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■ 記事閲覧魔法士協会と魔法士の管理
魔法士を管理するシステムのほとんどは、「協会=国家」とも言えるジェクト魔法士協会で生み出され、他国の魔法士協会でも、運用の違いはありますが、多くが採用されています。
その管理システムの基本は、下記の3点から成り立っています。
魔導力学法使用許可認定士(魔法士)資格を得ることで、魔道力学法を修めた魔法士は、協会からの「義務」を負うことになります。ちなみに、これらの義務は魔法士にのみ課せられた義務であり、精霊使い、神官、詩人などには特にそのような義務はありません。
魔法士の義務は、上記の通りですが、必ずしも全ての魔法士が義務を遵守しているわけではありません。
優れた研究のためであれば多少の義務違反は些事に過ぎないと考える者は多く、事実その通りにお目こぼしがあります。また、どのような危険な公式を使っても、それを告発出来る者がいなければ、罪にはなりません。
発動体には魔導力学法の使用記録が残る仕様にはなっています。ですが、不正使用時に使用した発動体を隠匿ないしは破壊することにより簡単に証拠隠滅が出来てしまうため、あまり抑止効果はないようです。
実際、魔法士協会から格安(100〜200rk)で支給される発動体(メイジスタッフ)には、支給後『行方不明』になった物が多数存在しています。
発動体の紛失は重過失の場合でも(紛失することが最も多い、冒険者にとっては幸いなことに)罰金で済み、それは次回購入時の代金に上乗せされるという形でなされます。
勿論最大の理由は、深刻な義務違反の疑義のある魔法士に対してはセンスライを使用した尋問がなされるため、もはや状況証拠など不要だからなのでしょうが。
インストーラーは魔導力学の公式を脳に焼付け、魔法士のメンテナンスを行う技術職です。このインストーラーという職種は、ジェクトで考案されたもので、魔導力学法管理の重要な仕組みとして、どの魔法士協会でも採用されています。
トロウでのインストーラーは、協会の課す公式取扱技師認定試験と、国家の定めた危険物取扱系や治安維持系の各種法検定に合格して初めてなれる極めてインテリな職業です。
インストーラーは、魔法士に対して公式の焼付け及び剥離、そしてメンテナンスを行う事が出来ます。ですが、管理上の重大な不安要素になるため、自身で公式を行使することは、法で禁じられています。
一般の魔法士に関しては協会のインストーラーがこれらの業務を行っていますが、独自の公式を開発する導師レベルになると研究室お抱えのインストーラーを雇って公式のテストにあたる事が殆どです。
こうした厳しい法規制がありながらそれを抜け出し、裏の世界で活動するインストーラーも存在します。一部の違法な魔法士が協会の手を離れて動けるのも彼らの存在があるからとも言われているため、協会はそのようなインストーラーを厳しく取り締まっています。
魔法監督官はトロウ王国の公職の一つです。国の組織として、魔法士協会とは別の独立した機関を形成しています。
この魔法監督官は魔法士関連の法律を知らないといけない資格職で、高給取りかつ、非常に難関な職業です。大学卒業で5浪で取得できたなら、かなり優秀な人と言えます。
魔法監督官は、魔導力学法普及の黎明期に、無秩序な魔導力学法の習得・使用によって事故や事件が頻繁に起こったために設けられました。
彼ら魔法監督官は不正な魔導力学法使用の防止を任務としており、魔法士に対して「超法的特権」を持っています。これは、緊急時に絶対的な高位者として魔法士に対して命令を下す事ができるというもので、この権限を使用して、魔法士たちに強制依頼をかけて、その任務にあたる事もあります。
そのような経緯で生まれた為、ジェクトや他の魔法士協会にも、魔法士に対して権限を持つ職種は存在します。
例えばジェクトでは『理の裁定者』と呼ばれる人々で、魔法士協会=国家であるジェクトらしく、ジェクトの理法(法律のことです)に沿って魔法士の告訴・弁護・裁定を行う法務官職となっています。
トロウ魔法士協会の黎明期には高クラスの魔法士が監督官の任に就き、違法な魔法使用者を自ら処理していました。現在でも、魔法士協会の上位数名の魔法士はこの監督官の権利も所有しています。しかし、現在では基本的に、魔導力学法を使用できる事が条件ではなく、魔法士関連の法律に詳しい人物が監督官につきます。
