第五話『潜入する者達』
GM:では、微かに左回りを繰り返し、螺線を描くようにして4人は少しずつ下り始めた。
メリッサ:じゃ、スパイク、頼むわね。
スパイク:おうっ。
メリッサ:聞き耳しつつ進んでください。
スパイク:おうっ……って、おう? 聞き耳しつつ? んな器用なことできるかっ(笑)
ガルフ:その後ろでチェインメイルがガチャガチャ。
リース:まあ、できる限りの警戒はしといた方がいいですね。
ガルフ:まあ、注意しながら進んでくれ。
スパイク:お〜〜〜うっ
GM:とまぁ、そんなこんながありまして(笑) 君達はゆっくりと10分ほど下った。
リース:聞き耳しつつ……動いて、止まって聞き耳して、動いてを繰り返す……かな? 時間掛かりそう……。
メリッサ:長いなぁ……で、どうなってるの?周りは。
GM:時折腐った扉があったんだけど、中にはなんにもなかった。ってのを2回繰り返してます。さて、ここで、皆さん冒険者レベル+精神力ボーナスでチェックしてみて。
ガルフ: なんだろう?(コロコロ)11。
メリッサ:はいはい。何でしょう?(コロコロ)12です。
GM:ふむ。メリッサとガルフは気付いたかな……猛烈な殺意を『明確に』感じ取ることができる。
メリッサ:殺気? 方向は?
GM:前方の扉の中から。憎悪と殺意、そして恐怖も入り混じっている。もちろん、それらも『明確に』感じ取ることができる。扉は君達が閉じ込められていたのと同じ、木枠で出来ている。
リース:テクテクテク……←判定に失敗してる。
スパイク:ん〜〜〜〜〜←同じく判定に失敗し、警戒はしても反応できず。
メリッサ:みんな、気を付けて。何かいるわよ。(小声で)
スパイク:ん……ん? どした?
メリッサ:向こうも当然気づいてるわね。構えます。どうする? 黙って進む? 声をかける?
ガルフ:立ち寄りましょう。罠と鍵、頼む。
リース:「……え?」ようやく気づきましたんで一応、構えます。
メリッサ:じゃ。アックスの柄をぐっと握り治します。
GM:アックスないよ。全員、武器取られたでしょ
メリッサ:えーーーー!? そっかないのかー? ダガーも?
GM:単に腰に差していたなら、ダガーないです。 どこかに隠したりしてました?
メリッサ:脇かも……あまり何も考えて隠さなかったと思うから。
GM:んじゃ、さすがにないねぇ〜〜。
リース:できれば何処かで武器代わりになりそうなものが欲しかったですね……。
ガルフ:以前にこれと同じような感覚を経験したことはないか? ユリクラウスの時みたいな。
GM:ふむ……冒険者レベル+知力ボーナスでチェックしてみて。
ガルフ:了解。(コロコロ)11。
GM:ん〜〜〜……あるような、ないような……。
ガルフ:とりあえず身構えます。 スパイク、扉頼む。
スパイク:……ふむ。あいよっ。まず罠感知っ(コロコロ)が10で、鍵開けっ(コロコロ)が12っ。
GM:罠は見つけられず……鍵は 問題なく開いた。
メリッサ:身構えます。 どっちがドアを開ける?
ガルフ:俺が開けるか。準備はいいか?
スパイク:りょっかいっ……(すっと、短剣を構える)
リース:喧嘩は苦手……構えます。
メリッサ:ちっ。 ←武器がないことを悔んでいる様子。
ガルフ:1、2、3……それ!!(ガチャ)
GM:中で皆が見たものは、なにやら複雑な古代文字が描かれた鎖に、がんじがらめにしばられている一体の半透明の妖精の姿。全員、セージチェックっ!
ガルフ:セージ技能なし。平目で(コロコロ)4だ。
メリッサ:私も平目(コロコロ)うぅ、6。
リース:何だろなっと……セージ2+知力B2+ダイスで……(コロコロ)12です。
GM:リースは分かったね、水の精霊ウンディーネだ。
リース:水の精霊……でもなんでこんなところに……。
GM:鎖でがんじがらめに宙に固定されたウンディーネの下には水瓶が置いてあり、そこから妖精から滴り落ちる水を汲み取っている。
ガルフ:まさか……これも食材だというのか?
