第一話『偽りの潜入』

メリッサ:へくしっ。
スパイク:ん? そーいやー風邪引いてたって言ってたね。

 メリッサのプレイヤーは、少し前に風邪で寝こんでいました。

メリッサ
:今朝起きたら、とりあえず熱は引いていたので、身を清めてきました(爆)
リース:いや、そんなこと言われても、すごく困るんですけどぉ(笑)
メリッサ:まだ、喉はれているし、鼻水が出るので、薬を投与中。
GM:無理しないで下さいね?
メリッサ:あーい。ちょっと飲み物と上に羽織る物を用意します。
ガルフ:そういやリースはテスト期間だったよな?
リース:どうにか終わりました
メリッサ:そりはよかった。お疲れさま。テストはねぇ。やだよねぇ……(しみじみ)

 

 このメンバーの中では、リースのプレイヤーが一番歳下であり、また唯一の学生さんです。
 ちなみに、一番の年上は(げしっ!ごしゃっ!)ぐはあああっ!?

 

GM:んじゃ、そろそろ始めましょっかね。前回の話を忘れた人は、一ページ前に戻ってね(笑)
スパイク:りょっかいりょっかいっ(笑)
ガルフ:飲み物、食べ物、ルールブック……OKです。
リース:オッケーです
メリッサ:おっけー。


GM:では前回の続きから。結局ユイファは待機、フェンアラーとティナは付いて行くことになったよ。
ガルフ:ふむ。場面は裏料理大会の当日からでいいのか?
GM:料理大会の前日、だね。 ちなみにフェンアラーはほやほやと笑っているだけ。ティナは準備万全完全武装(笑)
メリッサ:ティナの完全武装って……(笑)

GM
:リュック持ってー。お気に入りの皮のチョッキを着てー。この前の誕生日に買ってもらった銀のナイフを腰に下げてー(笑)

スパイク
:ほほぅ。凄いぞティナ。オーガーとでも戦えるっ(笑)
メリッサ:かわいいねー♪
リース:たしか、夜に裏口を開けておくってスィックさんが言ってましたよね?
ガルフ:ああ、それを頼りに行くしかないだろうな。
メリッサ:その後は臨機応変ね。
GM:「つまり、捕まっているユリクラウスの子供を助け出せれば良いわけですね?」
ガルフ:そういうことだな。もっとも、それで終わるかどうかは疑問だが……。ちなみに、フェンアラーの武装は?
GM:武器らしい武器は持っていませんね……ってゆーより、普段着(笑)
メリッサ:普段着……ま、仕方ないか。 フェンアラーさん。屋敷の中に入れば、もしかしたら場所を察知することが出来ませんか?
GM:「 さぁ〜〜? 行ってみないとなんとも言えませんよ」

スパイク
:フェンアラーさんはなにか技能を持ってましたっけ?
GM:エルフですんで、当然シャーマン技能を少々。
メリッサ:じゃ、少しは当てにしてもいいなかなぁ。問題はレベルね。
GM:ティナ曰く、「ピカピカするのを出してもらって、遊んだことがある」そうだ。
ガルフ:ウィルオーウィスプか。レベル2ですな。
リース
:『カラス』(多分魔術師)が居る可能性は高いですよね……。
ガルフ:まず、いると思って間違いないだろう。
リース:使い魔持ちだと3レベル以上……ライトニングが怖いですね〜。


スパイク
:「タラ・レバ」言ってても始まらんぜ、出発しようやっ。
ガルフ:スパイクの言うとおりだ。別に準備がないなら、出発しよう。
メリッサ:そーねっ。


GM
:では、皆出発した。当然と言えば当然なのだが、皆さん特に障害も無く、スワシルメ館の前までたどり着く。
メリッサ:はいはい。で、屋敷手前までは何こともなく?
GM:うん。何事もなく、屋敷手前までこれました。スワシルメ館の表門には、当然ながら屈強そうな兵士が立っている。

メリッサ
:裏に回る?
ガルフ:んだな。裏口には何かいるか?