そのため、現在の監督官は法律辞書のような存在です。魔法士たちの魔法使用報告などを審査し、然るべき賞罰などを決めるのが主な仕事です。
魔法士協会の会計監査等は彼らの本来の業務ではありませんが、監査の過程で判明した不正な資金運用は逐一協会に報告されるため、魔導力学法による直接的な不正を行なっていない者にとっても彼らの存在は脅威であり続けます。近年では、著しく公共性に欠ける服装によって彼らの呼び出しを受けた魔法士がいるという噂が話題になりました。
魔法監督官はトロウ魔法士協会内に本部を置き、トロウ国内の全ての魔法士組合と魔法士に目を光らせています。これには、トロウ魔法士協会に所属していない組織や個人を含みます。彼らは魔法士協会ではなく、トロウ王国に属する監督機関なのです。
その管理システムの基本は、下記の3点から成り立っています。
■資格制度による魔導力学法の使用許可と義務
魔導力学法使用許可認定士(魔法士)資格を得ることで、魔道力学法を修めた魔法士は、協会からの「義務」を負うことになります。ちなみに、これらの義務は魔法士にのみ課せられた義務であり、精霊使い、神官、詩人などには特にそのような義務はありません。
○魔法士の義務
一:魔法士たちはその存在を必ず各国の魔法士協会を通じて登録することが義務付けられています。違反した場合、クラスBの危険物不法所有罪とみなされ、懲役10年以下の罰則に処せられます。
一:トロウにおいては魔法士達が記述式を使用した場合、どんな呪文であったとしても協会への報告義務が課せられています。協会においてその記述式使用が不適当と判断された場合、軽くて罰金、重ければ数ヶ月の禁固刑が課せられます。特に街中での攻撃系記述式の使用は厳しく判断されます。
一:魔法士には『遺失呪文』『遺跡』『野良魔法士』を発見した場合の報告義務も課せられています。
一:攻撃系魔法を所有している魔法士または、クラス3以上の公式を習得している魔法士が他国に出かける場合は、出国手続きをする必要があります。これに違反すると『武器密輸』レベルの犯罪と認定され、処罰されます。
一:魔法士たちはその存在を必ず各国の魔法士協会を通じて登録することが義務付けられています。違反した場合、クラスBの危険物不法所有罪とみなされ、懲役10年以下の罰則に処せられます。
一:トロウにおいては魔法士達が記述式を使用した場合、どんな呪文であったとしても協会への報告義務が課せられています。協会においてその記述式使用が不適当と判断された場合、軽くて罰金、重ければ数ヶ月の禁固刑が課せられます。特に街中での攻撃系記述式の使用は厳しく判断されます。
一:魔法士には『遺失呪文』『遺跡』『野良魔法士』を発見した場合の報告義務も課せられています。
一:攻撃系魔法を所有している魔法士または、クラス3以上の公式を習得している魔法士が他国に出かける場合は、出国手続きをする必要があります。これに違反すると『武器密輸』レベルの犯罪と認定され、処罰されます。
★義務による管理とログの管理。そして、その実際
魔法士の義務は、上記の通りですが、必ずしも全ての魔法士が義務を遵守しているわけではありません。
優れた研究のためであれば多少の義務違反は些事に過ぎないと考える者は多く、事実その通りにお目こぼしがあります。また、どのような危険な公式を使っても、それを告発出来る者がいなければ、罪にはなりません。
発動体には魔導力学法の使用記録が残る仕様にはなっています。ですが、不正使用時に使用した発動体を隠匿ないしは破壊することにより簡単に証拠隠滅が出来てしまうため、あまり抑止効果はないようです。
実際、魔法士協会から格安(100〜200rk)で支給される発動体(メイジスタッフ)には、支給後『行方不明』になった物が多数存在しています。
発動体の紛失は重過失の場合でも(紛失することが最も多い、冒険者にとっては幸いなことに)罰金で済み、それは次回購入時の代金に上乗せされるという形でなされます。
勿論最大の理由は、深刻な義務違反の疑義のある魔法士に対してはセンスライを使用した尋問がなされるため、もはや状況証拠など不要だからなのでしょうが。
※注:PCとしての魔法士に関して
実際には公式使用ログを管理する手法は、上記のような欠陥を多々抱えていますが、だからといってPCが悪行を働くと、GMによるペナルティが与えられる可能性が極めて高いので、気をつけましょう。