リース:精霊から搾り取った純粋な水……でしょうね。
ガルフ:鎖を解く。
GM:ということは、ウンディーネに近づくのね?
ガルフ:ということになりますな(イヤーな感じ)
メリッサ:可哀想。放して上げたいと言う気持ちでいっぱい。みんなの顔を見る。でも精霊使いいないから話せないし。もしかしたら、狂ってるかも。
GM:ちょっと知力ボーナス+冒険者レベルでチェックしてみて
メリッサ:はいはい?(コロコロ)9っ。
GM:ん〜〜〜……「――殺ス……殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス」――っていう、ウンディーネの凄まじい怒気は感じることができた。でも、具体的なことまでは分からない。
メリッサ:待って。ガルフッ。
ガルフ:止めてもらえたので、止まります。
GM:弱々しくも、鋭い水の錐がガルフめがけて襲いかかったが、メリッサの静止の声でなんとか寸前で堪えることができる。
ガルフ:ぬおっ!?
メリッサ:すっごい殺気よ。様子を見た方がいいかも。
ガルフ:……(冷や汗)
スパイク:そらあの攻撃みたら分からぁな(笑)
メリッサ:とりあえず、ここは後にした方がいいかも。フェンアラーさんを救出した後にしましょう。
スパイク:まぁ待てよ。やっこさん(リース)、なにかするみたいだぜ。
メリッサ:……こくり(黙って頷く)
リース:ええと、話し掛けてみますけど言葉……通じますか?
GM:ふむ……んじゃ、ガルフとリース、同じく知力ボーナス+冒険者レベルでどんぞ。
ガルフ:はいはい。(コロコロ)12だな。
リース:(コロコロ)9です。
GM: んじゃ、ガルフには分かるかな?「――マタ……我ヲ絞リニキタカッ! 薄汚イ人間メッ!
――我ハ貴様タチヲ許サヌッ! 絶対ニ、絶対ニ許サヌッ!」
ガルフ:連中と一緒にするな。待ってろ、開放してやるから。
GM: ガルフのその言葉に、水の精霊はきょとんと、その外見相応の表情を見せる。
メリッサ:私たちの言葉が解るの?
GM:分かるみたいだね。感情の起伏がなくなったために、ガルフ以外の皆にも意思が通じているよ。
ガルフ:通じたらしいな。どうすれば、戒めを解くことができる? 見たところ、この鎖は魔法の品らしいが。
メリッサ:ガルフ。大丈夫みたいね。放して上げましょう(ガチャガチャ)
GM:これこれ、古代文字で描かれた鎖を、簡単に解くでないっ(笑)
メリッサ:そっか。てへへ。
リース:魔法の品物だとすると解くの難しそうですけど……鑑定できます?
GM:ふむ……プリーストレベル+精神力ボーナスでチェックしてみて。
リース:う……(コロコロ)11っ! 知力とレベル足して15っ!
GM:おおっ! リースはまるで解き方がわかっているパズルのように、その鎖の外し方が分かる
ガルフ:ここぞというところで、いい目がでてるなあ。
メリッサ:普段の行いよ。(爆)
リース:ええと、それじゃ外しますね。(カチャカチャ……)
GM:解放されたウンディーネは、ボンヤリとリースを見てるね。「――ア……アリガ……ト……」
リース:……え、あ、うん、困ってる人を助けるのは当然のことだし。
ガルフ:ちょっと聞きたいんだが、同じように捕われている者はいるのか?
GM: 「 ――……イル。我ラガ盟友ガイル。アト、我ラト心通ジ合ワセルコトガデキル者……」
ガルフ:だ、そうだ。行くだろう?
リース:当然行きます。でも盟友と……心を通じ合わせられる者……?
メリッサ:心を通じ合わせるものは、二人じゃないかな?
