一日目/二日目(九イ分)/二日目(市街)/三日目 ■二日目
九イ分の最寄の駅は瑞芳。なので「瑞芳〜台北車站 往返票 両張」と筆談で書いて窓口で切符を買う。配合さんの教えが役立っております!!!!!!!!・・・が、しかし。切符をみると、自強号ではないし、どうみても往復の切符じゃないっぽい…え〜?なんで〜?オバチャン〜ちょっと!と思ったらその不穏な空気を察してか、サッと窓口をしめやがった。ぎゃ!!!あわてて別の窓口で自強号に変えてもらおうと不安げに並んでいると、前にならんでいた小姐がふりむいて「どーしたの?どこ行きたいの?」と日本語で聞いてきた。 突然の日本語に、わたしもりゃまたんもテンパりながら「あ、あああ、あの、瑞芳に行きたいんですが、この切符、自強号じゃないですよね?早い電車に変えてもらいたくて」と伝えると、小姐はべらべらべら〜〜〜っと窓口の係員になにか聞いている、その返事をまた日本語で訳してくれて「だいじょーぶ!これ九 イ分いくよ。この電車でだいじょうぶ。40分でだいじょうぶよ」とのこと。 とりあえずホッとひと息。笑顔で去っていく小姐に「ありがとうございました!」とお礼をいって、リャマたんとホームへ。 そしたらホームに下りるエスカレーター前で小姐はまた待ち構えていて「こっちこっち!ホームはこっちよ!」とわざわざつれていってくれた。ガガーン!!!!!なに、なんでこんな親切なのぉ?
・小姐は台北に住んでいて、今日から旧正月がもらえて1週間実家にかえる ・実家は花蓮市 ・小姐は台湾原住民タイヤル族系 ・タイヤル族は日本人に似ているらしい(でも小姐の顔はおもっきしマレー系な気がする) だそうだ。 話の間間に「瑞芳でおりて、それからバスに乗りかえ。乗り換え大丈夫かな〜。心配だな〜」と、しきりに気にしてくれる。優しいなぁ〜当たり前な感じで優しいなぁ〜。そんな小姐に見送られて、電車は一路瑞芳へ。自強号じゃないなのにホントに40分でついちゃった。なぜ数々のガイドブックは自強号をすすめるのか…。意味不明…(しかもこの電車安いし)。 瑞芳の駅前の道を挟んだ側のバス停に並ぶと、九 イ分行きバスはすぐに来た。観光客でぎゅうぎゅうになったバスは、すっごい坂道をくねくねゆったりあがっていく。わあ、ステキ!どんどん景色が広がっていく。九 イ分って山の中にあるのか(しらんかった)。バスは基隆(キールン)の街を遠く見下ろしながら、九 イ分のにぎわったバス停でとまって多くの観光客をはきだした。
メインストリートには、超有名な茶芸の店がたくさんあって、気になるんだけど、なんとなくその賑わいから離れてヌケガラな気分でこの景色を楽しみたかったので、天空之城はまさにぴったりな静かなお店。奥のテラスに通されると180度の景色が広がる。きゃ〜ん。ここでまったりお茶を楽しもうではないか。ああ、ソファがほしい…。 お水代というのを別途払うシステムから分かるように、茶葉購入したらあとは茶がなくなるまで存分に何時間でも滞在しなさい!という茶芸館。ほんとこれ何時間でも粘れるし何時間でもしゃべりたおせるし、へたしたら1日茶芸館で終わりそうな状態。テーブルの横の七輪で、鉄瓶がぽこぽこぽこぽこ沸いている。癒しの音!お兄さんはせっせとお湯を足してくれる。私たちもせっせとお茶を飲む。阿里山烏龍茶、おいしいです! 少しガスってて残念。向こうにみえる街並みは基隆(キールン)
ハッキリいって夕方までいてもいい勢いだったのだが、本日台北に到着するウっ子との合流の約束があるため、2時には台北に帰りたい…ぐすん。後ろ髪を引かれつつ、店を2時間くらいで去ることに。2時間なんかアッ!という間だった。ふたりで1000元。ひとりあたま1800円の計算だが、価値ある1800円だ。よかった、本当にきてよかった。満足満足。 ここから階段を下りれば九イ分バス停はすぐ。バス停でこのバスかなぁなんて迷っていたらおばちゃんが日本語で話しかけてきた。台湾親切さん第二号の登場か!? 「あなたたち、どこにいくの?」 「駅、駅です!ズイホー(中国語読みがわからずつい日本語読みで)。台北にいきます」 「台北いく駅ね?大丈夫よーこれ乗りなさい」 「あ、ありがとうございます」 バスに乗りながらも、おばちゃんはとにかく私たちの心配をする。 「なにーふたりで来たの〜?大丈夫かな〜?駅から電車のれるの?」 「大丈夫ですよ、私たち台北から電車にのってきました」 「ホント?わたしね、日本人のツアーのガイドしてるね(バスの後ろのほうの男性軍団を指差して)。心配だからバスのせてあげたいけどね、ツアーだからね」 「あはは!モウマンタイです、大丈夫です、ありがと!謝謝」 「わたしたち、次のバス停で降りて違うとこいくけど、駅ね、駅でおりるのよ!」 そういってガイドのおばちゃんは、中国語でほにゃほにゃ!と運転手に私たちをヨロシクとでも告げたのか、にこやかに日本人男性7〜8人をつれてバスをおりていった。 …本当にもう、なにこの親切ぶり。なにこの壁のなさぶり。メイアイヘルプユー?なんてワンクッションなんかおかずに、不安げな人間に当たり前のように手を差し伸べる台湾人。…俺はいま猛烈に感動している。駅が近づくと、運転席の近くに座って私たちの話を聞いていたおばあちゃんも、身振り手振りで次次!次でおりるね!と教えてくれる。日本語使いの人だけじゃなく、み〜んな困った人には優しい。
14時すぎに台北車站に到着して、ここで一時りゃまたんとはお別れ。夜にまた落ち合ってごはんみんなで食べよう!と約束をする。わたしはYHに戻って預けていた荷物をピックアップし、タクシーで西門のホテルへ。西門は台北の若者がわっしょい集まる「原宿」らしい。さ〜いそげいそげ〜。 2日目は市街編へまだ続く 一日目/二日目(九イ分)/二日目(市街)/三日目 |