第六話『ユリクラウスッ!』
GM:扉を開けると、一人の太った男が斧を振り上げ様としているのが見える。そして、その下には何度も斧を叩きつけられたユリクラウスの子供が、『傷口』という表現に疑問を持つほどの巨大な穴からまるでバケツを引っくり返したように血をぶちまけている……。
スパイク:――――――てめえっ!!!
ガルフ:黙って男にタック――。
メリッサ:(ガルフの言葉をさえぎって)このぉ―――っ!!! 突っ込むっ!! 男にぶち当たる!!!
ガルフ:……あれ?(笑)
リース:メリッサさん、ガルフさん!支援します!!
GM:男は突然の事で『メリッサのタックル』をかわすことができない(笑) メリッサ、打撃力0でダメージどうぞ。
ガルフ:(すぐさま気を取り直して)リース、回復魔法をユリクラウスに!
リース:いきますっ!キュアーウーンズをユリクラウスの子供に。(コロコロ)9ですっ!
GM: 成功ですね。回復どうぞっ。んでもって、そのメリッサを滑り抜く様に横からガルフが下方から伸びるようにタックルを食らわすっ!ガルフも同じく打撃力0でどんぞっ
ガルフ:追加ダメージは通常どおりでいいのかな?
GM: いいよ。
ガルフ:んじゃ(コロコロ)7だ。
メリッサ:0だとどうなる?キャラクターシートにないから……。
GM:えっと……レーティング表レーティング表(笑)
ガルフ:表はこっちで見るから、とりあえず振って。
メリッサ:は〜〜い(コロコロ) 9。これでいいの?
ガルフ:追加ダメージ、通常どおりならガルフが4、メリッサが5。
GM:では、メリッサが8発、ガルフは6発……さすがメリッサ(笑)
リース:では、キュアーウーンズの回復量レート10+3点回復で・・(コロコロ)……6点回復です。
GM:なんとか、ギリギリで間に合ったみたい。呼吸はしてる。
リース:それではユリクラウスを男からかばう位置につきます。
ガルフ:男は転んではくれないかなあ。
GM:最初の一発目で吹っ飛んでます(笑) どうやら、ガルフの体当たりは肩すかし気味だったみたいだねぇ(笑)
メリッサ:なるほど。男を押さえつける体勢に入ります。怒りに燃えた目でにらみつけますね。
GM:力はあるけど、体術はまるで知らない素人みたいだね。容易に押さえつけられるよ。
ガルフ:じゃ、駆け寄って斧を男の手から蹴り飛ばしておく
GM:ディザ―ム判定は……必要あるまい、カラカラと、斧が手から離れる。
ガルフ:よし……(ポリポリ)それにしても、敏捷度は、ガルフのほうが早いんだけどなあ。前にいたはずだし。
メリッサ:そうですねぇ。ガルフの方が早いと思うけど……でも、怒りの加速かな?
GM:戦闘ターンじゃなかったんで、発言優先させました。すこぶる説得力あったし(笑)
スパイク:メリッサはこのパーティの特攻隊長だからなぁ。先頭面でも、感情面でも(笑)
リース:あははははは……(汗) あ、えっと、ユリクラウスの子供の様子をみます
。
GM:呼吸は安定してる。出血も止まってるしね。
リース:ふう……どうにか大丈夫そうですね。
ガルフ:男にダガーを喉下に当てて「女の子と、エルフの女性がいただろう。どこだ?」
GM:「ひっ!? ま、まてっ! 話すっ! 話すからこれ(ダガー)をどけてくれっ!」
ガルフ:「話したら、どけてやる。早く話せ」
GM:「あ、あの娘とエルフは……こ、この奥にいるはずだ。さ、さっき連れていかれているのを見たっ」
メリッサ:縛るものがあったら縛りたいけど、ないかなぁ……? なら、聞くこと聞いたら……いや。気絶させる程度ですけどね。
スパイク:……オニっ
メリッサ:ふっふっふ……怒ってるからね。
ガルフ:ウンディーネに引き渡してやってもいいかも。
スパイク:……ガルフもオニだな……。
リース:……ちょっとやりすぎかもしれませんけど、許せないですよ。
スパイク:そらまぁ、たしかにな。
ガルフ:「俺達の武器はどこだ?」
GM:「ぶ、武器っ!? 知らねぇよっ! そんなのここにはねぇっよっ!」
ガルフ:「そうか……ご苦労さん!!」 げしっ!……って、首筋に一撃、気絶させる。可能?