ガルフ:フェンアラーか、もしかしたらティナかもしれないな。
リース:う〜ん……行ってみれば分かります……ね。
GM:と、いったところで、皆さん知力ボーナス+冒険者レベルでチェックしてみて。
ガルフ:了解。(コロコロ)12……なんだか今日はダイス目が7ばっかり。
スパイク:コンスタンスに力量出せてるってことだから、傭兵としては良いことなんじゃねぇの?(笑)
ガルフ:俺は冒険者になったつもりなんだがな(苦笑)
メリッサ:はいはい。コロコロっとな(コロコロ)11。うぅ、あたしは目がばらけてます。
GM:ふむ。ではガルフ君。先ほどウンディーネから水を搾り取っていた水瓶が、もうすぐいっぱいになりそうだよ。
ガルフ:まずいな……そろそろ水を取りに来るかもしれないぞ。急いだほうがいい。
(ウンディーネに)一緒に来てもらえるか? 助けに行って、攻撃されてはかなわんからな。
GM: 「 ――ワカッタ……」と言って、ふよふよと漂うように飛ぶと、ぽすっとリースの肩辺りに収まる。では、移動します?
メリッサ:その前に、武器になりそうなものも欲しいけど……。
ガルフ:鎖でも、持っていくか?
リース:武器……鎖と、……水瓶??
GM:なんか……すんごい武器になりそうですね(笑)
ガルフ:ないよりましか?
メリッサ:そーね。無いよりまし。鎖を持ってきましょう。水瓶も(ひょいっ)
GM:まてぇっ! ちょっとまてぇっ! 水瓶、君達が入れるくらいでっかいぞっ!(笑)
ガルフ:え"? そんなにでっかいの? てっきり1リットルくらいのかと思ってた。
スパイク:……メリッサ、今それ『ひょいっ』って持ち上げてなかったか……?(笑)
メリッサ:あー……あっはっはっ(笑)
GM:コマメにカメ代えるの面倒だもん(笑)
リース:それじゃ、鎖ですかね?
GM:鎖も一本でがんじがらめにされてましたから、かなり長いし重いよ。
リース:あきらめて急いだ方がいいかな……?
メリッサ:半分に切れないかな? 鎖。
スパイク:(なにげに鎖でブランコしながら)……無理だと思うぞ、切るの
。
メリッサ:遊ばないの。(苦笑)
ガルフ:あれ、鎖もダメか。切る手段がないよ。あきらめて、先行こう。
リース:いないとばれて騒がれるまでもう時間がないみたいですしね。
スパイク:あっ、俺ダガーが一本あるんだけど、誰か持つ?
メリッサ:ガルフがいいんじゃない? 前の方にいるし。
ガルフ:じゃあ、借りておく。
スパイク:へ〜〜〜いっ ほいっ(ダガーをほうる)
リース:ええと、それじゃあウンディーネの指示に従って進めば……いいんですよね?
ガルフ:そうだな。案内を頼む。
GM: 「 ――コッチダ……急イダホウガイイ……(下を示している)」んでは、リースの肩にとまったウンディーネの案内で、皆は更に奥(下)に向かって歩き出す。
途中何度か扉があったのだが、ウンディーネは歯牙にもかけない。そして5分ほど進んだ時、不意にウンディーネがガタガタと震えだした。
リース:?? どうしたの?
GM: 「 ――オノレ……オノレオノレオノレオノレェエエエエエエエエエッ!!!」
メリッサ:落ち着いて!何があるのか話して。
リース:……!もしかして他の捕まってる人に何かあったんじゃあ……。
GM:「――ウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ……」奥にあるなにやら真新しい木の匂いすら感じられる扉。そこを睨みつけて、ウンディーネは唸り声をあげている。もちろん、精神感応だから音としては聞こえないけど。
スパイク:素早く進み出て、扉に貼りつき、聞き耳を立てる(コロコロ)13っ!
GM:ぶっとい中華包丁とかで肉を切ると、こんな音がするかもね。
スパイク:げっ!?ガルフっ!
ガルフ:……開けるぞ。
リース:はい。構えます。
ガルフ:勢いよく扉を開ける。
GHの独り言
目標に辿りつく前のちょっとしたサブミッション(関節技じゃないぞ(笑))。
意外にGM、気にいっています。このウンディーネ(笑) こういうキャラなら、サブキャラにしてもあまり前に出過ぎないし、面白いんだけどなぁ。
結局、この話が終わった後、このウンディーネ、消滅します(笑) どこいったんだろ?
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