GM
:なぜか、裏口には不自然に半開きの扉が(笑)

ガルフ
:行く、しかないだろうな。
リース:行きましょう。
メリッサ:(ティナのほうを向いて)いいっ? おねぇちゃんたちのゆうことを聞いて、そばから離れないのよ。
GM:「はぁ〜〜いっ♪」
スパイク:(楽しそうなティナとフェンアラーを見て)……遠足じゃねぇんだがなぁ〜……。



メリッサ
:まずは辺りを見渡して……。
GM:裏門まで近づいてみると、扉に持たれかかるようにして、爆睡している兵士がいる(笑)
メリッサ:スパイク、聞き耳して。
スパイク:へいへいっ。
ガルフ:……起こすなよ
リース:爆睡……普通の眠りに見えますか?
GM:どう見たって薬だね(笑) 涎たらしてぐったりしてる。それを見てちょっと怯えたように、ティナはメリッサお姉ちゃんにひしっ。
メリッサ:はいはい。だきっ。

ガルフ
:ほっといて先に行こう。 それにしても、なかなかの手並みだな。あのスィックってヤツは。
スパイク:そのスィックって奴の評価を変更しなきゃなんねぇな。
ガルフ:ん? どういう意味だ?


スパイク
:話半分に聞いてたからなぁ。俺の中でのそいつ(スィック)の評価は『ちょいと頭の切れるチンピラ』だったんだ。だからちょいとランクアップ。 ま、中を探ってみましょうかね。


GM
:と、言っても特にスパイクが辺りを探る必要もなく、地下に下りる階段があるみたいだよ。た・だ・しっ!
リース:なんでしょう?

GM
:地下に繋がる階段の横に机が置かれて、一人の老人が座っている。まるで受け付けの用に。

ガルフ
:なるほど、片手落ちってやつだな。さて、どうしたものか。
GM:ってな感じで考え込むのなら、鎧ガッシャンガッシャンであっさり気付かれるけど?
リース:ええと……さすがにすんなり通してはもらえないですよね。
メリッサ
:気づかれているなら、声をかけるか……。

GM
:「いらっしゃいませ……おや、少々風変わりな衣装でございますね。お待ちしておりました。ささ、こちらへどうぞ……」

リース
:??お待ちしていたって……。

GM
:そう言っただけで、執事は先に地下へと下りて行ってしまうよ。

ガルフ
:……なんだか、出来すぎてるな。
メリッサ:???案内?待ってた?「誰から私たちのことを聞いたのですか?」

GM
:「ははっ……まさか。失礼でございますが、単なる社交辞令でございます。なにせ、今宵の催しにはどなたが、どこから、どのような目的でいらっしゃっているか……全て不問がルールでございますので。ですから皆様方もルールは守っていただきます。ルールはただ一つ。この地下で起こっている催しは、すべて夢なのでございます」

ガルフ
:夢、か……いい夢を見たいもんだな(皮肉げに)。
スパイク:白昼夢じゃなきゃいいんだがな。
メリッサ
:今宵の催し?それについて聞かせてくださいません?どんな「楽しい」催し物が開催されるの?

GM
:「(軽く微笑んで)今宵の催しは、ずばり『食』でございます」

リース
:……急いだ方が良いみたいですね
メリッサ:食……じゃ、さぞかし「素晴らしいもの」がいただけるんですわね?(にっこり)

 だが、メリッサは内心……というかプレイヤーすら怒り心頭。

GM:「もちろんでございます。古今東西。ありとあらゆる『食』をご用意いたしてございます」と、言っている間にさほど深くない階段が終わる。そして、重そうな扉が執事の言葉でゆっくりと開かれていく 。

ガルフ
:今回の目玉になる食材は?

GM
:「それが『不問』、『夢』のルールです。今宵出される食材は、『吟味』されるものであり、決して『詮索』するものではございません」

メリッサ
:フェンアラーさんはなにか感じてないかな? (小声で)……何か感じる?
GM:「……なんだか、とても気持ち悪いです」
メリッサ:例の……は感じる?
GM:「色々な気持ち悪さが障害になって……どこがどこだか……」
リース:一箇所に集められていればいいんですけど(小声)

ガルフ
:(小声で)できれば、他の『食材』も助けたい。保管場所でもわかればいいんだが……。 探すのに一番手っ取り早いのは、厨房かな……どう思う?
スパイク:厨房でも見つけるのか?……なんか、自分から地獄のカマのフタを開けに行く気分だよな。
ガルフ:(ため息)仕方ないだろ。食材に包丁が入ってしまったら、そこで終わりだしな。
スパイク:……それ言っちまうと、哲学じみてやなんだよなぁ〜〜……
ガルフ:まあ、これからでも騒ぎを起こせば、少なくとも、あの貴族連中は逃げ出すだろうよ。


GMの独り言
 実は、今回ガルフの読みはことごとく外れます。
  というか、ここで執事さんに案内されてノコノコついていく辺りでちょっとおかしい。ど考えても、敵陣ど真ん中に案内されてるわけだし。
 皆ちょっとしたパニックになってたのかもなぁ。