実際には公式使用ログを管理する手法は、上記のような欠陥を多々抱えていますが、だからといってPCが悪行を働くと、GMによるペナルティが与えられる可能性が極めて高いので、気をつけましょう。
■インストーラーによる公式管理
インストーラーは魔導力学の公式を脳に焼付け、魔法士のメンテナンスを行う技術職です。このインストーラーという職種は、ジェクトで考案されたもので、魔導力学法管理の重要な仕組みとして、どの魔法士協会でも採用されています。
トロウでのインストーラーは、協会の課す公式取扱技師認定試験と、国家の定めた危険物取扱系や治安維持系の各種法検定に合格して初めてなれる極めてインテリな職業です。
インストーラーは、魔法士に対して公式の焼付け及び剥離、そしてメンテナンスを行う事が出来ます。ですが、管理上の重大な不安要素になるため、自身で公式を行使することは、法で禁じられています。
一般の魔法士に関しては協会のインストーラーがこれらの業務を行っていますが、独自の公式を開発する導師レベルになると研究室お抱えのインストーラーを雇って公式のテストにあたる事が殆どです。
こうした厳しい法規制がありながらそれを抜け出し、裏の世界で活動するインストーラーも存在します。一部の違法な魔法士が協会の手を離れて動けるのも彼らの存在があるからとも言われているため、協会はそのようなインストーラーを厳しく取り締まっています。
■魔法監督官による監査
魔法監督官はトロウ王国の公職の一つです。国の組織として、魔法士協会とは別の独立した機関を形成しています。
この魔法監督官は魔法士関連の法律を知らないといけない資格職で、高給取りかつ、非常に難関な職業です。大学卒業で5浪で取得できたなら、かなり優秀な人と言えます。
★魔法監督官の権限
魔法監督官は、魔導力学法普及の黎明期に、無秩序な魔導力学法の習得・使用によって事故や事件が頻繁に起こったために設けられました。
彼ら魔法監督官は不正な魔導力学法使用の防止を任務としており、魔法士に対して「超法的特権」を持っています。これは、緊急時に絶対的な高位者として魔法士に対して命令を下す事ができるというもので、この権限を使用して、魔法士たちに強制依頼をかけて、その任務にあたる事もあります。
そのような経緯で生まれた為、ジェクトや他の魔法士協会にも、魔法士に対して権限を持つ職種は存在します。
例えばジェクトでは『理の裁定者』と呼ばれる人々で、魔法士協会=国家であるジェクトらしく、ジェクトの理法(法律のことです)に沿って魔法士の告訴・弁護・裁定を行う法務官職となっています。
★トロウでの魔法監督官
トロウ魔法士協会の黎明期には高クラスの魔法士が監督官の任に就き、違法な魔法使用者を自ら処理していました。現在でも、魔法士協会の上位数名の魔法士はこの監督官の権利も所有しています。しかし、現在では基本的に、魔導力学法を使用できる事が条件ではなく、魔法士関連の法律に詳しい人物が監督官につきます。
そのため、現在の監督官は法律辞書のような存在です。魔法士たちの魔法使用報告などを審査し、然るべき賞罰などを決めるのが主な仕事です。
魔法士協会の会計監査等は彼らの本来の業務ではありませんが、監査の過程で判明した不正な資金運用は逐一協会に報告されるため、魔導力学法による直接的な不正を行なっていない者にとっても彼らの存在は脅威であり続けます。近年では、著しく公共性に欠ける服装によって彼らの呼び出しを受けた魔法士がいるという噂が話題になりました。
魔法監督官はトロウ魔法士協会内に本部を置き、トロウ国内の全ての魔法士組合と魔法士に目を光らせています。これには、トロウ魔法士協会に所属していない組織や個人を含みます。彼らは魔法士協会ではなく、トロウ王国に属する監督機関なのです。
名前:TEK
10月31日00時53分(水)
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話題:3
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親番:6
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番号:7
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