのため、全ての魔法士はこの協会に加盟登録する義務があります。
また、魔法士の技術は“武器”とみなされているため、魔法使用を協会に報告する義務があるなど、管理も厳しいものになっています。
魔法士になるには、まずは魔法士協会管轄の魔法士学校や、魔法士たちのもとで、魔法士になるための訓練をする必要があります。これは、公式を使用するための条件付けや、記憶領域に公式を焼きつけられるようにするための訓練で、短くても数年は必要です。
この訓練では、薬品を使って一種の催眠状態作って、それで脳に魔法を使用するための回路を「焼き付けやすい」状態にしたりはしますが、求められることの難易度も高いため、精神的にも負担がかかり、耐えきれずに脱落する人は多くいます。
この訓練を無事に終了したと魔法士協会が認定した人は、無事にクラス1公式(レベル1のソーサラー魔法のことです)を焼きつけられ、発動体が与えられます。
とはいえ、記憶の一部に公式を焼きつけるという仕組みは、脳に負担を与えます。そのため、魔法士は、月に一回程度のスパンで魔法士協会を訪れ、「メンテナンス」をしてもらわなくてはいけません。
長期間メンテナンスを受けないでいると、場合によっては心に重大な影響をもたらしたり、廃人になる恐れもあります。
また、クラスが上がって新しい公式を習得する場合にも、魔法士協会に赴き、焼きつけてもらう必要があります。それができない場合、新たな公式は習得できません。
まず、グラードのソーサラーマジックは神秘に包まれた『魔法』の一部を理論化し技術的に再現した『魔道力学法』と呼ばれる“学問”です。そして、ソーサラーは『魔法士』と呼ばれる技術者です。
『魔導力学法』の使い方は、具体的には、現在のコンピューターの処理と似ています。
魔法士たちは何年にも渡る訓練で脳の記憶領域の一部を作り変え、そこに『公式(個々の呪文)』を焼き付けます。これは、例えるなら、訓練によって脳の中にOSをつくり、『公式』をソフトとしてインストールしていくようなものです。
そして、呪文を使用する場合は、メイジスタッフなどの発動体から自分の周りに光の文字(詠唱端末)を投影し、そこからコマンドを選択することで呪文を選択、発動させます。
とはいえ、この呪文発動(公式展開と呼ぶ)法は基本なだけなので、おのおのの魔法士によって、様々な演出をつけることも可能です。
■魔導力学法の歴史
古の昔から、ソーサラー魔法は神聖魔法や精霊魔法と同じく存在していました。ただし、それは、『魔法使い』と呼ばれる、天賦の魔法的才能を持った人々が独自に、または弟子や一族に継承していく形で受け継がれていったもので、万人に開かれたものではありませんでした。
それが変わったのが、今から74年前のグラード歴1288年。ジェクト総合学会(現魔法士協会の総本山『十二の理』)教授、ティーゲル・ファウセが『魔導力学 <プログラミング・マナ>』の理論を提唱し、『クラス0実験』と呼ばれる魔導力学法の実験をしてからのことです。
ファウセ教授自身も『魔法使い』であったと言われていますが、その神秘のベールに包まれた魔法というものを、「技術」として、万人が使えるように体系化し理論化した所に、その主眼がありました。
魔導力学法は、習得には確かに訓練が必要ですが、魔法の素養が特にない一般人でも覚えて使えるというのが、最大のメリットです。
このファウセ教授の弟子たち(現在のジェクト魔法士協会『十二の理』のトップに位置するメンバーたち)は、教授がいなくなったあとも魔導力学法の発展を推し進め、現在では、世界中に広まっている基本技術の一つとして確立されました。魔導力学法の技術は、ジェクトから世界中に伝播したため、どこでも同じ技術や原理をベースにしています。
■魔導力学法の使用方法
魔導力学法の特色は、呪文(魔導力学法では“公式”と呼ばれます)を、記憶の一部に焼き付けることです。つまり、「呪文書」と呼ばれるものは必要なく、また、存在もしません。
魔法士たちは、発動体に触れてコマンドワードを唱えることで、自分の周囲に光のコンソールを展開し、そのコンソールを触れ読みあげることで、記憶に焼き付けられた公式を呼び出し、魔力の源『ウェンターナ・マテリアル』から力を引き出して、呪文(公式)を発動させます。
■魔法士協会
魔法士たちによる、情報や技術などの共有と、あとは自己の能力を管理・規制するために設けられた組織です。
大陸で最初の魔法士協会はジェクト魔法士協会『十二の理』です。この魔法士協会は一種の独立国家とも言ってよく、他の国の魔法士協会とは毛色が異なります。しかし、魔法士を管理するシステムのほとんどは、この「協会=国家」とも言えるジェクト魔法士協会で生み出され、他国の魔法士協会でも多くが採用されています。
グラードの魔導力学法はジェクトから世界中に流れたものですが、ジェクトの『十二の理』が国家そのものであったため、各国でも、その国と密接なかかわりがある公的な組織として、魔法士協会が形作られていきました。
これは、『魔導力学法は(精霊魔法や神聖魔法などと違い)誰でも覚えられる技術』という前提が理由としてあります。
もちろん、習得するには、多くの勉強や薬なども使用した難しい訓練が必要ですが、誰にでも覚えられる技術であるため、悪用を防ぐために、習得や使用には国としても厳しい管理をする必要があるのです。
各国の魔法士協会では、魔法士の育成・資格認定、魔法士の管理、そして、魔導力学法の様々な研究を行っています。そのため、全ての魔法士はこの協会に加盟登録する義務があります。
また、魔法士の技術は“武器”とみなされているため、魔法使用を協会に報告する義務があるなど、管理も厳しいものになっています。
■魔法士について
魔法士になるには、まずは魔法士協会管轄の魔法士学校や、魔法士たちのもとで、魔法士になるための訓練をする必要があります。これは、公式を使用するための条件付けや、記憶領域に公式を焼きつけられるようにするための訓練で、短くても数年は必要です。
この訓練では、薬品を使って一種の催眠状態作って、それで脳に魔法を使用するための回路を「焼き付けやすい」状態にしたりはしますが、求められることの難易度も高いため、精神的にも負担がかかり、耐えきれずに脱落する人は多くいます。
この訓練を無事に終了したと魔法士協会が認定した人は、無事にクラス1公式(レベル1のソーサラー魔法のことです)を焼きつけられ、発動体が与えられます。
とはいえ、記憶の一部に公式を焼きつけるという仕組みは、脳に負担を与えます。そのため、魔法士は、月に一回程度のスパンで魔法士協会を訪れ、「メンテナンス」をしてもらわなくてはいけません。
長期間メンテナンスを受けないでいると、場合によっては心に重大な影響をもたらしたり、廃人になる恐れもあります。
また、クラスが上がって新しい公式を習得する場合にも、魔法士協会に赴き、焼きつけてもらう必要があります。それができない場合、新たな公式は習得できません。
名前:TEK
10月31日00時20分(水)
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話題:3
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親番:3
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番号:3
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