GM:可能です ぽっくり……いやいや(笑) ガックリいきました。
スパイク:なんかそれ、カッコイイなぁ(笑)
GM:さて、皆さん精神力ボーナス+冒険者レベルでチェックしてみてください。 達成値は15です。
ガルフ:15? 11以上じゃないか(苦笑)
メリッサ:はいはい。(コロコロ)う。9ですぅ。 サイコロ弱すぎ……。
リース:じ、15……レベル2+精神力B3+ダイスで……(コロコロ)……あう、11です。
ガルフ:……(コロコロ)……
ガルフが振ったサイコロの目はなんと11……。
スパイク:おおっ! ← 無論失敗してる人(笑)
ガルフ:……いった……。
GM:……今日のダイス目、どうなってるの?(笑)
リース:皆さんいい所でいい目がでてますね。
メリッサ:偉いっ!!
GM:では、ガルフは感じ取ることができるね。ゆっくりと、ユリクラウスの子供の足元から緑が広がり始めている。
ガルフ:!? これは例の転移術……まずい、ユリクラウスから離れろ!!
GM:まったぁっ!
ガルフ:は、はい?
GM:ここで注意っ!ガルフがその『始まり』を感じ取れた事は奇跡に等しい。だから、その緑――つまり転移術に乗るか、乗らないかの判断しか出来ない。他の人に伝えようとするなら『乗らない』と判断する。
ガルフ:む、前の発言取り消し。どうしよう……乗るか、乗るまいか……。
リース:僕は多分一番近くにいますんでどうしようもないですね〜。
メリッサ:私は近いですか?……なら、男を引きずって離れます。 でも敏捷度が低いからなぁ……。気づいていないし。反応が遅れます。間に合わないかも。
GM:近くにいるのは関係ない。この移動法は感応の差だから、気付くか、気付かないからだから。
メリッサ:(聞いてない)男を抱えたままですし……。一蓮托生かも。どうしよう……。?(悩み)
スパイク:聞けよ、特攻隊長(笑)
リース:なるほど。了解しました。つまり、その転移術に気付いて、気持ちを合わせないといけないわけですね。
メリッサ:でも。ここで一緒に帰っては、2人を助けられない。努力しましょ。
どーやらメリッサ、分かって無いようです(苦笑) 演技かな?
スパイク:だぁから、それに気付いたのがガルフだけなんだってばよ(笑)
リース:う〜ん、森に帰ろうとしてるのかな?
GM:先ほどの感じた感情からは、とても恐怖で逃げるなんて感情じゃなかったですよ。どちらかと言えば、なにかを守りたい強烈な保護欲と、ある種の使命感を感じた。
メリッサ:もしかしたら、2人のところに連れていってくれるかも。
リース:ティナ……かな?やっぱり。
メリッサ:じゃ。行く。男は突き飛ばす。
……どーやらメリッサ、本気で分かってないようです(泣笑)
スパイク:だぁから、その判断ができるのがガルフだけなのっ(笑)
メリッサ:(ケロッ)そっか。じゃ、ガルフにまかせます。
スパイク:……この特攻隊長って……(笑)
ガルフ:乗ってみよう! 悪いけど、あとをお願い。
スパイク:おうっ。行ってこいっ!
爆発的な緑の発生――その異常現象に気付いた時には、すでにそれは閉塞に向かっていた。そしてその緑が吸いこまれるように消えた時、ユリクラウスの子とガルフが消え去っていた……。
GM:さて、ガルフは精神力ボーナス+冒険者レベルの朦朧判定。 残りの皆は知力ボーナス+冒険者レベルで判定してッ 。
ガルフ:でたな。(コロコロ)14っ!
GM:『一瞬視界が緑色に染まり、それも次の一瞬には消え去る。そのギャップに一瞬視界が脳まで情報を伝えなかったが、ガルフはそれをムリヤリたちもどす。その第1回目の情報……視界に飛びこんできた情景に、ガルフは言葉が紡げなかった……』
ガルフ:ん? どんな情景??
GM:ちょいと待っててね。
ガルフ:待ちか。今のうちに紅茶をもう一杯……。
GM:同じようにメリッサ、スパイク、リースの三人も判定してみて。
メリッサ:(コロコロ)7、最悪……。
スパイク:(コロコロ)8、ダメ……?
リース:(コロコロ)12ですっ
GM:リースはこの部屋の奥にある分厚い扉の向こうに、ユリクラウスとガルフの気配が移ったのを悟ったっ!
リース:メリッサさん、スパイクさん、ガルフさんとユリクラウスはこの扉の向こうです!
GMの独り言
いよいよ最終バトル。
状況としては戦闘ができるガルフが先陣を突っ込み、残りが後からいかに早くおいついてくるか!?
状況的には圧倒的プレイヤー達が不利。
頑張れみんなっ!
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